皆様はコアラをお好きですか?
多くの方がかわいらしい動物というイメージをお持ちなのではないかと存じます。
オーストラリアに生息する草食性の動物で、基本的に人間に直接被害を与えるような凶暴な動物ではございません。
しかし、同じくオーストラリアにてコアラにそっくりな肉食性の動物と遭遇してしまうケースがあるそうです。その偽コアラは通称、
ドロップベア
ドロップベアはオーストラリアの人々に恐れられておりますが、未だ実在するかどうかは不明。未確認生物(UMA)なのです。
今回はオーストラリアのUMA「ドロップベア」についてご紹介したく存じます。
目次
コアラ
まずはドロップベアによく似ている、おなじみのコアラからご紹介したく存じます。コアラは極めておとなしい動物なのです。
見た目
コアラは双前歯目コアラ科コアラ属で現在確認されている唯一の動物です。
コアラの体の色は背面が灰色で、腹面が白色。体長は約70cm~80cm、体重は約4kg~15kgございます。
親子のコアラなどがよく写真で掲載されますよね。
分布・食べ物
コアラの生息地として漠然とオーストラリアをイメージなさる方は多いかと存じますが、実は野生のコアラはオーストラリア東部にしか生息しておりません。
コアラはユーカリやアカシアの葉を食べて活動する草食動物ですので、これらの木々が群生する地域に生息していることが多いです。
実はユーカリなどの葉は人間にとっては有毒。大量の油分や、青酸などの有害な物質が含まれているのです。
しかしコアラはユーカリの有毒な青酸や油分を十分に分解することができる酵素を分泌する長い盲腸を有しているので、ユーカリの葉を食べることが出来るのです。
…なぜ他の植物を食べれるようになる方向に進化しなかったのかは謎です。
ほぼ木の上で寝ている
上記のコアラの主食であるユーカリからはそれほど多くのエネルギーを摂取することはできません。
そこでコアラは基本的に活発に移動することは無く、エネルギーを節約しております。具体的には一日の80%は木の上で寝ているのです。
うらやまかわいい。
絶滅危惧種
上記のようにのほほんと生きているコアラにも天敵がございます。それがワシやタカなどの凶暴な鳥(猛禽類)。
さらにやむを得ずコアラが地上に降りた際は、ほとんどの肉食動物が脅威になります。
また近年多くのコアラがクラミジアという細菌に感染しており、目が見えなくなるなどの症状の他、メスの場合不妊になってしまうという危機的状況にございます。
天敵に関してはもともとの生態系のためやむを得ませんが、クラミジアに関しては人間がコアラにかけたストレスが起因していると考えられており、コアラを絶滅危惧種として指定し、保護する動きがございます。
ドロップベア
さて、ここからが本題。
エネルギー量の少ないユーカリを食べてのんびり生活するコアラに対して、エネルギー量の多い動物の肉を食べて活発に狩りを行うドロップベアをご紹介いたします。
ただいかんせん「UMA」ですので、細かい生態についてはわかっていないのです。
以下はオーストラリア博物館(Australian Museum)のサイトを参考にしております。
コアラにそっくり?
ドロップベアはコアラと似た毛皮を有しております。上記でしたコアラの説明から申し上げれば、背面が灰色で、腹面が白色ということです。
しかし特筆すべきはその大きさ。全長は130cm、重さ120kg。とてもではありませんが、通常のコアラのように抱き上げることはできません。
そもそも全長130cmしかないのに、重さが100kgを超える時点で恐らく実物はものすごいガタイですよね。
さらに腕には獲物を殴り倒すために強靭な筋肉が付いており、口の中には草食動物のコアラとは異なり鋭い牙もあるそうです。
・・・もはやコアラに似ているとは言えない気が…
分布
ひとまずドロップベアは噂どおりコアラにそっくりかどうかは置いておきましょう。
その分布は基本的にコアラと同じ。
特にオーストラリアの南東部の密林にて見られるようです。
・・・しかしこれだけ強力な肉食動物なら、比較的温厚な動物が多いオーストラリアの全域に繁殖してもおかしくない気もします。
木の上のハンター
実はドロップベアもコアラと同じく、多くの時間を木の上でじっと過ごしております。しかし、寝ているわけではないのです。
獲物を狙っているのです。
ドロップベアは自分よりも大きな哺乳類を安全に捕食すべく、木の上でじっと待ちます。お目当ての獲物がやってきたときに、その地点から落下。重力と身体能力を利用して獲物を仕留めるのです。
お目当ての獲物が現われるまで最長4時間、木の上でじっとしていることもあるとか…。
ベジマイトが有効?!
実はドロップベアは人間にも襲い掛かってくることがあるそうです。
ただ人間の大きさはドロップベアにとっても大きすぎるらしく、ドロップベアが誤って襲撃してくるケースがほとんどだそうです。その証拠に、襲撃後、追い討ちをかけてくるという事例は少ないのです。
誤爆とはいえ、ドロップベアからの襲撃は避けたいですよね。避けられる怪我は避けたいとお思いになられる方がほとんどかと存じます。
実はオーストラリア博物館は有効なドロップベアの忌避方法を挙げておりました。
それは
ベジマイトを耳の後ろに塗る
というもの。
ベジマイトとはオーストラリアの発酵食品です。塩や麦芽抽出物を発行させた茶色いペースト状の食べ物で、オーストラリアの方々はよく朝食のトーストの上に塗って食べるそうです。
味としてはイカの塩辛的な味。
日本においては最近では輸入雑貨店以外でも、地元のスーパーでお買い求めいただけるくらいじわりじわりと広まっている食品です。
さて、問題はその臭いですが、発酵食品なのでなんとなく納豆のような臭いがします。ただ納豆よりかは臭くないのです。
・・・ということは、
納豆をつけると、
森のドロップベアが消える
のではないでしょうか!
まとめ
実はユーカリの木の枝は細く、コアラなどが急に落ちてくる危険性があるのです。
そこで子供達が不用意にユーカリの木の下を歩かないように教えつけるために流れた都市伝説がドロップベアであるというのは、また別のお話。
<<ユンゲラーの件でユリゲラーが任天堂を訴えたのは事実だった>>
最後までお読みくださいましてありがとうございました。