ディズニーランドで最もミッキー色が強いエリアが「トゥーンタウン」。
敷地面積こそ狭いながらも、ミッキーの他、ミニーやドナルド、グーフィなどのおなじみのディズニーキャラクターの家が建てられており、人気なエリアです。
そんなトゥーンタウンでございますが、実はアメリカでは当初、
独立のテーマパークとして竣工するプロジェクト
があったというのです。
今回はこの都市伝説についてご紹介したく存じます。
目次
ハリウッドランド計画
トゥーンタウンの原案は「ハリウッドランド」というテーマパークでした。
ロジャー・ラビット
1988年、ディズニーやワーナーブラザースのキャラクター達が登場する映画『ロジャー・ラビット』が公開されました。映画権はディズニー社が購入していたものの、世界観のためにミッキーとバックスバニーが同画面に登場するなど、かなりスター性の強い映画になっております。
その映画の主人公が「ロジャー・ラビット」という白いうさぎ。
映画自体はご覧になったことのない方でも、ディズニーランドのトゥーンタウンにあるアトラクション「ロジャーラビットのカートゥーンスピン」に乗ったことのある方は多いのではないでしょうか?
世界観
映画『ロジャー・ラビット』の舞台はハリウッド。アニメキャラクター達は「トゥーン」と呼ばれ、現実世界に人間と共存しているというファンタジー作品です。主人公のロジャー・ラビットがトゥーンであるのに対し、その相棒である探偵のエディは人間(実写)。
『ロジャー・ラビット』の世界において、アニメは撮影されているもの。アニメーターによって1コマ1コマ描かれているものではないのです。
トゥーン達は基本的に友好的で、ギャグが大好き。しかし、人間と同じように感情を持っているので、必ずしも友好的とは限りません。
ハリウッドランドではこの映画『ロジャー・ラビット』の世界観をそのままテーマパークに落とし込むべく、他のディズニーランドとは切り離し、個別のテーマパークとして竣工する予定だったそうです。
ユーロ・ディズニーランドの経営難
しかし、時を同じくしてフランスのパリで開園したディズニーランドが赤字に。計画は思ったように進まなくなります。
そして、遂にハリウッドランド計画は白紙に。妥協策として、パーク内に「トゥーンタウン」というエリアが建設されました。
その後、経営を立て直し、カリフォルニアにあったハリウッドランドの予定地に「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー」というテーマパークが建設されました。そしてその中のエリアとして「ハリウッド・ランド」という名のエリアが作られました。
名前は同じですが、ロジャー・ラビットの計画はトゥーンタウンとして実現してしまっていたので、単にハリウッド映画をテーマにしたエリアになりました。
結果的にロジャーラビットのハリウッドランドは実現しなかったことになります。
実現していたらどうなっていた?
計画は比較的初期段階で終わっており、ビジュアルなども見つかりませんでした。そこで、『ロジャー・ラビット』の映像から、実際に「ハリウッド・ランド」が開園していたらどのようになっていたのか考えたく存じます。
インスタント穴
ディズニーランドのロジャーラビットのカートゥーンスピンの最後に登場するアイテム「インスタント穴」。これはどこにでも抜け穴を設置することができるアイテムなのですが、映画内では実際に、
「ポータブル・ホール」と書いてありますね。こういった小ネタはテーマパーク中のいたるところに置かれるかと。
よりトゥーンを近くに
窓から見えるダンボ。確かにトゥーンを現実世界にそのまま連れて来ることは困難です。彼らは画面や紙からそう簡単に出てきてはくれません。
ですが、そこにいるように見せることは可能。この写真のようにレストランの窓の外にトゥーンキャラクターを登場させることはできるのではないでしょうか。
ディズニーキャラ以外の登場
ミッキーとバックスバニー、グーフィとスーパーマン、ドナルドとポパイ等々、現在のディズニーランドでは叶わないような夢のタッグが実現したのではないでしょうか。
実際に、この映画を見るとそういった権利の垣根を感じず、なんだか楽しくなってきます。
まとめ
東京ディズニーランドではトゥーンタウンも、より落ち着いたイメージに改装されるそうですね。
なんだか往年の温かみがなくなっていくような。でも、期待してます!
最後までお読みくださいましてありがとうございます。