「インフルエンザ」「アンチエイジング」「ドラクエ」「落石事故」「砂場」
本エントリーでは、意味がわかると怖い話(意味怖・意味深)を扱っております。なぞなぞ感覚でお楽しみください。
皆様、意味がわかると怖い話、好きですか?
謎が解けた後、すっきりするわけでなく、ゾッとするような話。
今回も前エントリー同様、5つ集めてみました。
私なりのヒントや解説も記載しておりますので、解説などがお嫌いな方はご注意ください。
目次
インフルエンザ
本文
「よう!久しぶり!」
「久しぶり…ゴホ!ゴホっ!」
「どうした?風邪か?」
「ああ悪性のインフルらしい。今、家で寝てるとこ」
「インフルかよ。物騒だな。気をつけろよ」
「本当最近物騒だよ。近所では通り魔事件が多発してるらしいし」
「何だそれ」
「何でも突然部屋に入ってきて後ろからロープで首をギュッ、といくらしい」
「何それ。気付くだろ。普通。まあ俺なら即返り討ちにしてやっけどな」
「返り討ち?言うねー、そんなマジキチ相手に?」
「余裕っしょ!」
「マジでか。でさ………ゴっ!ごほっ!ゴホっ!ゴホおっ!!」
「おいおい大丈夫かよ?」
「………わりい。大丈夫大丈夫。風邪ひどくなってきた」
「大丈夫か。声変わってんぞ」
「ああ…ところで今度お前んち行きたいんだけどさ。道教えてくんない?」
「おいおい。何回も来たことあるだろ?」
「忘れちまった。住所教えてくれたら行くよ」
「しょうがねえな。XXXX町XXXX番地な。もう忘れんなよ」
「わかった。今度必ず行く」
「じゃ安静にな」
「ああ」
ヒント
明らかに苦しそうな咳の後、友人の声が変わっています。
解説
通り魔事件の手口は、突然部屋に入ってきてロープで首をギュッとすること。それを通り魔と呼ぶのかどうかはさておき、インフルエンザで寝込んでいる友人はこの通り魔に襲われてしまったのです。
中間の苦しそうな咳はインフルエンザによるものではなく、首を絞められたことによる咳。その後、声が変わり、いきなり住所を尋ねてきたのは、通り魔犯が次の獲物の居場所を突き止めるためなのでした。
一生インフルエンザにかからない体質の作り方
アンチエイジング
本文
老人『本当にこれで若返れるのか?』
男『えぇ。我社の開発したこの機械はあなたの細胞から全盛期だった若い体を生成し、あなたの今の記憶を入れることで記憶はそのままに体だけは若返ることができます。』
老人『そうか…。お願いするよ』
そして老人はベッドに寝かせられシートが被せられた。
それから数時間。
老人(遅いなぁ…いつになったら始まるんだ?)男『お待たせしました』
若い男『ありがとうございます。こんなに上手くいくとは…ところでこの古い体はどうするんですか?』
男『こちらで処分いたしますよ。またのご利用お待ちしております。』
そう言うと男はベッドを焼却施設まで運んで行った。
老人(おぉ。前の誰かは若返りに成功したようだな。それにしてもやっと俺の順番か…)
若い男『ありがとうございます』
ヒント
この技術は自分の記憶をクローンに入れることで、事実上若返りをするというものなのです。
若返り
解説
登場した若い男は、この老人のクローン。クローンに記憶を入れたところで、この老人がまだ生きていることには変わりないのです。そして、この老人は焼却施設へと運ばれていくことになってしまいました。
クローン [DVD]
なんだか、SF映画の世界ですね。
ドラクエ
本文
もう昔の話だが、ガキの頃はいつも親友のAとお喋りしながら学校から帰っていた。
俺「なぁ来週テストだろ?明日一緒に勉強しようぜ」
A「わりぃ、明日はドラクエ1の発売日だから学校サボって買いに行くわw」
俺「お前毎日徹夜でゲームばっかやってて授業中も殆ど寝てるクセに、成績いいよな」
A「・・・俺、実は未来予知能力があってさ。テスト内容分かるからいい点取れるんだ・・・」
俺「はぁ?wそんな能力あるんなら俺にくれよ、競馬当てまくって金稼ぐわー」
A「・・・バカ、冗談だよw」
俺「つまんねー」
次のテストで、Aは満点を取った。
今思えばそれは当たり前の事だったのだ。
ヒント
友達の予知能力は本物なのです。しかし、主人公がそれを確信したのは、Aがダラけているのにいい成績を取っているからではないのです。
解説
Aのドラクエに関する発言。
「明日はドラクエ1の発売日だから」⇒「ドラクエ1」
ドラゴンクエストシリーズ一作目ということは、ナンバリングなど無いのにAははっきりと「ドラクエ1」と言っていたのです。つまりAはドラクエがシリーズ化されると知っていたのです。
落石事故
本文
ある家族が、妻の実家を訪ねるために田舎のバスに乗っていました。
しかし、山のふもとあたりまできたときに、子供が「おなかへった」とだだをこね始めたので、仕方なく途中のバス停で降りて近くの定食屋で食事をすることにしました。
食事が終わり定食屋に設置されているテレビをふと見ると、さっきまで家族が乗っていたバスが落石事故で乗員全員死亡というニュースが流れていたのです。
そのニュースを見た妻は、青い顔をして「あのバスを降りなければよかった…」と呟きました。
それを聞いた夫は、「何を馬鹿なことを言っているんだ!」と声を荒らげました。この時は。
ヒント
妻も落石事故に巻き込まれたいと思っているわけではないのです。
解説
この家族がバスをもし途中で止めていなければ、このバスの落石事故は起こらなかったかもしれなかったのです。
本当にそうかは存じませんが、妻の発言はその考えからだったのです。
砂場
本文
少女が公園で遊んでいました。
お母さんはそれをしばらく見てから、先に家に帰っていました。
夕飯時になりその子が家に帰宅。しかし左目を痛そうに擦っています。
お母さんが「どうしたの?」と聞くと、娘は「公園の砂場で目が砂に入っちゃって取れないの助けて」と言いました。
ヒント
娘の言葉にご注目ください。
もっと申し上げるのであれば、「主語」にご注目いただけますでしょうか。
解説
娘の言葉
「公園の砂場で目が砂に入っちゃって取れないの助けて」
読み解くに当たって不要な情報を省いていきます…
「目が砂に入っちゃって取れない」
目が砂に入る
言い間違えならかわいいですが、そうじゃなく事実だったら怖すぎますね!
まとめ
今回は有名なお話が多かったかもしれませんが、お楽しみいただけましたでしょうか。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。