「666」の意味。獣の数字、黙示録に書かれた預言とは?

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平素お世話になります。

皆様、何か宗教に属していますか?私は特に属していません。

「666」といえば、皆様は良くない数字というイメージをお持ちになるかと存じます。悪魔の数字であるとか、陰謀の印であるとか、様々な噂が流れています。今回はこの

666

について、まとめていきたく存じます。

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「666」の由来

皆様は「666」という数字が様々な噂を呼ぶことになった原因はご存知でしょうか。

新約聖書 ヨハネの黙示録

メジャーなキリスト教では教典として新約聖書に「ヨハネの黙示録」という黙示録がございます。

黙示録とはこの世の終末とその後に起こることについて、まとめた文書のことです。よくアポカリプスという言葉が映画のタイトルなどで使われると思いますが、黙示録のことです。

この世の終わりに現れる獣

ヨハネの黙示録によると、この世の終末の間際に海から「角が10本、頭が7本」の獣(獣①)が上ってきて、この世界を支配します。そこに別の獣(獣②)が現れます。獣②は人々の前で奇跡を起こし、獣①を拝ませ、拝まない者を殺しました。その獣②が獣①を拝んだ人々に刻む数字が「666」なのです。

ヨハネの黙示録

13:1 わたしはまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。

(省略)

13:11 わたしはまた、ほかの獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二つあって、龍のように物を言った。
13:12 そして、先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。
13:13 また、大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。
13:14 さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。
13:15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた
13:16 また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ
13:17 この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。
13:18 ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。

結論

666が不吉な数字とされているのは、聖書に書いてあるからです。

ここで終わっちゃあ、噂でなく、事実で終わっちゃいます。

獣に関して

この聖書の中で重要なのは「666」ではなく、獣の正体だと存じます。引用したところだけ読めば、「獣を拝まなければ、それが獣にばれた場合、命はない」ということがわかりますが、聖書を読み進めていくと、最終的には拝んでいた者、刻印を入れられた者に悲劇が起こります。私達は獣達に惑わされず、かつ、悟られず、自らを保つことが必要になるということです。

獣①(最初の獣)に関して

最初に登場する獣は、「角が10本、頭が7本」の獣です。

7本の頭

7本の頭ですが、こちらは宗教的な色合いが強く、6本まではローマ帝国の皇帝達といわれています。その根拠がヨハネの黙示録17章にございます。

17:9  ここに、知恵のある心が必要である。七つの頭は、この女のすわっている七つの山であり、また、七人の王のことである。
17:10 そのうちの五人はすでに倒れひとりは今おり、もうひとりは、まだきていない。それが来れば、しばらくの間だけおることになっている。

ローマ帝国の皇帝は以下の通り。ちなみに、ローマ帝国全土を掌握していた皇帝のみを記載します。内戦の間も確かに数名皇帝はおりましたが、いかんせん内戦があったため、それほどの影響力は有していなかったのです。

1 アウグストゥス  BC 27 – AD 14
2 ティベリウス   AD 14 – 37
3 カリグラ     AD 37 – 41
4 クラウディウス  AD 41 – 54
5 ネロ       AD 54 – 68  クリスチャン迫害
—–内戦—–
ヴェスパシアヌス AD 69 – 79  AD70エルサレム陥落

ヨハネが預言を受けたのが6の時代と考えられています。したがって、ヨハネの黙示録から判断すると、この6人については、獣の頭であったということになります。

この最後の7人目、これが都市伝説上の問題となります。

7人目は明らかになっていないのです。

そして

まだ表舞台に登場していないといわれております。いやいやいや、無理がありませんか?6本目から、もう1900年以上も経っているのに7本目は登場していないんですか?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、もしかしたらすでに出ているかも…正直に申し上げて、不明です!

