本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。
皆様は夜道を歩くことはございますか?
夜道に関する不気味なお話は往々にしてございまして、弊ブログでご紹介させていただいたお話で夜道が関係するものは多々ございます。
今回も夜道での恐怖体験。
ティーンエイジャーの友達同士でお泊り会をした際に、コンビニへ物資を調達しに行ったそうです。しかし、帰ってくると1人の友人が行方不明に。
その消えてしまった友人はビデオカメラを回していたそうなのですが、そのビデオカメラだけが見つかったそうです。そしてビデオカメラのデータには…
その友人を襲うマスクの男
が映りこんでいたというのです。マスクの男と申し上げると人間味があるようにも思えるかもしれませんが、どうも普通の存在ではなさそうなのです。
今回は海外の都市伝説よりマスクの男「コレクター」をご紹介したく存じます。
目次
コレクター
以下は海外の都市伝説を翻訳したものです。
友人とのお泊り会
2011年11月11日、俺ん家でお泊り会をしたんだ。で、その夜は皆でオールすることにしたわけ。寝たらお楽しみもすぐに終わっちゃうからさ。
だいたい午後10:30ごろ、俺の親は既に眠っているようだった。
オールするぞって言っても、何か楽しみがなければオールができないわけで…。俺達は「オバケ退治映画」でも撮ろうと計画してたんだ。
IFLYING 312 2.7 ビデオカメラ
友だちの1人のジェイビーが暗視機能のついたHDビデオカメラを持ってきてくれていた。映画って言っても個人制作だし、お遊びの一環だからそれで十分そうだった。
コンビニに出かけた友達
まず24時間営業のコンビニに物資を調達しに行こうって事になったんだけど、俺はちょっとダルくて行く気がしなかったから、カップ麺と懐中電灯に使う電池を買ってくるように頼んで1人で家に残ることにした。
コンビニに行くためには小さな路地を通らなければいけないんだけど、その路地に街灯は全くない。だからコンビニに行く友人たちには懐中電灯を持っていくように伝えた。あいつらは玄関の横に置いてある大きな懐中電灯を持ってコンビニへ出かけていった。
それから数分経って、俺はあいつらがビデオカメラも持って出て行ってしまったことに気づいたんだ。やられたと思った。正直、一人きりでそのカメラで色々遊びたいと思ってたんだ。急いで、窓から家の前の通りを見たが、既に見えなくなっていた。
懐中電灯なしで追いかけるにはあまりにも暗すぎる。暗いのはやっぱり怖い。
窓の外の男
パソコンでもしようと机に戻ろうとしたんだけど、窓の外に気になる人がいたんだ。
暗めの色の服を着た、背が高くて、細身の男…そんな感じだったと思う。彼は歩いてきていたんだけど、歩き方が明らかに不自由だったから、何かしら怪我でもした人なのかと思った。
しばらくして彼の顔がゆっくりと俺の方を向いたんだ。俺は怖かったけど、なんだか目線を逸らせなかった。俺とその奇妙な男はじっと見つめあった…。
そして気づいたんだ、どこかおかしい。顔が白かったんだ。色白っていうレベルじゃなくて、真っ白。辛うじて目があることを確認できるレベルだった。
それはまるでマスクをつけているかのように、表情はおろかわずかな顔の動きすら見られなかった。マスクじゃなきゃこんなのありえない。
消えた友人
俺は結局、その光景に恐れおののいて、逃げるようにパソコンの場所に行った。どうしようもない恐怖でバクバクしてる自分を落ち着かせるために、ネットサーフィンをすることにしたんだ。
男は冷たく、生気のない目で直接俺を見てきた。既にパソコンに座って、その視線が届かない場所にいったにも関わらず、俺の震えは止まらなかった。もう、あの男を見たくない。
午後11:00ごろ、友人達がコンビニから帰ってきた。彼らは皆、恐怖で混乱しているようだった。…もしかして、あの男が原因?こいつらもあの男に会ったのか?
そして友人のマークが帰ってきていないことに気がついたんだ。友人達もマークとどこではぐれたのかわからないという。
俺の心臓は止まった。マークが?見つからない?!
