呪いの『ゼルダの伝説 BEN Drowned』②

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平素お世話になっております。

本エントリーは怖い話をあつかっております。ご注意ください。

海外の都市伝説、呪われた『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』に関するエントリーです。

こちらの記事は続編となっております。前のエントリーをまだお読みになられていない方は、前エントリーをお読みになってくださいますでしょうか。

呪いの『ゼルダの伝説 BEN Drowned』①

①でBENの呪いに遭遇してしまった主人公は、翌日再び掲示板に書き込みをしました。

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前回のあらすじ

不気味な老人が開くガレージセールで『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』のカセットを見つけた主人公。持ち主はもういないという理由で、主人公はタダでそのカセットを手に入れることができた。

ホクホクの気分でゲームを起動するが、前の持ち主のデータと思われる「BEN」という名のセーブデータが・・・。ただし、ゲーム自体は多少のバグがあるものの、普通にプレイができる。ある程度ゲームを進行させたところで、NPCがプレイヤーのことをたまに「BEN」と呼ぶバグが気味悪くなり、それを解消しようと「BEN」のセーブデータを消してしまう。

「4日目バグ」に挑戦し、見事その裏技に成功する主人公。しかし、通常の挙動ではない。クロックタウンに誰一人いない。孤独感に耐え切れず、町から抜け出そうとする。ゲームオーバーで抜け出すべく、洗濯場に溺れに行こうとした矢先、「しあわせのお面屋」の顔のカットが写り、画面が戻ると、「ぬけがらのエレジー」であらわれる「ぬけがら」が現れていた。

つづきは、その①で。。。

物語

2010年9月8日の書き込み

夢の中の「ぬけがら」

俺は起こっていることを記録し、ビデオ映像のリンクを貼り付けるつもりだ。つい昨夜、なにもかもが現実味を増してきやがった。俺は深入りしすぎたんだ。俺は昨日のスレに書き込んだ後、気を失ってしまった。

俺は、「ぬけがら」の夢を見たんだ。昨日の身の毛もよだつ体験で頭がいっぱいだったからなんだろうが、「ぬけがら」が俺を追いかけてくる夢を見たんだ。俺は忘れられない…あの恐ろしく、生気の無い「ぬけがら」が俺の方をずっと見つめてくるんだ。俺はそいつを「BEN」と呼んでいた、はっきりと覚えている。まぁ、結果的に睡眠がとれたんだから、よかったのかもしれん…

「BEN」の正体

今日俺はあまり例のゲームを進める気になれなかったから、じじいがあの家に戻っているかどうか確認しに行った。やっぱり、車も、人もいなかったよ。すると、芝刈りをしていた隣の住人が、「誰か探しているのか?」と聞いてきたんだ。

俺は、じじいのことを尋ねたんだが、やはり引っ越したらしい。そんなことはわかってる。俺は、じじいに家族や親戚がいるのかどうか尋ねた。彼は結婚したこともなく、養子もいなかったらしい。したがって、孫もいないということになる。俺は、恐る恐る、最後にある質問をした。

「BENを知ってますか?」

その人の面持ちが一気に真剣になった。彼はゆっくりと語り始めた。

「あれは8年前の4月23日ーー俺の結婚記念日と一緒だから良く覚えてる。この近くで、BENという名の男の子が事故に遭ったんだ。彼の両親は引っ越してしまった。」

俺は、彼からそれ以上の情報を聞き出せなかった。尋ねても、何故かそれ以上は教えてくれなかったんだよ。

ゲーム再開

進んでいるセーブデータ

俺は帰って、ゲームを進めることにした。俺はゲームを起動し、タイトル画面を見たんだ。そこで通常でもムジュラの仮面が飛んでくる映像が流れるんだけど、今回はそのときの効果音が、通常よりはるかに高くなっていた。

俺はスタートボタンを押して、最悪のケースを想定し、身構えた。・・・だが、2日前のファイル、「YOURTURN」と「BEN」があるだけだった。で、BENのデータを見てみたときに、違いに気がついた。

ゲームが進んでいる。

2日前、BENのデータは3面までしかクリアしていなかった。しかし、今回のBENのデータは4面の「ロックビルの神殿」をクリアしている。

・・・俺は勇気を振り絞って、そのデータをロードした。

そのセーブデータには・・・

俺はすぐに混乱さられた。思ったとおり、ロックビルの神殿の入り口にいた。だが、なら「ロックビル」とフィールド名が表示されるはずだ。しかし、ここでは「St on e」と表示された。そして、すぐに全く意味のわからないテキストボックスが表示された。

リンクの体は歪み、立ってはいるものの、その背中は横に折れて、痙攣している。そして表情はいままでに見たことない、まったくの無表情だったーまるで魂が無いようだ。俺はそのリンクを操作していろいろと探索した。

前のデータでは見たことの無い「メモ」のようなアイテムを持っていることに気がついたが、使おうとしても何も起こらない。そして逆再生のBGMのところどころで、笑い声や叫びが聞こえてくる。

約2分後、あの「ぬけがら」が現れやがった。そして、すぐに・・・

「新しい日の朝」

というカットが表示された。今回は「||||||」はなかった。

画面が戻ると、俺は「デクナッツリンク」になってクロックタウンの時計塔の前にいた。そしてテキストボックスが…

「今のは いったい 何だったの? あれ、ここは・・・・」

これは通常なら、最初に時間を戻したときに起こるはずのイベントだ。俺はキャラクターを操作して、クロックタウンを探索しようとした。だが、カメラのアングルが、時計塔の扉を映し固定されている。どうやら、ここに入るしかないようだ。

「大変な目にあいましたねえ・・・・」

入ると「しあわせのお面屋」が挨拶をしてきた。そして画面がホワイトアウトした。

タルミナ平原?