今後、この7人目の頭の活躍に注目ですね★

10本の角

10本の角についても、まだ表出していないと考えられています。ただ言える事は、世界を統治する10ヶ国連合である可能性が高いということ。それがEUと言われることもあれば、国連と言われることもあります。しかし、まだわからないのです。

獣②について

獣②は小羊のような角が二つあって、龍のように物を言うらしいです。役割としては人々を惑わして、獣①をヨイショする役です。偽預言者とも言われています。

獣②は、傷を癒したり、獣①の像におしゃべり機能をつけたりと、いろいろできるようですね!ここでふと、現代の技術がこの獣①に近づいている気がしませんか。医療技術の発展、AIの技術の発展。それらを信用しきってはいけないのか…

もしかしたら黙示録の時代が近づいているのかもしれません。もしかしたらですよ!妄想程度です。

第8の王の存在

ヨハネの黙示録の17章に以下のような記載があります。

17:11昔はいたが今はいないという獣は、すなわち第八のものであるが、またそれは、かの七人の中のひとりであって、ついには滅びに至るものである。

つまり、7人のうちの1人が、8人目になる…妄想が難しくなってきましたね。あくまで妄想ですよ。都市伝説なんてそういうものですよ!

「666」は誰か?

「666」は偽預言者が人々の体に刻む数字であるということはわかりました。でも、何故「666」なのでしょうか。そのヒントはやはり黙示録にございます。

13:18 ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。

「666」は人間をさすもの。それはなのでしょうか。

皇帝ネロ説

先述のローマ帝国皇帝にネロという人物が登場します。ネロ・カサルという人物は、クリスチャンを迫害した人物と言い伝えられております。そして、「666」の正体はネロであるという都市伝説がメジャーです。

旧約聖書については、原典はすでに地上にはないとされておりますが、古いものの多くはヘブライ語で書かれていることから、正式な言語はヘブライ語と考えることがあります。

新約聖書が編纂されたのは、コンスタンティノープル(現在のトルコ、イスタンブールに位置する)でございます。そのコンスタンティノープルでは当時、ギリシャ語が公用語として用いられており、書物も例外ではありませんでした。

ヘブライ語においてもギリシャ語においてもアルファベットは数字としての意味も持っております。では、「666」をそれぞれのアルファベットに置き換えるとどの人物を指すのでしょうか。

ヘブライ語の解読

ヘブライ語のアルファベットと数字の関係は以下の通りでございます。

数価 字母 名称
1 א アレフ ʾalef
2 ב ベート bet
3 ג ギメル gimel
4 ד ダレット dalet
5 ה ヘー he
6 ו ヴァヴ vav
7 ז ザイン zayin
8 ח ヘット chet
9 ט テット tet
10 י ヨッド yod
20 כ カフ kaf
30 ל ラメッド lamed
40 מ メム mem
50 נ ヌン nun
60 ס サメフ samech
70 ע アイン ʿayin
80 פ ペー pe
90 צ ツァディー tsadi
100 ק クォフ kof
200 ר レーシュ resh
300 ש シン shin
400 ת タヴ tav
500 ך カフ・ソフィート
kaf sofit
600 ם メム・ソフィート
mem sofit
700 ן ヌン・ソフィート
nun sofit
800 ף ペー・ソフィート
pe sofit
900 ץ ツァディ・ソフィート
tsadi sofit

ネロ・カイサルはヘブライ語で「רסקנ ורנ」。

これを数字にすると「200・60・100・50・6・200・50」。

すべて足し合わせると、「666」となるのです!

ギリシャ語の解読

ギリシャ語のアルファベットと数字の関係は以下の通りでございます。

ギリシャ語でネロ・カイサルは「Νερων Καεσαρ」。

それを数字にすると「50・5・100・800・50・20・1・5・200・1・100」。

すべて足し合わせると、「1332」。

・・・あれ?「666」じゃないじゃん?!と思った方もいらっしゃるかもしれません。

ここで、知恵を使って、「666×2」を行ってみてください。「1332」になります。偶然なのか、否か。それがわからないのが、都市伝説です。

666が指すのは、本当に皇帝ネロだけなのか

666の暗号を読み解くと皇帝ネロが浮かび上がることはわかりました。しかし、すでに彼は1900年以上も前に命を落としています。そして、誘惑された人々に「666」の刻印を押すのは、未来の話です。

「666」は誰なのか。「666」を拝み、刻印を押されてから正体に気づくのは、遅いのです。しかし、正体に気づくのは困難を極めることでしょう。ですので、まとめ↓↓

まとめ

スーパーナチュラル見てれば、まぁ、なんとかなるべ(雑)

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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