任天堂のほのぼのゲーム『どうぶつの森』シリーズ
最近では『どうぶつの森 ポケットキャンプ』というスマホゲームもリリースされており、大人気ですよね。
『どうぶつの森』シリーズはNINTENDO64版が初出で、いままで大きく分けて6作品発売されております。2001年からなので、意外にももう15年以上の歴史もあるのです。
今回はそんな『どうぶつの森』シリーズから第2作目と第3作目『どうぶつの森+(e+)』での裏技について、
上記の作品では別のメモリーカードに入った村(お友達などの村)におでかけすることができるのですが、そのおでかけの最中、リセットをすると…
主人公の顔が
「はにわ」になってしまう
のです。
『どうぶつの森』シリーズにおいて「はにわ」はコレクションアイテムとして登場し、おなじみなので、そこまで意外性はないかもしれません。
しかし、海外ではなかなか怖い隠し要素として紹介されていることが多いので、弊ブログでもご紹介させていただきたく存じます。
目次
どうぶつの森+(e+)
『どうぶつの森』シリーズについてはスピンオフ作品を除けば、基本的なゲーム性は同じです。
どうぶつたちが暮らす村にプレイヤーが移り住み、住人たちとの交流などを通してほのぼのとした生活を送ることができるバーチャルコミュニケーションゲームですね。
以下では本エントリーで扱わせていただく『どうぶつの森+(e+)』の概要をご説明いたします。
概要
タイトル:どうぶつの森+(どうぶつの森 e+)
ジャンル:コミュニケーションゲーム
対応機種:ニンテンドーゲームキューブ
発売元:任天堂
発売日:2001年12月14日(2003年6月27日)
前作から8ヶ月でのリリース
『どうぶつの森+』はどうぶつの森シリーズの第二作目です。先述の通り、どうぶつの森シリーズの第一作目はNINTENDO64用として発売されたのですが、その発売日は2001年4月14日。
『どうぶつの森+』はなんと前作の8ヶ月後という、異例のスピードでリリースされたのです。
『スーパーマリオ64』から『スーパーマリオサンシャイン』までの期間が約6年ということを考えると、かなり早いことが伺えますね。
もともとはロールプレイングゲームだった
これは『どうぶつの森+』に限らない話ですが、どうぶつの森シリーズは元々ロールプレイングゲームとして開発されておりました。
つまりダンジョンに入って、敵が出てきて、それを討伐して、強くなっていくようなゲームになるはずだったのです。
当時の開発が「64DD」というNINTENDO64に取り付けるディスク読み取り装置用のソフトとしてプロジェクトを進めていたのです。磁気ディスクを用いることでおなじみの64のカセットよりも大容量で様々な要素を盛り込むことができるはずだったのです。
しかし「64DD」のプロジェクトが凍結され、おなじみのカセットでの開発を余儀なくされ、様々な要素を捨てなければいけなくなりました。
その結果、現在のようなほのぼのゲームになったのです。結果的によかったかもしれませんね。
(64DD(ロクヨンディディ)本体)
基本は第一作目
上記のように第一作目は当初多くの要素を詰め込んで開発が進められておりました。結果としてそぎ落とさなければならなくなったわけですが、ゲームキューブという大容量のプラットフォームが登場し、様々な要素を実装できるようになったというわけです。
例えば今ではおなじみの「博物館」は第二作目からの実装。このように第二作目は第一作目をベースにそこに様々な要素を少しずつ追加する形でリリースされたので、早いリリースができたのではないかと考えられます。
おでかけリセットで「はにわ」
さてここからが本題。どうぶつの森シリーズでは「リセット」などセーブせずに電源を切ることが禁忌とされております。もし、リセットしてしまうと…
次回起動時に「リセットさん」という説教専用キャラに長々と説教を受けてしまうのです。とはいえ、普通にリセットした場合に失うものといえば説教された分の時間だけ。
おでかけ中にリセットすると…
しかし、お友だちの村に遊びに行っている最中にリセットをしてしまうと…
このようなはにわ顔になってしまうのです。
さらに持ち込んだアイテムまで全て消えてしまいます。「金の虫あみ」など貴重なアイテムもなくなってしまうので、注意が必要ですね。
…とここまでは普通に日本人プレイヤーなら、「ああ、そういう隠しペナルティもあるのね」というレベルで終わるでしょう。
ですが、海外では意外とこのペナルティが怖い隠し要素として取り上げられていることが多いのです。
魂を失った?
海外のプレイヤーたちは「はにわ」の起源に目をつけました。
「はにわ」は皆様もご存知かと存じますが、任天堂がゼロから創り出した概念ではございません。
「はにわ」の元になった「埴輪」とは日本の古墳時代(紀元前4世紀~紀元後3世紀頃)に作られた粘度の焼き物です。形には家形、器形、動物形など様々ですが、ゲームの「はにわ」のモデルは人型の埴輪ですね。
そしてこの埴輪は古墳という昔のお墓に供えられた焼き物です。
そこから顔が「はにわ」になってしまった主人公は魂を抜き取られてしまったと考えたそうです。
とはいえ、埴輪自体は死者を意味するものではないという説が一般的(葬送儀礼の再現など)であるため、主人公の魂がなくなってしまったというのは若干違うような気がします。
そんなことより森がやばい
と、上記のペナルティ演出はやはりそこまで怖くないような気もします。
しかしよく考えてみてください。
どうぶつの森では「はにわ」が多数出土されるのです。
…どうぶつの森は古墳、昔の豪族のお墓なのではないでしょうか。
なぜ任天堂があえて埴輪を採用したのか…。そこは汲み取ることができません。
まとめ
お前もはにわにしてやろうか(デーモン小暮風)
最後までお読みくださいましてありがとうございました。