平素お世話になります。
本エントリーでは怖い話を取り扱っております。ご注意ください。
『スポンジボブ』、アメリカの人気テレビアニメです。
その人気はアメリカだけにとどまらず、日本でも大人気で、様々なグッズが販売されています。時には、マクドナルドのハッピーセットにもなりましたね!
そんなスポンジボブは子供向けのアニメですが、たまに若干残酷な描写を含んでいることもございます。いわゆるスタッフの悪ふざけというものでございましょうか。
そんなスタッフの悪ふざけが過ぎたのか、はたまた、誰かが細工をしたのか、スポンジボブにはあまりにも残酷で恐ろしく、お蔵入りになったエピソードがあるといいます。
そのエピソードの内容は、
「イカルドが自らの手でその生涯を終わらせてしまう」
というものでした(アドセンスの関係で回りくどい表現にしています)。ただそれはストーリーの主軸に過ぎず、アニメ内にたまに入るカットインが見るに耐えないものであったとか…
アドセンスの関係もあり、実際の内容よりもやわらかい表現や、ごまかした表現をおこなうかもしれませんが、何卒ご了承ください。
目次
物語(Creepy Pasta “Red Mist”より翻訳)
以下は海外の掲示板の書き込みを、私なりに翻訳したものです。
誤った表現があったり、上記の理由であまり直接的な表現ができないかもしれませんので、その際はご容赦のほど、よろしくおねがいいたします。
学生インターンとしてスタジオで働く主人公
まず最初に言っておきますが、もし君がこの話にオチを求めているなら、おそらくがっかりしてしまうかもしれません。この話にオチはないんです。
僕は2005年、アニメで学位を取得するためにニコロデオンのスタジオで働いていました。他のほとんどのインターンシップと同じで、もちろん無給だったのですが、授業よりも楽しかったです。大人ならアニメ制作なんて魅力ないと思うかもしれませんが、ほとんどの子供はアニメ制作には夢中になると思いますよ!
さて、アニメーターやエディターの人たちと仕事をしていたとき、僕は放送される前の新しいエピソードを視聴することになっていました。あまり細かいことを考えず、僕はそれに慣れていきました。
『スポンジボブ』の新しいタイトルカード
そんな矢先、スタジオは『スポンジボブ』の新しいエピソード制作に取り掛かりました。そのスタッフの皆は、言っては悪いですが、若干創造性に欠けていたため、新しいシーズンを始めるまで時間がかかりました。でもその遅れは、もっと深刻な原因によって、長引いてしまいました。・・・4つ目のエピソードのチェックにおいて、すべてを数ヶ月遅らせる原因が発生したのです。
僕と他2名のインターンは最終確認を行うために、主任アニメーターと音響さんと一緒に編集室にいました。私達は「カーニ・バーガーの恐怖」のものと思われるエピソードのテキストを受け取り、スクリーンの周りに集まりました。
こういうテキストのタイトルはまだ暫定的なもので、映像の最終確認をするときは、ジョークで結構下品なタイトルがつけられてたりするんです。でも、今回受け取ったテキストのタイトルが
「イカルドの自決」(表現を規制しています)
…その時点では、僕は、なんか病的なジョークだなぁ…としか思っていませんでした。
インターンの1人がクスっと笑ったのを覚えています。
内容…
映像が始まり、いつもどおり明るい音楽が流れ始めました。ストーリーは、普通のようにイカルドが楽譜をペラペラめくりながら、クラリネットを練習している場面から始まります。スポンジボブがイカルドの家の外で騒いでいます。
イカルドは練習を中止し、夜のコンサートのために練習しているから、静かにするように命令しました。スポンジボブは了承し、パトリックと一緒にサンディに会いに行きました。
泡が流れる描写が流れ、イカルドのコンサートの終わりのシーンに飛びました。ここから、悪夢が始まります。
演奏中、いくつかのシーンが繰り返されますが、音はありませんでした(この時点で通常ならサウンドとアニメは同期されているはずなので、普通でないことです)。そして演奏が終わります。聴衆がぶつぶつと何かをつぶやいた後、ブーイングを始めます。そのブーイングは、一般的なアニメのブーイングではなく、なんというかもっと悪意がこもったものでした。
イカルドの顔のアップが映し出され、目に見えるほど恐ろしい形相でした。そして、映像は聴衆に移り、スポンジボブもその中央でブーイングしていました。いつものボブらしくありません。しかし、それは最も奇妙な点ではありません。
最も奇妙な点は、みんなが写真のようにリアルな目をしていたことです。非常に鮮明。写真とCGの間という感じでしょうか。そして、瞳は赤かったのです。
私達の中には、お互いを見合わせる者もいれば、明らかに混乱している人もいました。しかし、私達は続けました。
泣くイカルド
映像は、ベッドの端に座っているイカルドに切り替わりました。彼はとても寂しそうに見えました。窓からは星空が見えたので、コンサートからさほど時間が経っていない場面だと思います。おかしな点としては、この時点でも音が無いこと。さっきと違って、完全な無音なのです。私達の部屋のスピーカーからのフィードバックすらありません。まるでスピーカーの電源が切れたかのように思いましたが、電源はついていました。
イカルドはそこに座って、約30秒間まばたきをすると、すすり泣きはじめました。そして、彼は目の上に手を置き、一分間泣け叫びました。背景の音楽が、聞こえなかったのがだんだん大きくなってきました。それはまるで森を通る風のような音でした。
