呪いの人形「アナベル人形」

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本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。

皆様はお人形をお持ちですか?

ぬいぐるみであったり、フィギュアであったり、フランス人形などなど、人形にも色々ございますよね。

そんな「人形」ですが、当然命は宿っておりません。脈もなければ、息もしません。

しかし、時に呪われた悪霊が宿ることがあるというのです。

今回ご紹介するのはアメリカの呪いの人形

「アナベル」

アナベルに関しては怖い都市伝説が語り継がれております。

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ラガディ・アン

今回ご紹介する呪いの人形は「アナベル」と呼ばれておりますが、実は特別にオーダーメイド等で作られたものではございません。

アメリカの国民的キャラクターの人形

アナベル人形は「ラガディ・アン」というアメリカの国民的キャラクターの人形で、ラガディ・アンの人形は現在でも多く販売されております。


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ラガディ・アン&アンディ

「ラガディ・アン」は1918年に発表されたアメリカの絵本『ラガディ・アン&アンディ (Raggedy Ann & Andy)』に登場する人物です。

実はこの絵本には、作者のジョニー・グルエル氏の愛娘さんとの思い出が込められた作品。

ラガディ・アンはジョニー氏が屋根裏部屋でたまたま見つけたボロボロの人形で、ある程度縫い直しを行い、娘さんにプレゼントしたそうです。

そのボロボロの見た目から、『ボロボロのアン』→『ラガディ・アン』と名づけられた人形は、娘さんに大変可愛がられました。

しかし、もともと病弱であったジョニー氏の娘さんは予防接種により感染症にかかってしまい、そのまま帰らぬ人に。

ラガディ・アンの人形だけがジョニー氏の手元に残りました。その後、ジョニー氏はラガディ・アンの物語の創作を始めたそうです。

ラガディ・アン人形は現在でも多くの人に愛され、特に呪われているものではないのでご安心ください。

呪いのアナベル人形

さてここからが本題です。

この呪いのアナベル人形は一見何の変哲もない「ラガディ・アン」の人形。しかし、この人形が人に危害を加えるほど怖いというのです。

1970年

1970年のこと。

ドナという女性は大学で看護学を学んでおりました。

当時、ドナはアンジーという名のルームメイトと小さなアパートに住んでおりました。彼女達の部屋にはふたりの共通の男友達のルーもよく訪れておりました。

ドナは誕生日に母親からヴィンテージのラガディ・アン人形をプレゼントされたそうです。これが後に語られるようになったアナベル人形

少しの異変

アナベル人形が家に来てから数日間は特におかしなことは起こっていないように思えました。

しかし、数日後、ドナとアンジーは異変に気づきました。

アナベル人形の位置が微妙に変わっていたのです。

最初のうちは少しずつであり、気づかなかったのかもしれません。

しかし、アナベル人形が持ち主であるドナ達の意思に反して動いていることは明らかでした。2人は何となく人形に疑いを抱くようになりました。

そして、ある日、2人のアナベル人形への疑いは確信に変わりました。2人はアナベル人形をソファの上に置いて出かけました。

2人が帰宅すると、なんとアナベル人形がベッドの上に移動していたのです。

古い羊皮紙に書かれたメッセージ

「この人形は邪悪な存在に違いない!」

そう考えた2人の共通の男友達のルーは、アナベル人形を燃やすことを提案。

しかし、アナベル人形は動いたといっても特に危害を加えたというわけではありません。それになにより、ドナの母親からの大切なプレゼントなのです。

ドナとアンジーはルーをからかうばかりで、人形をそのままにしておきました。

しかし今度は、自分たちが持っているはずもない昔の羊皮紙に書かれたメッセージが、家のそこここで見つかるように。

どのメッセージも子どもが書いたようなたどたどしい文字で書かれておりました。

そのうちの1枚には「ルーを助けて」と書かれていたそうです。

少女アナベルの霊

さすがに気味が悪く思った2人は霊媒師に相談することに。

霊媒師によると、この人形には、ドナのアパートがある土地にかつて建っていた家で暮らし、7歳で死んだアナベル・ヒギンズという少女の霊が取り憑いているとのこと。

だが、霊媒師いわく、アナベルはドナとアンジーに親しみを感じ、ふたりのそばにいたいと考えているというのです。

幼くして死んだ少女に同情した心優しいドナは、人形をそのまま部屋に置くことにしました。

アナベル人形の悪夢

その頃、ルーは毎晩のように悪夢を見ておりました。

その夢ではアナベル人形が足元から這い上がってきて、ルーの首を絞めてくるというのです。日によってはそのリアルな感触・感覚により、目を覚ますことも。

後日、ルーはドライブ旅行に出かけるためにドナとアンジーのアパートを訪ねました。

そのとき、3人がいるのとは別の部屋から奇妙なカサカサいう音が聞こえてきたそうです。

様子を見に行ったルーが見つけたものは、部屋の隅に置かれたアナベル人形

ルーはアナベル人形に近づきました。

しかし彼は人形に近づくにつれ、胸に激しい痛みを感じて七転八倒したそうです。

彼のシャツには血液がにじんでおりました。決死の思いで、部屋を出たルーがシャツをめくると、その胸には獣のものと思われる爪痕が7つ残されていたそうです。

超常現象研究家

彼らのアナベル人形に対する恐怖心は最高潮に。

「確実にこの人形には呪われている」

事態をより深刻に捉えた3人は、当時著名だった超常現象研究家であるエド&ロレイン・ウォーレン夫妻に助けを求めました。

夫妻は、先の霊媒師の霊視を否定。

アナベル人形に取り憑いているのは善良な少女の霊ではなく、悪霊であると結論づけました。

ウォーレン夫妻はクック神父というエクソシストに、アナベル人形とドナの部屋の悪魔払いを依頼しました。

そして、悪魔祓いは無事終了したように思えました。

やったか?

悪魔祓いがなされたとはいえ、ドナ達のアナベル人形への恐怖心は消えませんでした。

そこでアナベル人形をウォーレン夫妻に託すことに。

ウォーレン夫妻は喜んでアナベル人形を自分たちの家に持ち帰りました。

しかし、悪魔祓いが済んだはずのアナベル人形はウォーレン家の中でも勝手にあちらこちらと場所を変えたそうです。

これにはウォーレン夫妻もお手上げ。ついに夫妻は特製のガラスケースを用意。アナベル人形をそのケースに格納した後、自宅敷地内にあるオカルト博物館に納めたそうです。

今でも危険

夫のエド・ウォーレン氏は2006年にお亡くなりになってしまいましたが、それは呪いのせいではなく寿命だったとのこと。

現在は妻のロレイン・ウォーレン氏は現在もアナベル人形の調査と保管を続けているそうです。

ウォーレン氏の運営しているオカルト博物館には誰でも入館することができますが、アナベル人形に触れることはできません。

なぜならば、未だに先のガラスケース内に厳重に保管されているからです。

そのガラスケースには

「決して開けるな!」「触るな!」と大きく注意書きが。

この注意書きを敢えて無視し、アナベル人形のガラスケースを叩きながら

「やれるもんなら、やってみろ!」

と挑発した男性は、博物館からの帰り道に乗っていたバイクが木に衝突。そのまま帰らぬ人になってしまったといいます。

まとめ

アナベル人形をモチーフにした人形が登場するホラー映画『死霊館』が2013年に公開され、その後、その人形にスポットをあてた『アナベル 死霊館の人形』という映画も公開されました。

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ボーン

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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