「フィアデルフィア計画」ステルス実験での怪奇

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近代の戦争で用いられる技術の一つに電磁波を用いる「レーダー」が挙げられます。

このレーダーで敵機の位置を正確に把握できるようになった反面、当然敵軍もレーダーを用いますので、自機の位置もまる見えになってしまうという状態になりました。

これを受けて、各国は、敵のレーダーを無効化する技術「ステルス技術」の開発に躍起になったのです。

強国アメリカでも当然、ステルス技術の開発は盛んに行われました。

今回ご紹介する都市伝説は、そのステルス技術の実験で起こってしまった事件

なんでも、戦艦をレーダーに反応させないようにする技術を実際に海上で使用してみたところ…

戦艦自体が忽然と姿を消してしまった

そうなのです。さらに、その消えた戦艦は

25,000kmも離れた海上に瞬間移動していた

というのです。

今回はこの実験「フィアデルフィア計画」をご紹介したく存じます。

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フィアデルフィア計画について

それでは早速「フィアデルフィア計画」をご紹介したく存じます。

当時はレーダー技術の原理が不明確であった

フィアデルフィア計画が始まったのは1931年。

実は当時、レーダー自体は存在していたものの、何故レーダーが船の位置を示してくれるのかについては不明確でした。

当時、多くの科学者達は、レーダーは船が発する特別な磁気に反応することで位置を示してくれると解釈していたそうです。

フィアデルフィア計画の第一人者「ニコラ・テスラ」

そこでフィアデルフィア計画の第一人者であった発明家のニコラ・テスラ氏は、自らの発明したテスラコイルで自軍の船の磁気を消滅させてしまえば、レーダーを回避することができると考えました。

テスラコイルは二次コイルを用いて高周波・高電圧を発生させる装置です。テスラコイルを用いれば、周囲に強力な磁場を発生させることができるのです。

その強力な磁場で船から発せられると考えられた特殊な磁気を検出不可能にしてしまおうと考えたのですね。

1943年、フィアデルフィア海上

ニコラ・テスラ氏は惜しくも1943年1月7日にお亡くなりになってしまいました。研究は数学者ジョン・フォイ・ノイマン氏に引き継がれました。

時代は第二次世界大戦の真っ只中。ステルス技術の開発は急を要しました。そこで、その年の10月28日、ついにフィアデルフィア計画の実地実験が行われることになったのです。

場所はペンシルバニア州フィアデルフィアの海上

実験対象はアメリカ海軍の駆逐艦「エルドリッジ」。艦内に屈強な海兵隊員を乗せた、ある種人体実験の側面も含んだ実験でした。

テスラコイル起動

駆逐艦「エルドリッジ」内には、テスラコイルの他にも様々な電気実験機器が積載され、いよいよそれらの電源が入れられました。

すると、目論見どおり、フィアデルフィア海上のレーダーにエルドリッジの姿が映らなくなったのです。

その様子を見ていた関係者たちは大歓喜しました。

これで敵軍のレーダーを無効化し、戦況を優勢にすることができるわけです。さらに長年の研究の成果がしっかり出た瞬間でもあったのです。

消えた駆逐艦

しかし、その直後、エルドリッジに異変が起こりました。

エルドリッジの浮かんでいる海面から緑色の光が出てきて、その艦体をじわじわと覆っていったのです。

艦体は光に覆われるや否や、空中に浮遊。幾重もの光の膜が覆う中、艦体の影は見る見るうちにぼやけていき、ついには消えてなくなってしまったのです。

2,500km離れたノーフォーク海上に現れた

その艦体はレーダー上のみならず、完全に姿を消してしまったのです。

これには科学者達も驚くばかり。さらに人体実験をして、失敗してしまったのですから、ただでは済みません。

さて、エルドリッジは消えて何処へ行ってしまったのでしょうか。

実は消えたエルドリッジは2,500km離れたノーフォークの海上に瞬間移動していたのです。

さらに数分後、エルドリッジは再び瞬間移動し、謎の光に包まれながら元のフィアデルフィア海上に戻ってきたというのです。

艦内の惨状

何事もなかったかのようにフィアデルフィアに戻ってきたと思われたエルドリッジでしたが、その中は不可解、かつ凄惨な状況になっていたといいます。

なんでも、

  • 体が燃え上がった船員
  • 衣服が船体に癒着してしまった船員
  • 甲板に体が溶けて癒着してしまった船員
  • 測定機器が発火、引火し火だるまになった船員
  • 凍ってしまった船員
  • 体の半分が半透明になってしまった船員
  • 壁の中に吸い込まれた船員
  • その他備品と一体化してしまった船員

などなど船員の身体に重大な影響が及んでしまっていたそうです。発見時点でほとんどの船員は息絶えており、数少ない生き残りも後に精神に異常をきたし、完全に狂ってしまっていたそうです。

※画像は再現されたものです。

唯一の安全地帯

しかしそのような惨状の中、ある部屋にいた数名のエンジニアだけは全く影響を受けませんでした。

その部屋は周りが金属で覆われた機械室。

この金属がテスラコイルのもたらした怪現象の影響を防いだといわれているのです。

アメリカ軍の見解

上記のような実験をアメリカ軍が公式に認めているはずはございません。

以下にアメリカ軍の見解を記したく存じます。

エルドリッジはフィアデルフィア港に寄港してない

エルドリッジは実在する駆逐艦で、実際に1951年までアメリカの駆逐艦として登録されておりました。さらにそれから1991年まではギリシャの艦体として使用されておりました。

アメリカ海軍が登録している艦体はその航行の全てが記録として残されております。さらにそのデータの閲覧請求は誰でもできるのです。

エルドリッジの航行記録によると、1941年にエルドリッジがフィアデルフィア港に寄港したことはないのです。

ノーフォークでのエルドリッジ目撃証言は嘘

都市伝説上、ノーフォーク海上でエルドリッジを目撃したとされているのは商船「アンドリュー・フルセス」でした。

しかし1943年10月25日には既にノーフォーク港を出航し、地中海にいたとされております。つまり、フィアデルフィア計画の人体実験当日の1943年10月28日にはノーフォーク海上にいなかったのです。

さらに、その商船の乗組員たちはノーフォーク在泊中には特段おかしな現象を目撃していないことから、エルドリッジ目撃証言はでっちあげであると解釈されています。

磁気を消してもレーダーに映る

フィアデルフィア計画で実施されたのは、艦体の磁気を消し去る実験でした。

たしかに磁気を消せば、水中磁気機雷のセンサーを無効化することはできます。

しかし、実際のレーダーは電磁波の反射によって障害物を把握する技術ですので、艦体の磁気を消したとしてもレーダーから消えてしまうということはないのです。

つまり、フィアデルフィア計画の実験内容では、姿はもちろん、レーダー上も消えてなくなるということはないのです。

まとめ

ステルス迷彩を使うとSランクは取れませんよ!

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ボーン

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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