本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。
皆様は『サッちゃん』という童謡をご存知でしょうか。
「サッちゃんはね サチコっていうんだ ほんとはね」という可愛らしい歌詞とメロディで、小さいころによく歌ったという方が多いのではないかと存じます。
さてこの『サッちゃん』の歌詞の3番でサッちゃんは「とおくへいっちゃう」とされており、それを寂しがって本来この歌は終わるはずなのです。
しかし
4番の歌詞が存在する!
と噂されているのです。いわば3番の「その後」。本当にあるのならば知りたいところ。
しかしその4番を歌ってしまうとサッちゃんが命を奪いに来るというのです。
他にも「10番まで存在する」という果てしない説もあります。同様に10番まで歌ってしまうとサッちゃんに命を奪われるそうです。
今回は童謡『サッちゃん』の都市伝説をご紹介いたします。
目次
『サッちゃん』の呪われた4番
まずは一番有名な都市伝説「『サッちゃん』4番存在説」をご紹介します。
1~3番
とはいえ、そもそも『サッちゃん』を詳しくお覚えでない方もいらっしゃるかと存じます。そこでまずは3番までの歌詞を…。
たしかに深読みしようと思えば、いろいろと怖い話が沸いてきそうな歌詞ではございますね。
呪いの4番
以下が「呪いの4番」と言われている歌詞です。
サッちゃんはね 線路で足を なくしたよ
だから お前の 足を もらいに行くんだよ
今夜だよ サッちゃん
どうもメロディに合わせて歌うのが難しいですが、上記のように歌えないことはないかもしれません。
それにしてもいきなり物騒なサッちゃん。「とおくへいっちゃう」とはお亡くなりになったということを意味しているというのでしょうか。
背景
この4番の歌詞には元になった事故があるとされております。
下校途中の桐谷佐知子ちゃん(14歳)は踏切で遮断機が降りてきていたので急いでわたりきろうと思い走りました。
しかし、雪で線路のみぞがかくれていたため足がみぞにはまり、足をくじいてしまいました。
彼女は必死で逃げようとしましたがよけきれず電車に引かれてしまいました。
体は胴のあたりでちょうどきれいにまっぷたつになりふつうなら即死でした。しかしあまりの寒さで血管が一時的に固まったため、即死ではなく数分だけ苦しみながら生き続けることができました。
彼女は腕を立ててはうように踏切の外にでました。 意識が無くなっていくなかで最後まで苦しんで彼女は息をひきとりました。
そして彼女は死ぬ寸前までばらばらになった自分の下半身を探していたそうです‥‥。
この桐谷佐知子ちゃんが「サッちゃん」なのでしょうか。
作詞者は当時高校生?
『サッちゃん』の作詞者は阪田寛夫氏で芥川賞も受賞したことのある著名な作家さんでした。
一方でこの『サッちゃん4番』の歌詞は坂田氏とは一切関係のない人がいわば替え歌的に作ったものであるとされております。
(上記の室蘭の事件から)
そして、数年がたちました。
当時のクラスメートの男子がこの歌をおもしろがって作りました。女子は、すごく怒ってやめさせました。
しかしその3日後男子二人は、足のない死体となって発見されました。
「当時のクラスメート」が語り手にとってのクラスメートなのか、サッちゃんにとってのクラスメートなのかは不明です。
仮にサッちゃんだとして、事故当時14歳(中学2年生ほど)なわけですから、数年後、そしてクラスメートだとすると高校生と考えるのが妥当でしょう。
ともあれ勝手に替え歌のネタにされてしまったサッちゃんの亡霊が替え歌の作者を取りころしてしまったのでしょうか。
歌うと足を奪われて死んでしまう?
かなり曰くつきな『サッちゃんの4番』ですが、これを歌うと
サッちゃんが枕元にやってきて、
足と命を奪ってしまう
というのです。かなり過激なサッちゃん。
ともあれこの類の都市伝説には回避方法が用意されているのが一般的。サッちゃんも例外ではありません。
バナナを囮にする
サッちゃんの攻撃を防ぐためには「バナナを枕元に置いておく」といいそうです!
