皆様は、住宅街を歩いていらっしゃるときに、
道端に水の入ったペットボトルが並んでいる光景をご覧になったことがあると思います。もしかしたら、皆様の中に、家に設置しているという方もいらっしゃるかもしれません。
何のために設置しているか、ご存知ですか?
「猫除けでしょ?」
そうです。猫除けです。ただ、今回ご紹介する噂は、水の入ったペットボトルは
猫除けの効果が期待できない
それどころか
より深刻な事故を引き起こす可能性がある
というものなのです。今回はこの噂についてまとめて行きたく存じます。
目次
なぜ猫に水入りペットボトルなのか?
そもそもなぜ皆、猫対策に水入りペットボトルを使うようになったのでしょうか。
光の反射を嫌う?
猫は夜行性の動物です。したがって、夜でも十分視界を確保することができます。人間が物を見るのに必要な光の1/7の光で、猫は物を見ることができるのです。そこに誰かが目をつけました。猫は強い光に弱いはずだと考えたのですね。確かに、その考えは間違えではありません。
キラキラ動くものを嫌う?
もうすでにご存知の方は多いかと思いますが、猫は警戒心の強い動物です。動くものには鋭く反応します。したがって、キラキラ太陽の光をプリズムのごとく反射する水入りのペットボトルは効果があるのではないかと考えたのです。
水入りペットボトルの効果は?
この画像をご覧ください。
って住処になっとるやないかーい!
猫が大量の水入りペットボトルの前で、気持ちよさそうに寝ているではありませんか。
光が直接猫の目には入らない
たしかに水入りペットボトルがレンズのようになって、通常より強い光を放つことは稀にあります。しかし、それが猫の目に入ることは、ほとんどありません。
結局慣れる
猫の警戒心が強いのは確かです。しかし、人間によく懐いた猫は、近づいても決して逃げようとはしません。慣れれば、危害を与えない限り、逃げる、避けるなんてことはないのです。
効果が期待できないだけではない
自分で書いておいてなんですが、上記で記載するまでもなく、皆様はもう水入りペットボトルに効果なんてないなんて知っていた方も多いのではないでしょうか。
しかし、効果がないだけでなく、実は、それを設置することで悪影響を及ぼす可能性があるのです。
火事
先ほど、水入りペットボトルがレンズのようになって通常よりも強い光を放つという旨の記載をいたしました。
皆様は科学の授業で、虫眼鏡の焦点に太陽光を集めて紙を燃やす実験をやったことがございますでしょうか。光を凸レンズを通すと光はそのレンズの焦点に集まるんです。光には熱があり、集まると高温になります。
▲出典:http://rikasapo.yagami-inc.co.jp/elementary/3nen/3-04.php?tab=3
水入りペットボトルも、時として凸レンズの役割を果たし、その焦点に火をつけてしまうことがあるのです。その結果、大火事になるおそれもあるので、できれば水入りペットボトルは置かないほうがいいかと存じます。
実際に、2007年8月17日には、愛知県名古屋市で水入りペットボトルが火元と思われるボヤ騒ぎが起きていたりします。
まとめ
猫を寄せ付けたくないなら、自分が案山子になるが良い!!
んでもふもふせよ!
最後までお読みくださり、ありがとうございます。