本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。
OSに入っているバージョン、皆様、ご存知ですか?
私もこの話を知るまで、一切意識したこともなく、アップデートも知らないうちに行われているといった具合でした。
今回はAndroidのOSにまつわる怖い都市伝説。
Android 2.2.3 Flesh
についてご紹介したく存じます。
サポートコールID:100156-03
以下は海外のサイトに記載されていたサポートセンターのとある記録を翻訳したものです。
お問い合わせ情報
サポートデスク記録
ID:100156-03
担当:サム.D
電話日時:08-16-201X
顧客番号:212254674
管理者用:対応済。FLSH事案番号83447
通話内容
サム:お電話ありがとうございます。私はサム、お客様のスマートフォンサポートの担当を務めさせていただきます。この会話は、サービス向上のため記録されることがございます。本日はどのようなことでお困りでしょうか。
顧客:どうも。音声認識機能がちょっとおかしいんです。なんか、僕の言うことを認識してくれないみたいなんですよ。
サム:承知いたしました。対応させていただく前に、まずご確認させていただきたいことがございます。ご登録いただいておりますお客様情報は最新のものでございましょうか?
顧客:あ、はい。
サム:弊社とのご契約をなされたのは1ヶ月前ということでよろしいでしょうか。
顧客:大丈夫です。僕は先週、3G回線に接続して、ソフトウェアのアップデートをしたんです。それからおかしくなったんですが、
サム:ありがとうございます。お問い合わせくださった内容に入る前に、まだ確認させていただきたいことがございます。お客様の携帯電話は「Samsung GALAXY S2」であり、ご使用なされてるネット回線は「3G回線」という認識でよろしいでしょうか。
顧客:3Gについてはさっき言いましたが、
サム:大変申し訳ございませんが、対応前に確認させていただく必要がございましたので。それでは、具体的な問題につきましてお話いただけますか。
顧客:さっき話しましたが、音声認識機能がおかしいんです。
サム:どのようにおかしいのでしょうか。具体的にご説明いただけますか。
顧客:Googleを使って検索しようとすると、僕の言ったことと違うことを検索するんです。全く関係ない検索結果がでるっていうか。
サム:現状、完全に正確に音声を認識できるソフトウェアはございません。大変恐縮ですが、よりゆっくり、大きな声で、静かな場所でお試しになられたことはございますでしょうか。
顧客:どうして思いつかなかったんだろう?!とでも言うと思いましたか?皮肉ですよ。
サム:考えられる症状例と照合したく存じますので、音声認識に関して具体例をお教えいただけますでしょうか。
顧客:はい、すいません。昨日、僕は「住んでいる近所のレストラン」の検索を試みたんです。その検索結果は、地元の墓地や葬儀屋でした。僕はそんなところでテーブルを囲む予定は50年先はありませんよ。
サム:(笑い)承知いたしました。他にはございますか。
顧客:まぁ、それが関係しているのかどうかはわからないんですけど、数日前、スマホの壁紙を変えようと風景の画像を検索しようとしたんです。それで表示されたのが、ほんとに酷い画像でして、
サム:酷いとはどのようなことでしょうか。
顧客:遺体ですよ。バラバラの。沢山の血と肉片です。儀式か何かのようにも見えました。本当に酷い。もし僕の子供が僕のスマホを使ってしまったらどうするんです?!
サム:どうか落ち着きになってください。
顧客:あぁ、すいませんね。して、写真の方については何が起こってるんです?
サム:お客様のお子様がご心配というのであれば、ペアレンタルコントロール機能を使うことで防ぐことはできます。もしお時間をいただけましたら、設定方法のご案内をさせていただきます。しかし、お話を伺います限り、それでは対応しきれないような気もします。
顧客:ペアレンタルなんとかについてはいいです。
サム:私はお客様が最近アップデートなされてから問題が発生し始めたと伺ったと思いますが、その認識でよろしいでしょうか。
顧客:ああ。それが何だったのかはわからないです。ウィンドウが出てきたもんだから、「今すぐインストール」をタップしたんです。インストールには、再起動もしたから、大体5分くらいかかりましたかね。
サム:お客様のスマートフォンで動作しているAndroidのバージョンについてはご存知でしょうか。
顧客:なんですかそれ?おいしそうな食べ物の名前みたいなやつでしたっけ。GingerbreadとかIce Cream Sandwichとか?それのこと?
