誰にでも輸血できる血液は同量の金より高価

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皆様の血液型は何型でしょうか。

A型の人は几帳面、O型の人はおおざっぱ…などなど血液型占いなんかで利用されることもあるので、自身の血液型を把握していらっしゃる方の方が多いかと存じます。

さて血液型占いの話はさておきまして、血液型が重要になってくるのがやはり輸血する場合。各血液型には独自の抗原と抗体があって、適合しない型の血液を輸血してしまうと最悪の場合ショック死してしまうのです。

つまり血液型によって輸血できる場合とできない場合があるということ。

しかし、稀にどのような血液型の人にも輸血できる血液を持って生まれてくる人がいます。

その血液型が

Rh null型

なんとRh null型の血液は同量の金よりも高価だというのです。

今回は黄金の血液Rh nullについてご紹介したく存じます。

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血液型

血液を「A型」「B型」「AB型」「O型」と分類する方法は「ABO式」と呼ばれております。

ABO血液型

赤血球の表面にある血液型の物質を「抗原」と呼び、血清の中にある赤血球と反応する物質を「抗体」とよびます。ABO血液型では、赤血球(抗原)の検査と血清(抗体)の検査を行って、血液型をA型、B型、O型、AB型の4種類に分類します。

輸血する際はこの「抗原」と「抗体」の組み合わせに注意を払わなければなりません。つまり、抗体が受け入れてくれる抗原を持っている血液を輸血する必要があるのです。

たとえばA型の人にB型の赤血球を輸血すると、A型の人が持つ抗体が輸血した赤血球の抗原を攻撃して(結果的に赤血球を攻撃していることになる)、重い副作用が起こります。これを溶血といいます。

したがって、輸血は同じABO血液型で行うことが原則になっているのです。

Rh血液

さらに血液型を輸血する際に注意しなければならないのが、Rh血液型です。Rh血液型についても抗体、抗原があり、上記のABOよりも多くの組み合わせがあります。

D抗原がある場合をRhプラス、D抗原がない場合をRhマイナスと呼びます。

こちらもABO血液型と同様、同じ血液型での輸血を行うことが原則となっております。

赤血球以外にも抗原は、血小板・白血球・血漿等にも存在し、抗原の種類も数百種類は存在します。 その組み合せによって決まる血液型は数兆通り存在すると言われているのです。

Rh null型

上記で輸血する際には抗原と抗体の組み合わせに多くの注意を払わなければならないことがおわかりになられたかと存じます。

しかし抗体に関係なく、輸血することができる血液が存在するのです。それが

Rh null型

以下、Rh null型をご紹介いたします。

抗原が一切ない

上記で説明しましたが、合致しない血液を輸血した場合、元々あった抗体が輸血された血液の抗原を攻撃することでショックが起こってしまうのです。

もし輸血する血液に抗原がなければ、抗体が攻撃することもないわけです。

Rh null型の血液はこの抗原がない血液として知られております。

かなりレア

現在、Rh null型の血液を持つ人は地球上で43名確認されております。

このことからかなりレアな血液型であることが伺えますね。

確かに血液型が判明していない方々もいらっしゃいますので、理論的には0.01%未満という数字が挙げられております。

ちなみにその43名の中で輸血に応じる意思表示をしていらっしゃる方々は6名。実はその中には日本人の方もいらっしゃいます。

遺伝性の血液なのですが、ごく稀に突然変異でRh null型になることもございます。

イギリスに厳重に保管

万能の血液ともなれば、貴重すぎてなかなか輸血されることはございません。本当にその血液が必要になったときに備えて、厳重に保管されているのです。

具体的にはイギリスにあるInternational Blood Group Reference Laboratory(IBGRL)という血液の保存・管理を専門とする研究施設に保管されております。

このIBGRLでは他の血液型の血液も保管されているのですが、Rh null型の血液については他の血液と混ざらないように特別厳重に保管されているのです。

金よりも高い?!

この希少性と貴重性からこのRh null型の血液は同じ重さの金よりも高いのではないか、と言われております。「黄金の血」と呼ばれるほど。

IBGRLは輸血する血液の提供も行っており、血液型に関わらず1パックあたり約2万5千円要求してきます。ということはRh null型もその値段で買えるの?

まとめ

その血の運命!!

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ボーン

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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