よく「くだんの話は~」など「くだん」という言葉はしばしば耳にすることがあるかと存じます。
この「くだん」、漢字では「件」と書きます。
むしろ「掲題の件」などのように、「けん」として使うことのほうが現代では多いかもしれません。
さておき、この「くだん」。
実は日本の妖怪なのです。
ぐぐったところ、「くだん」は『妖怪ウォッチ』にも出てくるそうなので、小学生のほうがその辺は詳しいのかもしれませんね。
しかし、今回まとめていくのは、シリアスな妖怪の「くだん」でございます。
あ、でも、せがれいじりというプレイステーションのゲームでもくだんというキャラが…
以後、特別な理由がない限り、「くだん」と記載いたします。
くだんとは?妖怪?
くだんとは、「件」この漢字の通り、にんべん+牛、半人半牛の妖怪でございます。
体が牛で頭が人というパターンもあれば、
体が人で頭が牛というパターンもあるようです。
このくだんは、牛から生まれる妖怪であり、不吉な予言を残し命を落とすといわれております。
一方くだんの姿絵は、厄除招福の効果があり護符として活用されることもございます。
阪神淡路大震災の時に目撃談!災厄を予言?
2ちゃんねるの書き込みなので信憑性はなんともいえませんが、以下のような書き込みがございました。
52 :名無しさん@涙目です。(生田神社):2011/12/24(土) 10:05:32.94 ID:lp6Zur2X0
阪神大震災のとき件(くだん)という牛の化け物が現れたことが
警備会社の報告日誌に残っていという怪談はある
447 :名無しさん@涙目です。(餡泥井戸神宮):2011/12/24(土) 12:20:45.08 ID:I+fWH2/+0
>>52
自衛隊員も見てるらしい
音楽が流れる方を見ると
赤い着物をはだけさせて踊ってる女がいて、
地震で気がふれた人だと思って
よく見たら頭が牛だったとか
でもよくよく考えたら、このくだんは震災後に現れているということでしょうか。あるいは、予言したあとも暫く生きていたと?
上記の他に東日本大震災でも目撃証言がございます。ただこれも眉唾で、どうにも予言とは違う気がします。
証書の締めの「よって件の如し」
小泉八雲(1850-1904)の『日本瞥見記』に下記のような記載がございます。
「先週の美保関の突風、ありゃ神さまがお怒りになったって、みんな言ってます」
「卵でも持ち込んだのかい?」
と私は訊ねた。「いえね。くだんですよ。」
「くだん?」
「あれ、くだんをご存知ないとは。
人面牛身の生き物で、
たまさかに牛から生まれるんです。
何かが起きる前兆なんだとか申します。
件ってやつは、ほんとのことしか喋らない。
日本じゃ、書面の終わりに、『よって件の如し』なんてくくりを入れるんですが、これが件の言葉みたいに全部真実だって意味なんです」
小泉八雲自身、妖怪作家でもあったので、そもそも噂の発端が彼にあったのかもしれませんが、「よって件の如し」にはインパクトを感じますね!
この通行手形の古文書にも「為後日通手形依而如件」つまり、「証拠の為の通手形は件の如し(この通りです)」という旨が書いてあります(曖昧)。
うーん。深いのか。
まとめ
くだんは半人半牛の妖怪。悪い妖怪ではないが、出現自体が不吉。
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なんか、かわいそう。
最後まで読んでくださいましてありがとうございます。