B’z『RISKY』の心霊現象?『笑っていいとも!』の放送事故

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本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。

2014年、日本のお昼が変わりました。30年以上も平日のお昼の時間を支えてきたテレビ番組『森田一義アワー笑っていいとも!』が最終回を迎えたのです。

この笑っていいともの歴史の中で、噂される有名な心霊現象で

B’z『RISKY』のCD

が挙げられます。
今回はこの都市伝説をまとめたく存じます。

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いいとも!宛てのお便り

この話は『笑っていいとも!』の「タモリ・ウッチャンナンチャンの大発見」というコーナーに寄せられたお便りから始まりました。

B’zの『RISKY』がおかしい件について

以下はいいともで紹介されたそのお便り内容です。

このB’zの「RISKY」を聞いてください。
はじめは確かにB’zでした(だと思います)。
でも今はなんと…聞くたびに内容が変わった
ボリュームが勝手に動いたり、電源が切れなくなった
必ずおかしな事が起こるのです。
こりゃー大発見というより、このCDタモリさんとウンナンにあげる。

と、番組に呪いの『RISKY』のCDを放り投げてきた視聴者。

お便りの中で言及されている怪奇現象

お便りからは、件のB’zの『RISKY』のCDには以下のような怪奇現象が起こるらしいということがわかります。

  • 聞くたびにCDの内容が変わる
  • プレイヤーの音量が勝手に動く
  • プレイヤーの電源が切れなくなる
  • 最後の一文が投げやりになる


RISKY

もし、本当にこんなCDを手に入れてしまったら、怖いですよね。

B’z『RISKY』の紹介映像

私などの一般人が当時いいともで実際に用いられた怖いCDを入手することなど困難でございます。
そこで、当時『笑っていいとも!』内での検証をご紹介させていただきたく存じます。

動画

以下、YouTubeの動画となりますが、念のため埋め込みではなくハイパーリンクで対応させていただきます。ご視聴なさりたい方は、大変申し訳ございませんが、下記リンクから動画サイトに飛んでくださいますでしょうか。

1993年笑っていいとも#トラウマ最強伝説の回(YouTube)

動画内容

当動画は2部構成になっており、前半は初回紹介時、後半は笑っていいとも年末スペシャルで再び紹介されたときの映像になっております。

初回紹介時

タモリ:とんでもないCDを発見したのでございます。

タモリ:(お便り内容の紹介)

お便りを読み上げるタモリ氏

(投げやりな最後の文で観客が笑う)

タモリ:これはちょっと本物(通常版)でですね、ちょっと最初は本物を聞いてもらいますね。B’zの『RISKY』というのをですね…

(スタッフが南原氏の側にCDプレイヤーを持ってくる。ガチャガチャ設定している。)

タモリ:これちょっとね、わかりづらいんですけどね。これが本物ですかね。

スタッフ:これは本物です。

タモリ:本物。

南原:いや、ちょっと、ちょっと離してください(笑)

プレイヤーを遠ざける南原氏

(怖いのCDが近くで再生されるのが嫌だと、南原氏がCDプレイヤーをステージの真ん中に寄せる。)

(スタジオ爆笑)

(通常版のB’zの『RISKY』が流れる)

タモリ:これが本物ですね。1曲目です。このあとインストルでジャーンジャカジャーンっていうのが流れていくんです。

内村:これがまぁ、とりあえずこの参考として。

タモリ:ところがこの、この人が買った全く同じ『RISKEY』なんです。

南原:ていうかね、ここ割れてるじゃないですか。なんか。

(南原氏が件のCDのケースの蓋がないことを指摘する)
(※これは恐らく放送用にスタッフが外したもの)

タモリ:こりゃ関係ない!これは…全く同じこの人が『RISKEY』

内村:買ったんですね。

南原:落としてるもんこれ絶対に。落とした跡じゃんこれ、ほれ。

(スタジオ爆笑)

内村:CDをこうは開けないよな。

(内村氏がCDケースの蓋はいちいち取り外さないとフォロー)

タモリ:これはだって関係ないでしょ、これは。

タモリ:これをだんだん聞いているうちにですね、これが変わってきたっていう…

内村:えー…

観客:ええええええ

南原:なにそれ…

タモリ:これ聞いてみます。

内村:どんな風に変わってんの?

(スタッフが再生ボタンを押す。CDが再生される

タモリ:これね、最初10秒ぐらい何も出ないんです。ほら20秒くらい。

(スタッフと共にCDプレイヤーから離れる南原氏)

内村:あ、出てねぇ。

タモリ:4、5、6ってちゃんとカウントしてるんだけど、これ(音)が出てない。

タモリ:これから出てくるんです。

(CDプレイヤーから微小な音が聞こえる)

観客の1人:ボリューム?

タモリ:ちょっとね、ボリュームが小さいんです。

(ボリュームの調節をするタモリ氏)

CDプレイヤーううううぅぅぅぅ(不気味な女性のうめき声)

(観客の絶叫)

内村:もうこのコーナーやめようよぉ!

