『北斗の拳』でおなじみのフレーズです。
放射性物質の利用方法で代表的なものに、兵器の「核爆弾」が挙げられます。
日本においては保有していないということになっておりますが、アメリカをはじめとする多くの国々が核弾頭を保有しており、いつ北斗の拳の世紀末状態になってしまうかわからない状況です。
各国は核弾頭の発射の際に様々なコンピュータを用いているのですが、アメリカの核の発射システムは…
1970年代のコンピュータに委ねられている
というのです。
今回はこの都市伝説をご紹介させていただきたく存じます。
核の脅威
第二次世界大戦においては、実際にアメリカ軍のB-29という大型航空爆撃機によって広島・長崎にそれぞれ1発ずつ原子爆弾が投下され、日本は凄惨な状況に陥りました。
以降、戦争において敵国に原子爆弾が投下されたことはございません。それは原子爆弾があまりにも非人道的な兵器であるからです。
大陸弾道ミサイル
時は経ち、現在。宇宙開発に伴う飛躍的なミサイル技術などの進歩によって、大陸弾道ミサイルが本格的に実用可能な状態になりました。
第二次世界大戦当時においては、先述の通り、航空爆撃機から直接原子爆弾を投下する必要がございました。しかし現在では大陸弾道ミサイルに核弾頭を搭載すれば、その無人のミサイルで敵国領地に原子爆弾を落とすことが出来るようになってしまったのです。
制御システム
大陸弾道ミサイルには制御システムがあり、以下の様な仕様になっているといわれております。
- 選ばれた者全員が承認すれば、核ミサイルを飛ばせる。
- ただ、逆に選ばれた者が1人でも承認しなければ、核ミサイルは飛ばない。
これは制御システム自体のプログラムで、実際はこれよりも前に様々な物的手続が設けられております。
さておき、このプログラムを管理しているのは当然コンピュータです。したがって、選ばれた者全員が承認しなくても、核ミサイルが飛ぶ可能性が潜在的に存在することになります。
コンピュータにはセキュリティホールが必ず存在するからです。
アメリカの核制御システム
さて、ここからが本題でございます。
1976年発売のコンピューター
突然ですが皆様が普段のお使いになられているパソコンは何年前に発売されたものでしょうか。Apple製のコンピュータならば1976年に発売された「Apple Ⅰ」が最初期に発売されたパソコンですので、実に40年近く前になりますね。
・・・そんな前に発売されたパソコン、持っていないですよね。そもそも現在のIT環境に耐えうるスペックではありません。
しかし、アメリカの核弾頭制御システムを管理しているコンピュータは
「IBMシリーズ/1」。
Apple Ⅰと同じ1976年に発売されたコンピュータだというのです!このコンピュータは
- 大陸間弾道ミサイル
- 戦略爆撃機
- 空中給油・支援機
などの核戦力の運営機能を指揮する力を有しているというのです。
8インチフロッピーディスクの壁
都市伝説では核発射システムはIBMシリーズ/1の外部メモリである8インチフロッピーディスクという大きなフロッピーディスクに保存されているとのこと。
当時のアメリカはその信頼性から核発射をIBMシリーズ/1に委ねたのでしょうが、この8インチフロッピーディスクは初めての電磁的記録装置。言うなれば、もはや古の規格(レガシー)。
現存するドライバーも少なく、さらに読み込んでもプログラムに安全に接続できるかわかりません。さらにさらに接続できたとしても、そのプログラミングは古代言語で書かれているかもしれないのです。
現在でもIBMシリーズ/1が使われているのは、その古すぎる技術がかえって不正アクセスの障壁になっているという考えからだと言われております。
ペンタゴンの見解
ペンタゴンは2016年にこの事態を深刻に捉えていると報告しており、核ミサイルの制御システムをレガシーシステム(旧式のシステム)に委ねるのは放置できない問題であると述べているとのこと。
同報告書において、IBMシリーズ/1が引き続き用いられている理由は「単に現在も問題なく機能しているから」と述べられております。8インチフロッピーディスクにセキュリティの効果があるからという理由に関しては、やはり嘘なのかもしれません。
さらに、「老朽化が懸念されていることから、2017年末までにフロッピードライブをSDメモリーリーダーに置き換える予定」とのこと。この移行作業は、単に古いスマホに入った写真データを新しいスマホに移動する作業のように行われるのかもしれませんが、ちょっと怖いですね。
まとめ
どうにもできないことだから、今を生きよう。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。