ファミコン版『ゴーストバスターズ』の真のエンディング

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皆様は映画『ゴーストバスターズ』をご存知でしょうか。

1984年にアメリカで公開された、主人公達がゴースト退治会社を設立・運営、やがて世界を救うというコメディ映画です。『ブルースブラザーズ』で弟のエルウッドを演じたコメディアンであるダン・エイクロイド氏が脚本・出演していることでも有名です。

映画『ゴーストバスターズ』は最近でも続編が公開されるなど、世界的に愛されている名作なのですが、今回ご紹介するのはその映画を題材にしたファミコンゲーム

FC『ゴーストバスターズ』

これがとんでもないクソゲーと名高く、悪い意味でゲーム史に残ってしまっているのです。

ゲーム内容もさることながら、最大の突っ込みどころはエンディング。プレイヤーが必死にクリアしたとしても、画面に表示されるのは

「りり」

の2文字…。

しかし最近になってこのFC『ゴーストバスターズ』のROM解析をした方が、このエンディングはバグによるもので、表示されるはずだったエンディングが存在していたことを発見しました。

今回はFC『ゴーストバスターズ』のエンディングについてご紹介したく存じます。

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FC『ゴーストバスターズ』

エンディングの話をさせていただく前に、まずはFC『ゴーストバスターズ』の概要をご説明いたします。

概要

タイトル:GHOSTBUSTERS

ジャンル:アクション

発売元:徳間書店

開発元:Workss

発売日:1986年9月22日

対応機種:ファミリーコンピュータ

ゲーム内容

ゲームのストーリーが語られることはなく、プレイヤーはただ淡々とゴースト捕獲をしていくことになります。

ゲーム内容としてはマップ画面上で点滅している建物に車で向かい、ゴーストを捕獲し、報酬を得るというお金稼ぎアクションゲーム。原作ではゴースト捕獲の道具は主人公達が開発しておりましたが、ゲームの都合上、稼いだお金で購入するという設定になっております。

資金が150,000ドルに達成すると急にメッセージが表示され、最終ダンジョンのビルに行けるようになります(ちなみにこれは前情報なしでは知る術のない目標額です)。

屋上にいるボスを倒せば、晴れてゲームクリアです。

エンディング以外の問題点(一例)

FC『ゴーストバスターズ』には多くの問題点があり、当時の『ファミコン通信』でも「もはやゲームになっていない」と評価したほど。エンディングの「りり」もさることながら、他にも様々な問題点があるので、何個かご紹介いたします。

BGM

またゲームには欠かせないBGMは常に原作映画のテーマ一本。タイトル画面→マップ→ステージ→ボス→エンディングと場面が変わってもBGMが変更されることはございません

車モード

さらに車でダンジョンに向かう際は逆走してくる車両を避けながら進まなければならないのですが、避けることは困難。ぶつかると罰金が課され、いままで稼いだお金もスッカラカンになってしまうことが多々ございます。

また走行中はガソリンを消費するのですが、何故かスピードに関係なく走行時間に応じて減っていきます。つまり逆走する車を避けようとゆっくり走行していると、ガソリンが尽きてしまうのです(ゲームオーバー)。

罠アイテムがプレイヤーにとってのトラップ

各建物に入る際にはゴーストを捕獲するための罠を持っている必要がございます。この罠は店で購入することができるのですが、安物と高級品があるのです。

最初の方は安物を購入したほうがいいのかな…と思いがちですが、安物の罠は結果的にプレイヤーにとっての罠になってしまっているのです。具体的には安物の罠を使用してゴースト捕獲に成功した場合、その都度本部に戻って使用済みの罠を処分しなければならないのです。

それがとんでもなく煩雑。

ですので、高級品を買うのが正解という初心者には厳しい仕様になっております。

最終面にて高確率でコントローラーが壊れる

最終面は「ズールのビル」という高層ビルを登るステージになっているのですが、その階数はなんと22階にも及びます。

さらに移動は何故かゆっくりな上に、コントローラーのボタン押しっぱなしではなく、ボタン連打で進まなければなりません。この連打には敵を避けたりする操作も含まれます。

ラスボスにたどり着く頃にはファミコンのコントローラーが故障しているというプレイヤーの財布泣かせなステージなのです。

ちなみにこの『ゴーストバスターズ』は海外ではマルチプラットフォームでリリースされており、パソコン用として開発されていたものだったので、このような連打システムになってしまったのかもしれません。それにしたってひどい。

