本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。
2015年7月、Microsoft社よりWindows 10がリリースされました。2017年5月時点で、最新のWindowsのOSです。1年間無償アップグレードサービスが行われたので、それを利用してWindows 10を使っていらっしゃる方も多いかと存じます。
さて、今回はWindows 10にアップグレードした人物の恐怖体験。なんでも、Windows 7からWindows 10にアップグレードしてから、
ログイン画面が怖い
ことになっているそうなのです。
My Windows Login Screen
以下は海外の都市伝説Creepypastaを翻訳したものです。
俺のWindowsのログイン画面がおかしい件
全く、Windows 7からWindows 10になんてアップグレードするんじゃなかった。
まあ、もう取り返しがつかん。
Windows 10のデフォルトのログイン画面には、自然をテーマにした色んな画像が表示されて、自動的にパラパラ変わる仕様なんだ。その表示される画像はどれもまるで絵に描いたように美しくて、なんとなく落ち着くなーと思ってた。だから、その設定のまんまにしてたんだ。
今朝までね。
俺のパソコンはWindows 10が動くとは言え、結構低スペックだから起動に時間がかかるんだ。だから朝起きて始めにすることといえば、まずパソコンを起動させておくってこと。朝食を食べる前に、スイッチ押さなきゃ、待ってられないからね。
先週のある日の朝、書斎に入ってパソコンに表示されていた写真をふと見たとき、思わずコーヒーのマグカップを落としかけた。
その写真は最近の日本旅行の写真だったんだ。でも、まあ、俺はその写真を既にパソコンに移してたし、その時点では別に心霊現象的な何かが起こってるとは思わなかったわけ。それでも、いつもとは違うことだったから、動揺したけどね。
パソコンに詳しくないから俺もよくわかんないんだけど、その時は、なんとなくWindowsはライブラリ以外のフォルダからもランダムに表示するんだなーとか思ってた。でも、覚えている限り、それまではWindowsで最初から入ってる画像しか表示されてなかった。
ま、その写真が呪われてるとかそんなことはまだ頭にあるはずもないわけ。その写真は東京郊外に行った時、竹林の中で見つけた小道を撮った写真だった。とりわけ観光地でもなく、時は夕暮れ、荒廃していて、気味が悪く感じたから、いろんな意味で印象に残ってる写真だったんだ。
とはいえ、写真自体は我ながらとても美しかった。撮ったことを誇りにさえ思うレベル。パソコンを見たときは驚いたものの、そのままにしておこうと思ったんだ。Windows 10の機能…たぶん、HDDの中の最適な写真を検出して、適時表示する…そんな機能があるんだなあと思うのが普通だろ?
確かに人工知能に色々HDDを探られてマズイ画像なんかが出てきちゃったらアレだから、設定を変える方法もググろうかとは思ったんだけど、朝は忙しくてそれどころじゃなかったんだ。それでズルズルと何日か過ぎ去った。
俺はパソコンを起動してその写真が表示されるたびに、謎の優越感というか誇りのようなものを感じてはいたんだが、何故か静かに迫る不安も感じてきてた。
その小道にまつわる物語があったような気が…。俺はその竹林に関する情報を旅行中、看板かなにかで読んだ気がして、必死に写真をあさってみたりして思い出そうとした。
すぐログイン画面を変更するという決断に至った。あの竹林は、いわゆる曰くつきの場所として有名だったんだ。第二次世界大戦で日本が降伏し、そのことを知った多くの日本人兵士は自身が外国の兵士に捕らえられ、酷い扱いを受けることに耐えられないと思ったんだな。その竹林では多くの日本兵が自決してたんだ。『切腹』、かつて武士がしたのと同じように、己の名誉を守るべく。それは自身を解体する恐ろしい方法なんだ。
俺はまさにその夜、悪夢を見た。夢の中で俺は日本兵。あの竹林にいた。俺は死にたくなかったし、何よりそんな痛々しい死に方は選びたくなかったが、他に選択肢がないこともわかってた。余生を恥じながら生きるのは嫌だと感じたんだ。しかし俺の手に小刀、そう、もうすぐ腹に突き刺さなければならない小刀、それの重さを感じたとき、急に「命あっての物種」だと思い始めた。
急いで、もし俺が腹に小刀を刺して苦しんだ場合、すぐに楽にしてくれる役であると思われる人物から隠れた。でも彼がこっちを見た瞬間、俺は大声で泣き叫び、自分自身を恥じた。彼は俺の肩を掴んだ。俺は
死にたくない。死にたくない。
と恐怖のあまり震える声で言ったが、彼は地面に俺をたたきつけた。
俺が涙を流しながらふと上を見ると、彼が怒りの形相でこっちを睨んでいた。彼は研がれた刀を頭より高く構えていた。そう、一振りで俺の人生を終わらせる準備はできていた。俺の人生はもう終わったも同然だった。
俺は両手で小刀を持ち、腹部に深く突き刺して、震えた…
俺は目覚めた。冷や汗でぐっしょり。俺の体の水分が全部出てしまったかのように、ベッドは汗で湿っていた。夢から急に現実に戻されたわけだが、不思議な気分だった。その時点では夢ただの夢だったんだと思って、怖くも何ともなかった。
でも、最悪なことが起こってた。知ったこっちゃないと思うかもしれないけど、俺は就寝前には必ずパソコンの電源を落とすようにしてるんだ。でも、パソコンに目をやると既に起動してた。あの写真が、暗い部屋のなか煌々と表示されていた。さらに、その写真にはいままでと違うところがあったんだ。
思わずメガネをかけた。目を疑った。
小道の端に、小さいながら紛れも無く人影が写っていた。
兵士が刀の血を拭いていたんだ。
まとめ
外国の方にとって切腹ってメジャーなんですかね?
<<AppleのMacBookにはコインが混入していることがある>>
<<呪いのスマートフォンOS『Android 2.2.3 Flesh』>>
最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。