サム:特定の番号をお伺いしたいのですが、おっしゃられているのはコードネームのことでございます。
顧客:あぁ、わかった。どっかに書いておいた気がします。ちょっと待っててください。
顧客:…
顧客:…
顧客:(戻る)いいですか?「Android 2.2.3 Flesh」です。
サム:えっと、それは「Android 2.2.3 Froyo」かと存じます。ちなみにFroyoはFrozen Yogurtの略です。
顧客:いや、いやいや、間違いなく「Flesh」だったよ。
サム:…
サム:上の者に少々聞いてまいりますので、今しばらくお待ちいただけますでしょうか。
サム:…
サム:…
サム:お待たせいたしまして、大変申し訳ございません。上の者に相談し、ファームウェアのダウンロード履歴を確認させていただきましたところ、最近のインストールに問題があるようです。最新のバージョンをダウンロードするには、ご使用になられているスマートフォンの設定を開き、「ソフトウェアアップデート」を選択してください。そうすれば問題は解消されるかと存じます。
顧客:あぁ、よかった。ありがとうございました。じゃあ、そうします。
サム:大変恐縮ですが、今すぐやってくれますか?完了したらお教えください。
顧客:今はできないんで、わからなかった場合はまたサポートデスクに電話します。助けてくれてどうもありがとうございました。
サム:通話中にしてください。今、やってください。
顧客:言いましたけど、今はできないんです。僕はいま固定電話を使って通話してるんです。僕の娘が、今スマホを使っていて、妹と話しています。娘に貸し出し中ですよ。娘の電話は長いですよ、君も知っているでしょうが近頃の若者は…
サム:お客様の娘さんに電話を切るよう頼んでください。お客様のなさったアップデートには、電話の発信元にも発信先にも影響を及ぼすおそれがある報告がございます。一部のユーザーは、頭痛、吐き気、および説明できないような副作用を訴えているんです。
顧客:は?電話をすると脳腫瘍になるとか、そんな噂話じゃなくて?
サム:お客様、私どもの利用規約と責任につきましてはWebサイトで入手できます。しかし、最新のセキュリティやファイアウォールを施していたにも関わらず、何者かが我々のネットワークに不正に侵入し、未知のアップデートをリリースしたんです。私達はそのアップデートに関しては、責任を負いません。原因は目下調査中です。ともかく、お客様とご家族の安全のためにも、ソフトウェアをアップデートしてください。そして、その前には決して通話はしないでください。
顧客:はぁ?
サム:娘さんからスマホを取り上げ、通話中ならばその通話を切断してください。弊社はこの警告に従って生じうる損害への責任は負いません。
顧客:バカにするのもいいかげんにしろ!このクソ野郎!ちょっと待て…ローレン…妹とお話しするのはやめて、スマホをこっちへ渡して。ハンナとはまた後でお話できるからね。どういうことだ…え…目から血がでているじゃないか。
サム:ご自宅からすぐに出てください、お客様。
顧客:あぁ…あ…もっと近くにおいで、目をもっとよく見せてごらん?ん?…耳からも血が出ちゃってるね。ほら、電話をおよこし…
サム:娘さんとの会話は控えて、今は建物から出てください!
顧客:(叫び)…なんだローレン、噛み付くな!何があったんだ!?しっかりしなさい!わかるか。(叫び)あぁ、神様!俺の指が、あぁ指が、指がぁ!い、いやだ。いやだ、いやだ、あっちへ行け、あっち行け!(すすり泣き)…ローレン、頼む…
(衝撃音、家具などが破損する音)
サム:お客様?お客様!!
(ぬれた咳、ペット、おそらく大型犬の声)
サム:…
サム:…
サム:…
サム:お客様がまだ私の声をお聞きになられる状況ならば、ヘルプサポートデスクへのお電話、ありがとうございました。現在進行中の問題を対処すべく、専門業者と特殊清掃係の者をお客様のご自宅に派遣させていただきました。ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。
<通話終了>
まとめ
サポートデスクに電話するまでは正しかったけど、きちんとサムさんの言うことを聞いておくべきでしたね。
サポートデスクの仕事はつらいですねぇ(雑)
最後までお読みくださいましてありがとうございました。