「エリサ事件」エレベーターの監視カメラに映った怪奇現象

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本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。

エレベーターにはしばしば監視カメラが設置されております。

エレベーターの監視カメラの設置は日本では義務化されていないものの、防犯・設備の保全の目的から多くのビル経営者が自主的に設置しているのです。

エレベーターに監視カメラがついていると、たとえ1人で乗り込んだのしても、誰かに見られていると思ってキチンとする方も多いのではないかと存じます。

今回はアメリカのとあるホテルのエレベーターの監視カメラの映像と、その後に発覚した事件に関するお話。

そのエレベーターには1人の女性が乗っていたのですが、映像で

見えない何者かに怯えていた

のです。

さらに、後日その女性はそのホテルの貯水槽で

遺体になって発見された

という事件が発生しました。

この事件は不幸な犠牲者である女性の「エリサ・ラム」氏の名前から「エリサ事件」と呼ばれております。

今回はエリサ事件についてご紹介したく存じます。

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エレベーターの監視カメラの映像

エリサ事件の概要をご説明する前に、まずはエリサ・ラム氏の姿を映したエレベーターの監視カメラの映像をご覧いただきましょう。

以下は2013年2月20日の監視カメラの映像です。

動画(YouTube)

※上の動画は無音です。

動画内容

諸事情により動画を閲覧することができない方もいらっしゃるかと存じますので、以下に画像とテキストで動画内容をご説明いたします。


エレベーターに乗り込んできた赤い服の女性。この方がエリサ・ラム氏です。


操作盤を操作するエリサ氏。


彼女は全ての階を選択。この時点で既に何か重大な事件に巻き込まれていたとでもいうのでしょうか。

階を選択した後、「閉」ボタンを押したようで、一瞬エレベーターのドアが閉まる挙動をしたのですが、何故か閉まりません。


エレベーターにはエリサ氏を除いて誰もいません。この状態で「閉」がキャンセルされたということは、エレベーターの外で誰かがボタンを押したのでしょうか。


そこでエレベーターの外を思い切って確認してみたエリサ氏。しかし、何もいないようです。


エレベーターの操作盤の影に隠れるエリサ氏。先ほどの階数選択も含め、何かに追われているとでも言うのでしょうか。


階数選択後、しばらく経ってもエレベーターのドアが閉まる気配はございませんでした。エリサ氏の動きにも落ち着きがなくなってきました。


完全に外に出てエレベーターホールを確認しに行きました。しかし目に見える異変はないようです。


再びエレベーターのボタンを乱打するエリサ氏。

やはりエレベーターが動き出す気配はございません

再び外に出ましたが…


何やら不思議な動きを始めたエリサ氏。


ジェスチャーをしているようですが…。何かが見えているのでしょうか。


諦めたのかエレベーターを去ったエリサ氏。何故か落ち着きを取り戻したようにも見えます。


その後、無人のエレベーターは動き出しました。

エリサの死

上記の監視カメラの映像に映っていたエリサ氏は翌2013年2月21日、変わり果てた姿で発見されました。

以下にその発見の経緯を記載いたします。

2つ星ホテル「セシル」

上記のエレベーターがあるのはアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスにある2つ星ホテル「Cecil Hotel(セシル ホテル)」

カナダのバンクーバーにある「ブリティッシュ・コロンビア大学」に在籍していたエリサ氏が南カリフォルニアの町サンタクルスに向かう途中に滞在したホテルでした。

貯水槽にて

先の監視カメラの映像の翌日、フロントに多くの苦情が入りました。

「水の出が悪すぎる!」

この苦情を受け、ホテル側は朝一で保守作業員を呼び出しました。保守作業員はホテル屋上にある4つの貯水槽を一つ一つ点検していきました。

…4つの貯水槽の内の1つから、女性のご遺体が発見されたのです。

当局の捜査により、そのご遺体の身元をエリサ氏であるとわかりました。そして自サツという前提で詳しい捜査が始まりました。

しかし当局が詳しい捜査をするにつれて、当初の自サツという線に疑義があることがわかったのです。

なぞなぞ

その根拠となる事件の不可解な点を以下に記載いたします。

屋上にはセキュリティ

ホテルの屋上への扉については、開放されていないことしばしばございます。

発見現場となったセシルホテルにおいても、屋上に向かうにはセキュリティを突破しなければなりませんでした。

具体的には

  • 屋上に止まるエレベーターはない。
  • 屋上へは通常の階段は繋がっていない。
  • 唯一の経路である非常階段は従業員専用ドアのロックを解除しなければ入ることはできない。
  • さらにそのドアにはアラームが付いている。

と一般の利用客が屋上に到達するには、かなり高いハードルがあるのです。

頑強な貯水槽

さらに屋上にたどりつけたとしても、まだハードルがあります。

それが頑丈な貯水槽

具体的には

  • ハシゴを使わなければ上ることはできない。
  • 貯水槽の蓋はかなり重く、屈強な男性でも1人で開けるのは難しい。
  • 実際にご遺体を取り出す際には24名もの消防士が派遣された。