(観客、束の間の笑い)

(観客席から様々な阿鼻叫喚)

内村:おいおいこれをあげるって(ひどいな)、うちらに。

内村:なんか歌ってますね。

タモリ:歌ってんねぇ。

タモリ:こっから、こっから、こっから。これ延々に続くんです。

CDプレイヤーうううううヴヴヴおおおおおおおおお

タモリバアアアアアアア!!

(観客、絶叫)

(南原氏、ギャグで倒れる)

笑っていいとも!のジングル(CM入り)

【完】

再紹介時

内村:続きましょう。山梨県はペンネーム「てっ!うそづらー」さんの大発見です。どうぞ!

SE:デン!デン!

内村:またこれも、怪奇CD。これは怖かったですね。

タモリ:えぇ

内村:B’zの『RISKEY』という…

思い出した観客:ああぁ

タモリ:(お便り内容の説明)

タモリ:あんまり気持ち悪いんであげるってことですね。これは確かに最初はB’zの…

南原:これ聞くの?やめようよ、やめようよ、これ。

南原:やめよう、やめ(ry

内村:音効さんが実際、あのね、調べたところ、いや、本当に毎回聞く度に、少しずつタイミングと音がズレてるみたいなんです。

南原:これは怖いよ本当に。怖い。いや、もうウッチャン

スタッフ:んっとー、空白の時が…

タモリ:ん?そうなんですよ。30秒くらい空白があるんですよね。きちっとは入ってない。その後から入ってくるんですよ、音が。

内村:これ、この日は皆、聞きましたよの。おわ、終わって(噛み気味)

タモリ:聞いた聞いた。

(観客の笑い)

内村:いや違う。ほんと、かける度に違うんだもん。

南原:「おー!」つって(皆で確認した様子をジェスチャー)

タモリ:いやかける度に。ストップウォッチでこうやって測っててもタイミング違うんだよ。

(不気味な音楽を流すCDプレイヤー)

(しばらく、沈黙)

南原:いやでもなんか眠くなっちゃいましたね。ハッハッハ。ふうぅぅぅって。

タモリ:これひょっとして、気持ちのいい音楽じゃないのかね?

内村:いや、怖いじゃないですか。

南原:でもね、前聞いたときはこうじゃなかったんですよ。

内村:そう。

タモリ:違う?

南原:うん、違う違う。

タモリ:前聞いたとき、どんなんだった?

内村:だって前聞いたとき、「コロしてやる!」って

観客:ええぇぇぇぇえええ

タモリ:それは入ってない

内村:いやああああああ

タモリ:なんだよそれは。もう

内村:本当にびっくりしました。ちょ、マジで怖い。

タモリ:これ毎回変わってるんですよね。

南原:これCDをも…

CDプレイヤーうおおおお、うおおおおおん

南原:CD持ってる人と全然違うんでしょ?

タモリ:全然違うんですよ。これ後でCD止めて、CD見せますよ。ちゃんとB’zのあれかどうかね。

タモリだああああああああ

(スタジオ、びっくり)

内村:ちょっとマッチ!マッチ、大丈夫!?

(南原氏にネタ振りをする内村氏)

南原:だいじょーぶでーす!さんまさんおどかさないでください。

(内村氏の振りに応え、マッチのモノマネをする南原氏)

CDプレイヤーキョエエェェェエエイ!

タモリ:えっ!?

(観客絶叫)

タモリ:この声は無かったなぁ?

スタッフ:無いです。

内村:なんでよぉ!ううわああぁ

タモリ:この声は無かったなぁ?

スタッフ:はい、無いです。

内村:うわあああ、これゾクッゾク来るわぁ。

タモリ:えぇ?巻き戻しっちゅうか、ちょっと…

(CDプレイヤーに駆け寄るスタッフ)

内村:えー。巻き戻すのー?

スタッフ:巻き戻し、これちょっとできないんですよー。

(同時にCDの音が激しく乱れ始める)

タモリ:「ギヤー」っていう音は無かったね?確かに。

スタッフ:はい

南原:ほらほらほら、ハマりだしたよ。最初のときやめとけばよかったのに。

タモリ:この声、こんな音もなかったぞ、「ギャー」っつう音は。「キンコンキンコンカン」はあったけど、この音もないぞ?あぇ?叫ぶ音も無かったよね。

南原:はい

内村:はー、もう次の、次の作品に、次の作品に離脱させてくださーい…

(CDプレイヤーを止めるタモリ氏とスタッフ)

南原:いやー、でもB’zって結構暗い曲作るんですね。

内村:いやいや、違う!

タモリ:違う違う違う。

南原:もっとアップテンポだと思ってたんですけどね。

タモリ:違うちが…

(ドン!とタモリ氏が南原氏を驚かせる)

南原:ぅお!いやいや、いやー、いや。

(スタジオ爆笑)

内村:怖がりなんすよ。結構ねー、南原怖がりなんですよ。

タモリ:ハハハ。これ(CDプレイヤーの蓋)が開いただけ。

南原:今のが一番、今のが一番びっくりしましたよ。

内村:さ、B’zの『RISKY』でございます。

(CDを取り出し観客、カメラに見せるタモリ氏。紛れも無くB’z『RISKY』のCD

タモリ:ほら、ちゃんとB’zでしょ?

