皆様はテレビで流れるCMに違和感をお感じになったことはございますか?
自社の製品を広めるため、各社はCMに様々な趣向を凝らしております。
例えばホラー映画の宣伝には苦情が来て放送できなくなるレベルの怖いCMを敢えて流したりすることで、そのホラー映画が相当怖いという印象を与えることができるのです。
そういう理由からどうにも不気味なCMが世に出ることがございます。
しかし、商品も普通。CM内容自体も普通。しかし、どこか違和感を感じ怖いと言われているCMがございます。それが、
SSKの「サンスキップ」のCM
今回はこの怖いCMをご紹介したく存じます。
目次
SSKのサンスキップとは?
そもそもSSKのサンスキップとお聞きになられても、ピンとこない方も多いことかと存じます。まず、本エントリーではSSKのサンスキップについてご説明いたします。
SSKとは?
SSKは「清水食品株式会社(Shimizu Shokuhin Kabushikigaisha)」の略で創業1929年の老舗食品会社です。事業内容は農産物加工食品の製造・販売です。
現在はレンコンの加工食品などを主な商品としておりますが、2011年までは缶詰やレトルト食品をメインラインとして製造・販売活動をしておりました。
2011年に缶詰やレトルト食品の販売事業を子会社の「SSKセールス株式会社」に譲渡。翌年の2012年にはその製造事業を子会社の「SSKプロダクツ株式会社」に譲渡し、缶詰やレトルト食品に関する事業を子会社化しました。
最終的に2016年にSSKセールスがSSKプロダクツを吸収合併することになったため、現在ではSSKの缶詰やレトルト食品はSSKセールスにより製造・販売されております。
サンスキップとは?
SSKについては知っているけども、「サンスキップ」って何ぞや?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
それもそのはず。SSKは先述の通り缶詰等の製造販売は続けているものの、「サンスキップ」という商品は販売終了になっているのです。
「サンスキップ」とはSSKから現在も発売されている「オードブルツナ」や「ライトツナ」等のような、いわゆるツナ缶の一種です。
・・・ツナ缶のCMがどのように不自然なのでしょうか?
SSK「サンスキップ」のCM
このCMについては以前から一部の方々の間で、「不自然だ」「怖かった」「不気味だった」と噂されており、2chを始め様々な場所で捜索活動が行われていたのですが、長らく発見されておりませんでした。
しかし、放送時期としては、1985年の18時50分頃、フジテレビ「スーパータイム」の天気予報の直前というかなり詳細な証言が挙げられるなど、有志達による信じられないほどの捜査力により、当時の映像がついに2013年初頭に発掘されました!
YouTube
以下がSSKのサンスキップのCMです。
CM内容
諸事情により動画をご覧になれない方もいらっしゃるかと存じますので、画像とテキストを用いてCM内容をご説明させていただきたく存じます。
「デェーレェー♪テレレレー♪テッテレ♪」
と軽快な音楽が流れます。不気味という感じはないです。
笑顔の眩しい3人の子供達が登場。2人の男の子のマッシュルームヘアが印象的ですね。女の子は2人の男の子よりも年上のような気がします。
「イッチ、ニッチ、サンスキップ♪」
「イッチ、ニッチ、サンスキップ♪」
と軽快な音楽に合わせ、サンスキップのキャッチーな歌と踊りを披露してくれる子供達。怖いということはないです。
「サンスキップ、おいしいよー!」
バブル感満載ですが、しっかりと商品のPRをする子供達。ここも不自然ではありません。
「おいしくって、ヘルシーな、SSKサンスキップ」
と先ほどの子供達のものではない女性の声。ところで、左になぜ「オードブルツナ」があるのでしょうか?
そして問題のシーン
「好きでーす!」
子供達には不気味さを感じることはございませんが、問題は左端に映っている黄色い服を着ている女性。恐らくこの子供達の母親という設定なのでしょうが、何故か顔が映りません。
「SSK♪」
と子供達。この画面を見る限り、ここでCMが終わるのだなと感じますよね。しかしここで終わりではないのです。
「お酒の肴、SSKのオードブルツナが大好きな主人。」
先ほどの女性の声で急にオードブルツナのCMが始まりました。さらに映像中、やはり黄色い服を着ている女性の首から上は映ることがなく、食卓のアップで何故か静止画になってしまいます。極めつけは、その女性が
「す・・・き・・・」
と謎の歯切れの悪い告白をするのです。不自然すぎます。
「・・・ジャカジャーン!」
と詰まったように子供達がCMを締めます。締まらないぞ!
不自然なCMの謎
さて、主に出演した女性に関して不自然な編集が目立ったSSKサンスキップのCMでございましたが、やはり様々な憶測が飛び交っております。
実は当初は女性が母親役としてきちんと画面に映り、これほど不自然なCMではなかったという証言もございます。では、何故、母親役の女性を隠すような編集がなされたのでしょうか。
母親役のタレント死亡説
最も不幸な説として、母親役のタレントがお亡くなりになってしまったのではないかという説がございます。
お亡くなりになった方をCMとして起用しつづけるのは不謹慎で、心が痛むという理由からSSKが謹んで編集を行ったのではないかと言われているのです。
であるとしたら、悲しい話です。
母親役のタレント逮捕説
次にネガティブな説として、母親役のタレントが何らかの罪を犯し、警察に捕まってしまったのではないかという説がございます。
その罪については覚せい剤やら、事故の加害者と様々ですが、SSKは犯罪者をCMに起用し続けることは企業イメージを大きく損ねると判断し、不本意ながら編集を行ったのではないかと言われています。
しかし、母親役のタレントが罪を犯して、SSKが動いたとなれば、ワイドショーや週刊誌の餌食になることは避けられないような気がします。ですので、この線は薄いかと。
母親役のタレントが別のツナ缶のCMに出た説
これが現状最も有力な説なのですが、母親役のタレントが別のツナ缶のCMに出演することになったためやむを得ず編集で対処したという説がございます。
これは母親役のタレントが悪かったというわけではございます。この説によると、SSKのサンスキップのCM放映期間が当初の予定よりも長引いたそうです。それによって、本来放映時期の被らなかったであろう別のツナ缶のCMと放映期間が被ってしまったことにより生じたトラブルだと言われております。
その別のCMというのが「ほていのライトツナカル」。
「プルトップだから、お手カルシウム!」
「カルカル!」
となかなかの弾けっぷり。なんだかホッとしました。
まとめ
ツナの缶詰って減りましたよね。
最後までお読みくださいましてありがとうございます。