問題のエンディング

さて、ここからが本題。『ゴーストバスターズ』のエンディングをご覧頂きたいと思います。

上記は有志の方がYouTubeにアップロードなさったプレイ動画です。オープニングからエンディングまで余すところ無く収録されておりますが、その時間なんと12分にも満ちておりません。

実は店で2,000ドルで購入できる「GHOST ALARM」というアイテムをなんと3,000ドルで売却することができるという謎の稼ぎ技がございます。それを用いればたった一回のゴースト退治で最終面に行くことができるのです。

そしてズールのビルを登り…

ラスボスを倒すと…

真っ暗な画面が約30秒間表示され…

「りり」!!

なんだよ、これ!!となるわけです。

解析すると…

上記の意味不明なエンディングを受けて、疑問を持った方がROMを解析しました。すると外国版のエンディングとほとんど同じ画面が表示されると言うことがわかったのです。

参照:ゴーストバスターズの「りり」を直してみよう – ニコニコ動画

海外版のエンディング画面

以下が海外版『ゴーストバスターズ』のエンディング画面です。

CONGLATURATION !!!

YOU HAVE COMPLETED
A GREAT GAME .

AND PROOVED THE JUSTICE
OF OUR CULTURE .

NOW GO AND REST OUR
HEROES  !

翻訳すると

おめでとう!!!

あなたは偉大なゲームをクリアしました。

そして我々の文明の正義を証明してくれました。

さあ行きなさい。英雄よ、安らかに!

というようになるのでしょうが、誤字が多く見受けられます。私も人のことは言えませんが、これに関してはある意味面白いので一つ一つ確認してみましょう。

まず「おめでとう」の「CONGLATURATION」に関しては「L」と「R」の位置が逆で、最後の「S」も抜けております(正しくは「CONGRATULATIONS」)。

そして「証明した」の「PROOVED」については「O」が一つ多いです(正しくは「PROVED」)。

その他、「,」がないのではないか、「AND」は文頭の接続詞としては微妙なのではないかなど様々な指摘はあるかもしれませんが、明らかに誤字であると考えられるものを抜粋いたしました。

日本版の真エンディング

日本版のROMを解析した結果、「PROOVED」の「OO」の部分が「りり」と表示されてしまっていたことが判明しました。

具体的にはゲームで使用する画像は何セットかあり、各場面によって切り替えているそうなのですが、エンディングにおいて使用するはずの画像データの選択ミスにより文字化けしてしまったそうです。

そして正しく修正したエンディング画面が以下。

CONGLATURATION !!!

YOU HAVE COMPLETED
A GRATE GAME .

AND PROOVED THE JUSTICE
OF OUR CULTURE .

NOW GO AND REST OUR
HEROES  !

…海外版と同じか。と思いきや、よく見ると

「GREAT」を「GRATE」とミススペルしているではございませんか。ここだけは何故か修正なさったようですね。何故ここだけ…。

まとめ

明らかにデバックすればわかるようなミス…

このミス自体、仕様だった可能性も否めない…っ!

<<ゲームの都市伝説・裏設定まとめ>>

<<ホテル活魚(油井グランドホテル)>>

<<クマンバチは航空力学的に飛べるはずがない?!>>

<<「ドロップベア」コアラに似て非なる凶暴なUMA>>

<<『線路はつづくよどこまでも』は超大人向けの歌だった>>

ボーン

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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『ファミコン版『ゴーストバスターズ』の真のエンディング』へのコメント

  1. 名前:フリラ 投稿日:2017/10/06(金) 22:51:38 ID:7159964a9 返信

    先日はMOTHER3の件、ありがとうございました!
    クソゲーとは聞いていましたがここまで酷いとは…!
    ま、まあ昔だから許された…のかな…?

    • 名前:ポタリオン 投稿日:2017/10/06(金) 23:46:48 ID:531e860d8 返信

      フリラ様
      お世話になります。コメントありがとうございます。
      ファミコンの『ゴーストバスターズ』の破壊力はすさまじいです。
      世に出せたのは時代のせいかもしれませんが、アタリショックの原因となった『E.T.』の件もあるので、
      何故出したし!という感じですよね。