コンビニで買い物をするまではマークはいたそうだ。その帰り道、マークから少し目を放した隙に、彼はいなくなってしまったという。
ビデオカメラのデータ
他の友人が見つけたのはビデオカメラだけだった。
恐怖で精神が敏感になっていた俺はすぐにビデオカメラになにかあると思った。カメラからSDカードを取り出して、パソコンに入れてみた。
なぜかコンビニへ出かける前に撮った映像や写真は全て消えてしまっていた。残っていたのは俺にとって目新しいビデオファイルだけだった。ファイル名「&%#%$ ### 1#11/11/11」。
ビデオカメラのファイルがこんな名前になるのは明らかに不自然… では考えられるのは誰かが…。 ともかくビデオを見てみることにした。
最初のクリップ
ビデオの映像はコンビニへ向かう友だちを映したものだった。
撮影者はマークだった。他の友だちはカメラの電池を無駄にするのを嫌がり、マークに撮影をやめるように言っていた。これが最初のクリップ。
たったこれだけ。急に真っ暗になった。
2番目のクリップ
次のクリップを見ると、まだマークはカメラを回していた。
懐中電灯が光っているのが見えた。相変わらずのマークに対して他の友だちは結構キレてたっぽいけど、マークは全く気にしていないようだった。
ふとマークはカメラを仲間内ではなく、路地を歩いていた男性に向けた。その人はかなりゆっくりと歩いていて、痙攣しているようだった。寒気がした。俺が窓から見たあの恐ろしい男と同一人物のような気がしたんだ。
以下はそのときの映像のキャプションです。
仲間達はそのままその男に向かって歩いて行ったんだけど、それはやっちゃいけなかったんだと思う。映像にノイズが混じり始めて、それがだんだんと激しくなっていった。
そんな中、マークが再びあの男にカメラを向けたんだ。その瞬間映像はカクカクになり、いくつかのフレームを繰り返し映すようになってしまった。そのフレームから男の顔を見ることができたんだ。
俺の予感は正しかった。その男は俺が窓から見た男に間違いなかった。カメラに映った顔も白くて、本当にマスクを被っているかのようだったんだ。
このクリップが終わるころには俺の恐怖心は最高潮だった。
ただまだクリップはある。
3番目のクリップ
次のクリップは友だちがコンビニに入るところから始まった。マークはコンビニ内をあらかた撮影すると、店から出て外を撮影しはじめたんだ。
それを見ていて気づいたんだけど、だんだんマスクの男がカメラのアングルに頻出するようになってきていた。おかしなことに、カメラが男を捉える度に音声にホワイトノイズが混じって、映像がカクつくみたいだった。
ただ一番気づいてゾッとしたのが、その男の頭はとてつもないスピードで激しく痙攣しているのに対して、体は全く動いていないことだった。
このクリップはここまでだった。
最後のクリップ
そして次が最後のクリップだ。
マークも含め、友だちが店から出るところから映像は始まった。帰り道の途中、友だちが言ったように、マークは靴紐を結びなおすために皆からすこし遅れをとったんだ。
音声にホワイトノイズが乗り始めた。今回はかなり大音量のノイズだった。
靴紐を結び終えたマークは友だちの集団に追いつくために走り出した。…すると、どこからともなく「マスクの男」が現われて、マークに向かって猛進し始めたんだ。
この瞬間、俺は男の顔をはっきりと見ることができた。それは間違いなくマスクだった。真っ白な、目と鼻に縫い目のようなものがある…。
マークとマスクの男は衝突し、マークの悲鳴が聞こえたが、ほとんどホワイトノイズにかき消されていた。
仰向けになって苦しむマーク、そしてそれを目の前で眺めるマスクの男。マスクの表情を見ると、どうも悲しく、残念そうな顔をしているようだった。この光景がしばらく続き、映像が次第にカクついてきた。
あるフレームを境にマスクの表情が変わったんだ。笑っていた。そしてそのフレームの後、男はマークの顔に向かって手を伸ばした。
マークの苦悶に満ちた叫び声が鳴り響いた。
男がマークを力ずくで黙らせ、映像は無音になった。
サブリミナル
それから俺ら友だちはそのビデオを詳しく、より注意深く見てみることにしたんだ。それでわかったんだけど、映像にいくつかサブリミナル的なフレームが混入していた。
謎のmp3ファイル
このビデオは俺を恐怖・不安のどん底に突き落とした。この後、まだ何回か夜、あの男を見てるんだ。
ともあれその日は明けて、俺のパソコンを起動してみると、容量が一杯になってしまっていた。
「BEGIN.mp3」
というmp3ファイルで埋め尽くされていたんだ。
俺はそのファイルを聞いてみた。11秒の音声ファイル。内容は激しいホワイトノイズと激しい悲鳴だった。最後の4秒くらい前に何かノイズとは違う変な音を聞いたような気がした。
その音が何だったのかを分析すべく、ノイズを減らそうとした。でもノイズを減らすのに2日かかった。普通にノイズを減らそうとしても、逆に増えてしまったんだ。
様々な方法でようやく音を聞き取れるようになった。
「次は君」
恐怖しか感じなかった。
さらに歪んだ笑い声の後、「COLLECTOR(コレクター)」という男の名前(?)を言ったのが聞こえた。
おわりに
皆にはマジで忠告しとく。夜は絶対グループからは離れるな。数メートルでも離れないほうがいい。いや、離れちゃダメだ。
奴が何者なのか、どこからくるのかもわかってないんだ。
まとめ
…グループから離れるなというより、他人を勝手にビデオカメラで撮影しないほうがいいのでは…
最後までお読みくださいましてありがとうございました。