『Skype』通話中の怖い話

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本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。

皆様は、「Skype」を使用なさっていますか?

仕事以外でパソコンをしようしなくなりつつ今では、「LINE」等にその地位を奪われつつあるのかもしれません。

とはいえ、まだまだ現役の無料通話サービスでございます。

今回はSkypeにまつわる都市伝説をご紹介したく存じます。

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『Skype』

以下は、海外の掲示板での書き込みを翻訳したものです。
(原文:http://creepypasta.wikia.com/wiki/Skype

昔の女友達との通話

皆はSkypeについて聞いたことがあると思う。知らない人の為に端的に説明すると、Skypeは無料の通話ソフトで、それを使えば世界中の人々とボイスチャットやウェブカメラチャットができる。僕はそれを旧友と繋がっておくために使ってたんだ。2週間前にみんな別々の大学に入っちゃったからね。

先週はかつてクラスメートだったアニーという女の子と通話していた。僕達はまだアパートに入居したばかり、共に一人暮らし、さらにまだ一学期が始まっていない…2人共、通話する時間はいっぱいあったわけだわ。いつも、1日に1回はスカイプで通話してた。

僕達のしていた会話は、アニーが新しいヘッドフォンを買った~やら、僕が『プリンセス・ブライド・ストーリー』を始めて見た~だとか、特に他愛もないものだった。目まぐるしい激動の前に、こういうかつての親しい交友関係を保っておくことは大事だろ?

火曜日の朝

まあ、ともあれ、話は火曜日の朝のことだ。前日の夜、僕はクラブで飲んでいて、もうクタクタで酷い二日酔いもあったんだけど、スカイプのコール音で目が覚めた。僕はノートパソコンの電源を消して置けばよかったと思いつつ、目を擦りながら、ベッドから出たんだ。

「むにゃむにゃ…こんちは…」

目が霞んでいる。光り輝く画面になかなか焦点を合わせられない。アニーは当然、着替えと化粧を済ませているようであったが、それに加えて新しいヘッドフォンもつけていた。彼女は元気一杯に語りかけてきた、僕はそれに反して元気があまりなかった。

「朝のパーティの盛り上げ役にはなってくれないのね?」
彼女がからかってきた。

「昨夜の僕を見ただろ?僕のダンスはクラブ全体の笑いものだよ」

「『Big-Fish-Little-Fishi』(ダンスの振り)なんて誰も覚えてないよwww
ねぇ、あんたの家庭教師との面談、今日じゃなかった?」

僕はカレンダーを見た。今日は…っと……はぁ。確かに彼女の言っていたとおりだった。だが、それ以上に、今日からの過密スケジュールに涙が出そうになった。

「あぁ、そうだよ、クソッ!」

僕はうんざりした。

「そういうお前はどうなんだよ。今日の予定は?」

「エリンからの連絡を待ってるの。彼女、昨日消防訓練から脱走したらしいの。彼女のデスクには家に帰るって書かれた置手紙があったそうよ。」

「エリン…?誰だっけ?」

僕は半ば真面目に尋ねた。皆もそういう経験あると思うんだけど、友達があんまりにも多くの人に関して話してきた場合、そんな人に関しての情報、いちいち詳しく覚えてられないよね。まぁ、アニーの顔はがっかりって感じになっちゃったけど。

「私の隣人よ。彼女は廊下の向かいに住んでるの。まぁ、すぐいなくなっちゃったんだけど…。つまりね、たった一日しか会ったことはないのよ。でも彼女の無事を確認しようとね、彼女のご両親に連絡してみようかと思ってるの。」