とエリサ氏が貯水槽に1人で落ちることなど、到底不可能なのです。

長老の証言

実はこのホテルには当時の時点で約30年間宿泊を続けている方がいらっしゃいました。彼はバーナード・ディアズ氏(当時89歳)。

なんとバーナード氏はホテルで起こった異変に気づいていたのです。彼は取材に対して…

「(エリサが行方不明になった夜)上の階からこれまで一度も聞いたこともない激しい物音が響いてきました」

と証言。

さらに同夜、3階と4階の間の配水管が故障し、ホテルのフロアが水浸しになってしまったことも証言したのです。

いよいよエリサ氏の死の謎が深まってまいりました。

・・・とはいえ、この事件は結局迷宮入り。

セシルホテルの呪い

そんな不穏な事件が起こってしまったセシルホテルですが、実は呪われたホテルとして一部の方々では有名なホテルなのです。

1927年創業、600部屋もの客室を有するこのホテル。以下に呪いとして噂される事件をご紹介いたします。

1931年

1931年11月19日、マンハッタンビーチ在住の当時46歳の男性W・K・ノートン氏がお亡くなりになりました。

彼は亡くなる一週間前に「シカゴ在住のジェームズ・ウィリー」という名義でセシルホテルにチェックイン。その後、毒薬入りのカプセルを服用し、この世を去りました。

これがセシルホテルの呪われた歴史の最初だと言われております。

1932年

上記の件から1年もせずに、新たな死者が発生してしまいました。

ベンジャミン・ドゥーディッチ、25歳。彼はピストルを自らの頭に発砲しお亡くなりになりました。

翌朝、彼のご遺体を発見したメイドのキャリー・ブラウン氏曰く、遺書などはなかったとのこと。

1934年

1934年の末頃、軍医で軍曹だった53歳、ルイス・D・ボーデン氏が自らの喉を部屋のかみそりで掻き斬って亡くなっているのが発見されました。

ルイス氏は遺書として、自らの体の病気に苦しんでいる旨を書き残しておりました。

1937年

1937年3月には、グレース・E・メガロ氏(年齢不詳)が9階の窓から転落し、病院に搬送されましたがお亡くなりになりました。

彼女の死については他サツか自サツか当局も判断できませんでした。

1938年

1938年1月、35歳の海兵隊員ロイ・トンプソン氏がホテル最上階から飛び降りました。

彼のご遺体は隣の建物の天窓で発見されました。

1939年

1939年5月、39歳の海兵隊員アーウィン・C・ネブレット氏がホテルの自室で毒を服用しお亡くなりになりました。

1940年

さらに1940年1月には、45歳の教師ドロシー・シンガー氏が上記のアーウィン氏とほぼ同じ状況でお亡くなりになりました。

1944年

1944年9月、ドロシー・ジェーン・パーセル氏(19歳)は自らの新生児を窓から放り投げてしまいました。

当時彼女は靴の販売員ベン・レビン氏と交際しておりましたが、妊娠には気づいておりませんでした。セシルホテル滞在中、ドロシー氏は急な腹痛に襲われたのです。

横で寝ているベン氏を起こさないように、急いで近くのトイレに駆け込み、自らの手で赤ん坊を取り出しました。これでもうドロシー氏は大パニック。

赤ん坊が死んでしまうことを望み、窓から放り投げたのです。当然、その赤ん坊はお亡くなりになりました。

さらに特筆すべきは、ドロシー氏は重度のパニック状態にあったことから無罪放免となったのです。

1947年

1947年11月、ロングビーチ在住の35歳、ロバート・スミス氏が7階から転落しお亡くなりになりました。

1954年

1954年10月、ヘレン・ガーニー氏(年齢不詳)が7階から飛び降りお亡くなりになりました。

ちなみに彼女はその一週間前に「マーガレット・ブラウン」という名前でチェックインしておりました。

1962年2月

1962年2月、50歳のジュリア・フランシズ・モール氏が8階から飛び降り、2階の外灯に激突しお亡くなりになりました。

遺書は無く、部屋からはセントルイスからのバスのチケットと、59セント、そして1,800ドルが入った預金通帳が発見されました。

1962年10月

1962年10月、27歳のポーリン・オットン氏は彼女の疎遠な夫デューイ氏と9階の自室にて口論をしておりました。話が行き詰まり、デューイ氏は一旦夕食へ出かけました。

夫の不在中にポーリン氏は9階から飛び降りてしまったのです。さらにポーリン氏は落下して、歩行者のジョージ・ジャニーニ氏(65歳)に激突。ジョージ氏もお亡くなりになってしまいました。

当局は当初、ジョージ氏も自サツしたのかと思っておりましたが、詳しい捜査で、ジョージ氏が飛び降りたとは考えられないことが判明。ポーリン氏がジョージ氏に激突したという推理に落ち着きました。

1964年

1964年6月、テレフォン・オペレーターを退職したピジョン・ゴールディ・オズグッド氏(年齢不詳)がホテルの荒らされた部屋の中でご遺体で発見されました。

彼女は性的な暴行を受けた痕跡が残っておりました。

目撃者の証言によると、ジャックス・B・エヒリンガー氏(29歳)が血みどろの服で通りを歩いていたとのこと。

彼は逮捕はされたものの、上記とは無関係の事件と関係していることが判明。オズグッド婦人の件については迷宮入りとなりました。

1975年

1975年12月、身元不明の女性のご遺体が発見されました。彼女は12階から飛び降りたとのこと。

2013年

エレベーターの「エリサ事件」。

2015年

2015年6月、28歳くらいの男性のご遺体が発見されました。

飛び降りという推測もございますが、当局やマスコミは今回の件については遺族の方々の要望により情報を一切公表しない方針だそうです。

まとめ

呪われすぎてません?

<<ユンゲラーの件でユリゲラーが任天堂を訴えたのは事実だった>>

ボーン

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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