タモリ:勝手に、ぶっとんだ!

(CDを南原氏に向かって放り投げるタモリ氏)

(逃げ惑う南原氏)

内村:マッチ、マッチ大丈夫?!

南原:だいじょーぶです!全然だいじょぶです。どーも

【完】

このCDに対する2ch等の考察

この放送はある種の放送事故としてオカルト界隈では有名で、2ちゃんねるなどでは話の種となることが多々ございます。果たして、どのような解釈をしていらっしゃるのでしょうか。

笑っていいともの心霊写真スレ

14 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 2000/10/20(金) 23:12

いいともって言えばさ、聴く度に音が変わるB’zのCDって
何日か連続でやってたやつ、恐かったなぁ。覚えてる人いますか?

15 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 2000/10/20(金) 23:16

>14
あった、あった。あれマジ怖かった。でも、あれCDの売り上げに響かなかったのかな…

16 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 2000/10/20(金) 23:16

>14
RISKYだっけ?

18 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 2000/10/21(土) 01:24

>14
どっかのスレに、そのCDの種明かしがあったなぁ。
たしか、マイナーなアーティストのCDだったとか。

20 名前: 14 投稿日: 2000/10/22(日) 09:59

>18
おおっ、マイナーなアーティストがB’zの曲をサンプリングして
作った別の曲っていうような意味に取っていいのかな?そのスレ探すの大変だ。大先生は復旧したかな。がんばってみます。
覚えてる人がいてうれしい さんきゅー

21 名前: 解説君 投稿日: 2000/10/22(日) 12:44

ジャケットやラベル面と違う作品が入っているCDは極稀にではあるが存在する。有名な例としてはCDの普及初期にイギリスで出回った 「ケイト・ブッシュのCDを買ったら中身はビートルズのアビーロードだった」というもので、これは今やコレクターズアイテムになっているようだ。もっともこのケースは両者とも同じレーベル(EMI)から作品を発表 しているので、プレスミスがあっても不思議ではないが、何故か全く違うレーベルの作品間でもこういう実例はある。私の友人(ジャズマニア)は英国のジャズベーシストのソロアルバム の中身がラウンジリザーズの1stだったという珍品CDを所有している。この場合、前者がMayaという超マイナーレーベルなのに対し、後者はEditions EG / Virginという英国最大手の傘下レーベルが管理する音源だった。

と、枕が長くなったが14~16及び18が話題にしているB’zの「Risky」だが、件のスレではその正体は灰野敬二の「滲有無」だと指摘していた人がいた。私自身はこの作品を聴いた事は無いのだが、そういわれれば確かにあの「笑っていいとも」で流れた音は灰野っぽい。 ただ、そのスレでこの指摘をされた方は局のヤラセを疑っておられたようだが、私は投稿内容のでっち上げにスタッフ側が騙されただけだと思う。

「苗山事件」NHKの放送事故
本エントリーでは能登半島地震の報道中に起きた事象をご紹介しております。お読みいただくに当たりまして、本エントリーに震災・被災への軽視、侮蔑な...

つまりフェイク?

上記による

と、ラベル面と中身の違うCDは稀に仕損品として生産されてしまうそうです。そして、検品をパスして市場に出回ってしまう…違うレーベル間でも発生しうるとか。工場でのミスなのでしょうか。

タモリ氏が取り出したCDのラベルは確かにB’zのアルバム『RISKY』でした。

では、代わりに入っていたのは?

上記のレスから、灰野敬二氏の「滲有無」なのでしょうか?

灰野敬二「滲有無」

以下がYouTubeのURLです。

Keiji Haino – Nijiumu

滲有無

確かに聞いてみると、笑っていいとも内で流れたCDは灰野敬二氏の「滲有無」で間違いなさそうです。再紹介の際に新たに聞こえたというような声も「滲有無」内で確認できました。

残された謎

最初に挙げたお便り内で語られた怪奇現象。

  • 再生するたびに内容が変わる
  • 音量が勝手に動く
  • 電源が切れなくなる

それは番組内では起こりませんでしたし、灰野敬二氏の「滲有無」が誤ってB’zの『RISKY』のCDに入っていたとしても起こるはずないのです。灰野敬二氏の「滲有無」は確かに不気味ですが、それも趣のある音楽作品。曰くつきのものではないのです。

投稿者が盛ったのか。

スタッフが盛ったのか。

灰野敬二氏の「滲有無」以上の怪異が本当にあったのか。

まとめ

お昼休みにウキウキウォッチン!!できるか!
ところで、ペンネーム「てっ!うそづらー」が気になります。うそなの?

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ボーン

最後までお読みくださいましてありがとうございます。

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