僕は肩すくめて、
「やれば?やらずに後悔するよりマシだろ?ん?」
と言った。

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火災警報

彼女が返答する前に、突然アラームが鳴り響いた。アニーは何かを言っているようだが、騒音で聞こえない。あまりのうるささに、僕は耳をふさいだ。

「な、なんて?なんて言ったの?」
僕は尋ねた。
彼女はマイクに向かって叫ばなければならなかった。

「私は、『火災警報』って言ったのよ!ひとまず外に出たほうがよさそう。きっと大家さんがなんとかしてくれるわ。そしたら、また通話しましょっ」

「いつ、戻ってこられそう?!」
頭痛で辛かったが、精一杯の声を張り上げて尋ねた。

「心配しないで、ちょっと離れるだけ。そう…5分…くらいかなっ。スカイプはそのままにしておくからね!」

そして、彼女はヘッドフォンをキーボードの上に置いて避難した。数分後、アラームが停止した。

怪人

その後、ドアが開いた。だが、アニーじゃなかった。青い塗料で塗りたくられたつなぎを着ている。ニット帽を被っている。ヤギ、いや羊か?その類の動物の頭蓋骨で作られた仮面を被っている。そんなおかしな見た目だったが、僕の目はただ、そいつの手元を見ていた。ゴム手袋、フックが括り付けられている。肉屋さんとかで肉を吊るすあれみたいな。

数秒間、僕は座ったまま、アニーが不気味なドッキリでもしかけてるんじゃないかと考えていた。そして、僕は行動に出た。

「てめぇ、おいこら、何してんだよ?!」
精一杯叫ぶ。
「誰なんだ?」

返事はなかった。僕の声を聞くことなんてできるはずがなかったんだ。ヘッドフォンがまだノートパソコンに差し込まれたままだったんだよ。ドアの前に立っていたそいつは、ついに部屋に入ってきた。10秒経っただろうか、そいつが机に近づき始める。アニーに警告しなくちゃ!携帯のスピードダイヤルから彼女の番号を選択しつつ、画面上の人物の動向を監視した。そいつはじっと画面を覗いている。目がドクロの空洞の中で輝く。

ツーーーーーーーーーーー

ピッ

プルルルルプルルルルプルルルル

ウェブカメラに映るもの

そいつの動きが凍りついた。そして、ゆっくりと何らかの目的から、そいつはウェブカメラを持った。あんな手袋をしているのに、手を自由自在に操っていた。映し出された映像を見て、僕は意気消沈した。

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アニーの携帯電話が映っていた。どうやらアニーは携帯電話を机の上に置きっぱなしにしてしまっていたらしい。

そいつはお気の毒といわんばかりに、首を傾げるしぐさをした。そいつはポケットに手をいれ、何か白いものを彼女のキーボードの上に置いた。ちょっと見えただけだが、封筒だったような気がする。

そいつは彼女の衣装ダンスのほうに向かい、中に入り、ぴしっと立った。嫌そうではあったが、ウェブカメラの方を向いてきた。笑っているのか?酷い笑顔。闇の中、反射して光る歯が見えた。その後、そいつは衣装ダンスの扉を閉じた。

僕は僕の電話を見下ろした。間違いなく、警察に通報しなくてはならない。そうなんだが、「9」を押した途端、その行為がいかに無意味なものであるかに気づいた。アニーの街はここから50マイルも離れている。僕の近所の管轄の部署に連絡したところで、アニーの街の部署に通じるまでいったいどれだけ時間がかかるんだ。だが、僕はとりあえず連絡した。

ツーーーーーーーーーーー

ピッポッパッ

プルルル

「はい。警察です。事件ですか?事故ですか?」

「あぁ、あのーー」

僕は話を中断した。

戻ってきたアニー

画面上、ドアを開けてアニーが入ってきたんだ。彼女の髪は雨でぬれているようだったが、ウェブカメラの前に来て微笑んだ。僕は逃げるよう叫んだよ。泣き出しそうだった。アニーには僕の声が聞こえてない。彼女は座って、ヘッドフォンを取り、ストラップの長さを調節しだした。

彼女の肩の上、背後に映る衣装ダンスのドアが動いた

「すいません!事件ですか?事故ですか?」

「怪我をしているんですか?救急車が必要ですか?」

「いままだそこにいますか?」

「応答してください!!」

呪いのスマートフォンOS『Android 2.2.3 Flesh』
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まとめ

皆様は戸締りには気をつけましょう(雑)

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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