画面が戻ると、俺は普通のリンクに戻って、タルミナ平原にいた。俺はもうこのゲームをすべきではないんじゃないかー色々なところにワープさせられるし、今度は下に表示されていたはずの日時計がなくなっている。俺は正気を保つべく、タルミナ平原を探索した。しかし、すぐに普通ではないことはわかった。第一、敵が出現しないし、BGMには通常よりも変な「お面屋のテーマ」が流れている。

ウッドフォールに向かう途中、俺は3体の何者かが立っているのを見つけた。そのうちの一つは「エポナ」だとわかった。近づいていくと、恐ろしいことにそいつらは

「スタルキッド」

「しあわせのお面屋」

「ぬけがら」

であることがわかった。エポナを含めて、最初3体に見えたのは、スタルキッドが「ぬけがら」に寄りかかっていたからだ。俺はそいつらに近づきすぎると何か起こるかもしれないと思ったが、好奇心と義務感が勝り、近づいた。しかしながら、慎重に近づいたのはいいものの、スタルキッドとエポナはただ単調な動作を繰り返しているだけ、「ぬけがら」は呆然と立ち尽くしているだけだった。ただ、「しあわせのお面屋」だけは別だった。

奴はただくそったれな笑みを浮かべて立っているだけかと思いきや、奴の頭だけ、こちらを向いてくるのだ。俺は奴と会話せず、ただただ辺りを逃げ回っていたが、それでもやはりこっちを向いてきやがった。

「スタルキッド」・・・俺は時計塔の屋上でのことを思い出し、オカリナを取り出した。いままで吹いたことのない曲…「お面屋」の曲…そう、たびたび逆再生されていた曲、「いやしの歌」を演奏したんだ。

すると空が点滅し始め、耳障りな叫び声が響き、BGMがテンポをあげた。俺の恐怖は最高潮だ。そして、突然リンクが炎につつまれてゲームオーバーになってしまった。フィールドが消え、3人が燃えるリンクを見つめる。そして画面がフェードアウトしていった。

「大変な目にあいましたねえ・・・・」

3回目だ。これには何か意味があるように思える。

海辺

そして、「ゾーラリンク」に変身するシーンのカットが入り、俺はグレートベイに飛ばされた。まじで胸糞悪かったが、このゲームが私に何をもたらすのかへの好奇心が勝り、俺は海岸へ向かった。そこにはエポナがいた。なぜ、エポナがこんなところに?水を飲んでいるということを表現したいのか?俺は「ゾーラの仮面」をとる事ができないから、エポナに乗ることはできない。乗るために配置されたわけではないということか・・・。

ふと、俺は気がついた。エポナがある一定の方向を向き、鳴いている。俺に行くべき方向を示しているというのだろうか。俺は海に飛び込み、その方向に泳いだ。俺は一瞬通り過ぎてしまったが、海底に何かを見つけた。「ぬけがら」だった。それが発覚してすぐに、ゾーラリンクが溺れはじめた。ゾーラリンクは水中でも息ができるはずだ。溺れるモーションなんてみたことがない。・・・しかし、溺れてゲームオーバーになってしまった。

ゲームオーバー画面では暗い海底に倒れるゾーラリンク、そして何故か鮮明に映えている「ぬけがら」

新たなセーブデータ

その後、リスポーンはしなかった。ゲームが自動的にリセットされたんだ。タイトル画面が表示されたが、ファイル一覧をみるのが怖かった。またファイルが変更されているかもしれないと思ったからだ。だが、押さねば・・・

深呼吸をして、スタートボタンを押した。やはり変わっていた。

「BEN」、「DROWNED

そして、そこからなんとなく全貌が推測できた。新しいセーブデータ名が、BENについて教えてくれたのだ。

最初、俺が4日目のクロックタウンから抜け出すべく洗濯場に向かったとき、「ぬけがら」が登場した理由がわかった。そして、ゲームも俺がそうすることを予想していたのだろう。2つのセーブデータ名がBENの運命を語ったのだ。俺が思うに、BENは亡くなっている。彼は溺れて亡くなっている。ゲームは俺を挑発し、プレイすることを望んだんだ。どんどん進めろってね。そして俺は挑発に乗って、付き合ってやっちまった。

俺はもうセーブデータをロードするつもりはない。俺はすでに怖くて耐えられない。俺は超常現象なんて信じない派なんだが、これにはどうにも説明がつかない。どうして?だれが?俺にこんなメッセージを送ったんだ?

俺はもう理解不能だ。なにか調べてくれる人のために、動画を貼り付けておく。

まとめ

どうやら、スレ主は戦意喪失してしまったようです。しかしまだ続きます。

それはまた別のエントリーで!

呪いの『ゼルダの伝説 BEN Drowned』③

にしても、エポナさんの安心感ぱねっす(雑)

最後までお読みくださり、ありがとうございます!

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