このバナナは絵でも写真でも大丈夫なんだとか。
襲いに来たサッちゃんはバナナに釣られて、足を奪うどころではなくなってしまうそうなのです。メタルギアのマガジンみたいですね。
…それにしても『サッちゃん』の1~3番までのサッちゃんと、呪いの4番のサッちゃんは別人物のような気がするのですが、どうなのでしょうか。
幻の5番も歌っちゃう
実はこの『サッちゃん』、4番だけでもかなり珍しいのですが、5番も存在するというのです。
その歌詞については「4番説」では明かされておりません。
そもそも4番も非公式な替え歌なので、5番なんてないのではないかと思ってしまうのですが、どうなのでしょうか…。
この話を5人の人に拡散する
…実はこのサッちゃんの噂、元はチェーンメールだったのです。私も送られてきたことがあります。
そこには以下のように記されておりました。
3時間いないに5人の人に送ってください。
最近、いたずらメールがはやってますがこのメールは、まじでやばいです。なので強制はしませんがなるべくまわしていってください。
二度三度と回って来た場合は、もう佐知子さんにたいしては供養(メールを回せば供養になる)をしたことになるのでだいじょうぶです。
あしたあなたの足が無事でありますように。
私の足無いのあなたの、ちょうだい ?
チェーンメールはお友だちの心を傷つけるおそれがあります。やめてください。
枕元にバナナの方がまだ可愛らしい
サッちゃんの歌詞は10番まであった?!
「サッちゃん幻の4番」と上記でドドンとご紹介させていただいたのですが、場合によっては
いやいや、10番まであるよ
という場合があるようです。
大まかなサッちゃんの犯行手口や対処方法に関するお話は変わらないのですが、一応10番までご紹介いたします。
4さっちゃんがね おべべをおいてった ほんとだよ
だけどちっちゃいから きっと貰いにこないだろ
悲しいな さっちゃん5サッちゃんはね 線路で足を なくしたよ
だから お前の 足を もらいに行くんだよ
今夜だよ サッちゃん6さっちゃんはね、恨んでいるんだホントはね
だって押されたからみんなとさよなら、悔しいね
あいつらだ さっちゃん7 さっちゃんはね 仲間がほしいのほんとにね
だから君も連れて行ってあげる
やさしいでしょ?さっちゃん8 さっちゃんもね 悔しかったんだ君の事
何で君は生きているの?君がほしいよ
ほしいな さっちゃん9 さっちゃんはね 今日が死んだ日だから
誕生日がほしいな♪でもきめたんだ
オマエガホシイ さっちゃん10 さっちゃんはね この歌きーくと落ち着くの
あなたもいっしょに歌わない?
あの世で さっちゃん
「サッちゃん」という表記が5番以外「さっちゃん」になっているのは、ミスなのではないかと思います。
ともあれ10番目まで替え歌を作るとなるといよいよ語呂が怪しくなってきますね。「オマエガホシイ」とかかなり早口ですよね。4~5文字でおねがいします。
サッちゃんの本当のモデル
以上、都市伝説ではかなりサッちゃんいじりが激しいようですが、話を本家の『サッちゃん』に戻しましょう。
先述の通り『サッちゃん』は阪田寛夫氏によって作詞されたものなのですが、坂田氏にとってのサッちゃんのモデルがいるはずです。いわば本物のサッちゃん。
阿川佐和子説
坂田氏は童謡『サッちゃん』について
近所に住んでいた少女サッちゃんのことを歌っている
とおっしゃられておりました。
さらに坂田氏は週刊文春の「この人に会いたい」という連載でサッちゃんのモデルについて明確に語ったことがございます。
「この人に会いたい」という連載はタレントの阿川佐和子氏が会いたい人と対談するという内容で、坂田氏と阿川氏の対談が行われたのです。その際に
サッちゃんのモデルとなった少女は、阿川佐和子である
と語っておりました。
引っ越してしまった近所の女の子説
上記は確かに坂田氏が実際に語ったことなのですが、その後阿川氏によってこれが冗談であったのではないかという話が出ました。
それは2011年3月18日に放送されたTBS系『ぴったんこカン・カン』にて阿川氏が
「実は阿川は関係無く、幼馴染の少し影のある少女が幼稚園を転園したときの思い出を書いた曲」と言われた
という発言をしているのです。
…坂田氏の亡き今、サッちゃんのモデルが果たして誰なのかを知ることは難しいかとは存じますが、決して怖い歌などではなかったようですね。
まとめ
坂田氏の作品では『桃次郎』が好きなんです。
<<ファミコン版『ゴーストバスターズ』の真のエンディング>>
<<「フラッカ」ゾンビ化させる薬がパワーアップしている件>>
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。