ゆっくりと画面が彼の顔に近づいていきます。とてもゆっくりなので、近づいていること自体すぐには気づかないかもしれません。彼のうなり声は大きくなり、怒りと憎しみで満ちていきます。画面が少しゆがんでは、元に戻ります。森を通る風のような音が、次第に大きくなり、大きな嵐のような音になっていきました。不気味な点は、この音や、イカルドの泣く声が、スピーカーからではなく、別のどこからか聞こえてくる現実の音のように聞こえたことです。一介のアニメスタジオがそんなに良いスピーカーを持っているはずありません。
・・・嵐の音の中で、誰かの笑い声も聞こえました。不規則な間隔で、それも1秒くらいだったので、確信するのに時間がかかりました(ちなみに、この映像を2回見ているので、間違いないと思います)。
恐ろしいフレーム
この30秒後、画面がゆらゆらと揺れるようになり、その間、1フレームですが、何かが映りこみました。主任アニメーターがフレームごとに確認していきます。・・・僕達が見たのは、恐ろしいものでした。それは
男の子の見るも無残な姿(表現を規制しています)
だったのです。彼は6歳になるかならないかでしょうか。彼は無残な姿(表現を規制しています)で、道路に横たわっていました。
僕が最も胸糞悪かったのは、撮影者の影が写りこんでいたことでした。警戒線や証拠タグがないことから、警察の捜査の写真ではなさそうなので、完全に非公式のものでした。もちろん僕達は卒倒しかけましたが、ただの病的なジョークだと思い込み、続けることにしました。
画面はまだゆらゆらしていて、その揺れは次第に増していきました。イカルドの目から顔に血が流れていました。血液もまるで写真のようにリアルに描写されていました。風が嵐のように吹き荒れており、枝の音も聞こえました。笑い声も頻繁に聞こえるようになりました。約20秒後、画面がねじれて1フレームにある写真が再び表示されました。
エディターの人は、僕達と同じように、確認する気が起こらなかったでしょうが、巻き戻してフレームを確認しました。今度は最初の男の子よりも若い、女の子の写真でした。構図は同じでした(表現を規制しています)。いても立ってもいられず、部屋で唯一の女性だったインターンの1人が、出て行きました。そして、映像は続きました。
その写真の5秒後、イカルドも、背景音も、すべてが静かになりました。イカルドの手は下に垂れ下がり、彼の目は他の登場人物のような写実的な目でした。目は充血し、血が流れていました。彼は、まるで僕達を見ているかのように、画面を見つめています。10秒後彼はなき始めましたが、今度は目を覆いません。うずきとさけびが合わさった恐ろしい声が流れました。
血の涙が滝のように彼の顔を流れます。風の音や、低い笑い声が戻り、今度は5フレームの写真が映し出されました。
アニメーターはその4フレーム目に映像を止めて、巻き戻しました。写真はさっきと同い年くらいの男の子でしたが、場面が違っていました。しかし、無残な姿であることに変わりありません(表現を規制しています)。その場にいた者は絶句しました。その5枚の写真は、ただの写真ではなく、ぱらぱら漫画のような映像になっていたのです。もう見たくありません。
クリエイター
主任音響さんは、僕達にやめるよう指示しました。このおぞましい物を理解するには、クリエイターを呼ぶ必要があったのです。Hillenburg氏はおよそ15分ほどで到着しました。彼はそこに呼ばれた理由がわからず、混乱していたので、アニメーターは続きを再生しました。いくつかのフレームが表示された後、すべての音が消えました。イカルドがこちらを見ているアップが3秒ほど表示された後、低い声で「やれ。」と聞こえました。そしてイカルドは手に掴んだ散弾銃を見ます。彼は銃口を口に入れ、引き金を引きました。
その後、エピソードが終了しました。
Hillenburg氏はこれをみて憤慨しました。何が起こっているのか説明しろというのです。もうこれを一度見ることになりました。ほとんどの人がこの時点で部屋を去ってしまっていたので、2回目を見た人は一握りしかいません。僕は2回見たことで、そのすべてが心に刻まれてしまい、時折悪夢に悩まされています。残らなければ良かった・・・
僕達が考えることのできる唯一の説明は、映像ファイルが下請会社のいずれかの段階で編集されたということです。ファイルを分析してみると、この映像は元の映像ではなく、新しい資料を元に作られたものであるということがわかりました。しかし、タイムスタンプは24秒。そんな短時間であんな編集できるでしょうか。機器の不具合はないようでした。何が起こったのか、さっぱりわかりません。
写真の性質上、警察の調査がありましたが、何もわかりませんでした。何も手がかりをつかめなかったそうです。僕は超常現象を信じたことはありませんでしたが、そういうこともありうると身をもって体験しました。説明がつかないのです・・・
動画は海外のファンが作成した再現ビデオです。(閲覧注意)
まとめ
私自身、スポンジボブは好きで結構見ていた時期があったので、怖い没エピソードとか…怖いですね。でも、スポンジボブ自体、ブラックジョークがあったり、変に写実的な映像が出たりするので、この話にもリアリティがありますね。
とはいえ、スポンジボブの製作者とは関係無いっぽいので、安心しました。
<<ボーちゃんの家族は?本名は?『クレヨンしんちゃん』の謎>>
最後までお読みくださり、ありがとうございます。