本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。
皆様は転校生に特別な興味を持ったことはございますか?
とくに転校生が魅力的な場合、フレッシュさも相まって恋しちゃうケースが多いかもしれません(偏見ですかね)。
さて今回は不思議な転校生についてのお話。
ある日、超絶かわいい女の子が転校してきたのですが、どうもその子の様子がおかしいらしいのです。そこである男の子が家まで尾行することにしたのですが、
恐ろしい経験をすることに…。
今回は海外の都市伝説Creepypastaより「.xom」というお話をご紹介したく存じます。
.xom
以下は海外の都市伝説を翻訳したものです。
はじめに
あの女の子には問題があった。彼女が魅力的な女性であることは間違いない、皆の前では…。彼女が1人になったところを見たら、認識は変わると思う。なんで僕がそんなこと知っているかって?…見たんだよ、実際に。
もしかしたらちょっと怖い話になってしまうかもしれない。でも続けるね。僕はあの女の子に何があったのか、できるだけ多くの情報が欲しいんだ。誰もが彼女は普段どこか演技っぽいと勘付いていたのかもしれないけど、敢えて深入りすることをしなかった。
…彼女の秘めていたものは正に地獄そのものだった。
転校生の美少女
まあともかく、すべては数週間前に彼女が僕の学校に転校してきたときから始まったんだ。彼女曰く、カリフォルニア州からこのメイン州に引っ越してきたらしい。
最初に僕が言ったように、彼女が引っ越してきたときには皆が恋に落ちたね。かわいいし、それでいて綺麗で、まるで人気アイドルのようだったよ。加えて僕も思春期の真っ盛り。好きな異性と一緒にすることと言ったら…ほらね、こういう年頃なんだ。まぁそれはさておき、自分で言うのもなんだけど、多感な年頃なんだよ。
どこかおかしい
それで一週間後、ついに皆何かに気づき始めた。彼女も皆が気づいたということを感じたみたいだった。彼女は友達を失いたくなかったからか、必死に仲良くしようと、誰かのお尻にキスをしたり、やりすぎなくらい媚びへつらいはじめたんだ。
でも、これがかえって皆を怖がらせてしまったんだな。僕なんかも彼女が廊下で近づいてきたら、なんだか変な寒気を感じたよ。
ここで僕に彼女への恋心ではない興味が生まれたんだ。
尾行作戦
ある日、僕は彼女を家まで尾行することにした。僕は彼女から少し距離を置きながら、少し後ろを歩いていったんだ。
隠れる場所はほとんどなかったから、見られないようにすることは不可能だった。そこでずっと携帯電話を見るフリをして、「尾行しているわけではありませんよwwww」感を出すという方法をとったんだ。
でも彼女が一度振り返ったもんだから、僕はドキッとした。僕は携帯電話に目を落としていたが、辛抱がたまらなくなり、ふと視線を上げた。…彼女は立ち止まっていた。でも、こっちを向いているというわけではなかった。
僕は彼女が何をしているのかわかった。待っていたんだ。僕が尾行しているのかどうか、確認しようとしていたんだよ。僕はなんとかごまかそうとしゃがんで靴紐を結びなおした。
…と僕の考えとは裏腹に、よく見ると彼女は電話をしていた。どうやら彼女が立ち止まっていたのは、誰かと電話するためだったらしい。つまり、変なごまかしをする必要はなかったんだ。自分が馬鹿馬鹿しくなった。
家、離れすぎ
さて、彼女を追って約1時間。彼女は一体どこへ向かうんだろう…。少なくとももう2,3kmは歩いたはず。周囲には民家や住民は見かけなくなっていて、森の中に入っていった。
そしてついに彼女の家に着いたんだ。
この距離の道のり、とてもじゃないけど彼女が把握しているとは思えなかった。さっき電話してたのは、きっと誰かに帰り道を聞いていたんだ…そう思った。
僕は木の陰に隠れて彼女がその不気味な家に入っていくのをじっと待った。何か起こったわけではないのに、得体の知れない不安が襲い掛かってくる。こういうとき僕はいつもお腹の調子を確認するんだ。…決して良くなかった。間違いなく恐怖を感じていたんだ。
部屋の女の子
彼女が家の中に入ったことを確認して、僕は窓の中を覗いた。そこで見たことは、二度と忘れることは出来ないと思う。彼女は小さな部屋に座っていた。部屋には汚れたマットレスが敷いてあり、その上には一組の下着が放り出されていた。
すると彼女は壁に頭を撃ちつけ始めたんだ。だいたい10分ぐらいはそうしていた。
僕はと言うと逃げたくてしょうがなかった。でも目が離せなかった。
彼女は止まったかと思うと、すすり泣き始めた。最初は静かだったけど、次第にどんどんその声は大きくなっていった。彼女が泣き叫んだことは大体
「愚か、愚か、愚かな女!」
「皆知っている、皆が知っている、彼を片付けろ!」
僕は混乱し、恐怖し…でもかえって好奇心も深くなっていた。今はこの場を去るべきだとわかってはいたんだけど、好奇心からその場を離れることができなかったんだ。
すると彼女は
「離れろ、離れろ、ハナレロ!今すぐに消えろ!」
…
さっきまで俯いていた彼女は顔を上げた。彼女は真っ黒な目で僕を睨んできたんだ。その形相はまさしく悪魔…。
帰宅
僕はきびすを返し、逃げ去った。激しい焦燥の中、森の出口を見つけ出すのは大変だったけど、とにかくできるかぎり走り続けた。結局、無事に家に帰ることはできた。
もう何週間も寝てない。毎晩、窓に彼女の凍てつくような暗い視線を感じるんだ。実際に窓の外に彼女がいるのかはまだわかってない。
学校に行っても、もう彼女の痕跡はなくなっていた。安心すると同時に、かなり戸惑ってる。このことについてはリアルの友達には誰にも言ってない。言うつもりもない。ただもし奇妙な子供に出会って詮索しようと思った場合、この文章を読んでくれた皆には考え直して欲しいんだ。
好奇心は猫を殺す。
まとめ
かわいいは正義じゃなかった。
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最後までお読みくださいましてありがとうございました。