本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。
皆様は普段、電車をご利用でしょうか?
ご通勤やご通学で電車をご利用の方には、毎日○時○分の電車!○号車の○番ドア!とまで決めていらっしゃる方もいらっしゃるかと思います。
そこまで行かずとも、普段使う路線は決まっていますよね。
途中に通る駅や風景も知らず知らずの内に記憶に残っているのではないでしょうか。
しかし、電車はときに見ず知らずの駅にたどり着いてしまうことがあるというのです。
その駅は通称、
異世界の駅
「きさらぎ駅」
さらに、そこからの脱出は極めて困難であるというのです。
今回は21世紀のインターネット時代に広まった都市伝説「きさらぎ駅」についてご紹介したく存じます。
きさらぎ駅 1人目
実はきさらぎ駅に迷い込んだと思われている方々は何名かいらっしゃいます。
今回は最初にきさらぎ駅に迷い込んだ「はすみ」氏のお話をご紹介いたします。
身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ26
時は2004年。
きさらぎ駅伝説は2ch『身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ26』に突然投稿された「はすみ」氏のレスから始まりました。
以下、その初代きさらぎ駅スレのコピペです。長文のコピペですので、以下のボタンに畳ませていただきます。
あらすじ
上記の「きさらぎ駅」コピペを全て読む時間がない方もいらっしゃるかと存じますので、以下に1人目の遭難者「はすみ」氏の行動のまとめを記させていただきます。
23:14~
はすみ氏がスレに書き込みました。はすみ氏曰く、普段通勤に使用している新浜松発の電車が20分も次の駅にたどり着かず、走行し続けているとのこと。
23:45~
初の書き込みから約30分が経過し、ついに電車の連続走行時間は1時間を超えようとしていました。それでも電車が次の駅に到着する気配はございませんでした。
そこではすみ氏はスレの住民のアドバイスを受け、電車の車掌室を見に行くことに…。
しかし車掌室のブラインドは降りており、中の様子を確認することはできませんでした。さらに窓を叩いてみても、反応はございませんでした。
00:19
はすみ氏の乗った電車はトンネルを抜けたそうです。
とはいえ、はすみ氏の普段使っている電車はトンネルを通ることなどなかったとのことなのですが…。
トンネルを抜けて速度が落ちてきた電車。どうやら駅が近いのかもしれません。
00:23~
電車が件の「きさらぎ駅」に到着。
降りるか否かしばらく悩んだはすみ氏ですが、結局降りることに。きさらぎ駅は無人駅ということが判明しました。
駅から出ても何もなく、ただ草や山が見えるだけ。タクシーすら見つからなかったそうです。
ひとまずはすみ氏の両親に電話して迎えに来てくれるように頼んだのですが、両親も「きさらぎ駅」の場所がわかりませんでした。
01:12~
しばらく駅で悩んでいたはすみ氏ですが、スレの住民から線路を歩けばどこかにたどり着けるのではないかと助言を受けました。
そこで線路を歩き始めたはすみ氏。
道中、両親から電話があり、どうしても場所がわからないから警察に電話してみろとのこと。
はすみ氏は警察に連絡し事情を説明しますが、いたずらだと思われてしまいました。
しばらく歩くと、遠くの方から太鼓と鈴の音が聞こえてきました。
スレの住民はきさらぎ駅に戻ることを勧めますが、はすみ氏はあまりの恐怖に後ろを確認できない精神状態に陥ってしまっていました。
02:09~
ふと後ろの方から「線路の上を歩いちゃ危ないよ」と注意されたはすみ氏。あまりの普通の注意だったので、駅員さんが注意してくれたのかなと思って振り向きました。
すると目に入ったのは片足を失ったおじいさん。そしてすぐに消えてしまったそうです。
恐怖で足がすくんでしまったはすみ氏。
しかし、太鼓と鈴の音がどんどんはすみ氏の方に近づいてきているようでした。
怖くても逃げなければいけないと思ったはすみ氏は、線路をさらに進みました。
02:45~
ついにトンネルの前に辿りついたはすみ氏。
トンネルには「伊佐貫」と書かれておりました。
太鼓と鈴の音もまだ近づいてきていたので、勇気を振り絞ってトンネルを通ることに。
03:10~
トンネルを抜けると、そこに人が立っていました。
どうやらその人は車で最寄り駅まで送ってくれるそうでした。
場所を尋ねたところ「比奈」。
その人の車に乗ったはすみ氏ですが、車は町に向わず、どんどん山の奥に…。送ってくれると言っていた人も無口になってしまったそうです。
03:44
ここで携帯電話のバッテリーが限界に近くなり、はすみ氏は一旦スレをあとにしました。
そして、その後はすみ氏がスレに現れることはなかったのです。
きさらぎ駅の情報
上記のスレから読み取れるきさらぎ駅の概要を私のできる限り記載したく存じます。
きさらぎ駅の路線は?
はすみ氏が普段使っていた路線。つまり、きさらぎ駅に行くきっかけとなってしまった路線ですが、スレ内でははすみ氏から直接言及されることはございませんでした。
ただ情報として、
- 静岡県
- 私鉄
- 新浜松発
- トンネルは無い
という点が挙げられます。これを踏まえると、はすみ氏が普段使っていた路線は、
遠州鉄道(えんしゅうてつどう)
なのではないかと思います。というのも、そもそも「新浜松駅」という駅は遠州鉄道にしか存在しないので、他の情報を踏まえなくてもそれしか考えられないのです。
しかし、遠州鉄道には「きさらぎ駅」という駅は存在しません。それは通常の駅だけでなく、貨物用の駅や廃駅も含めてです。
片足のないおじいさんは?
線路を歩き始めたはすみ氏は途中、「線路の上を歩いちゃ危ないよ」と片足のないおじいさんから注意を受けました。
その後すぐにそのおじいさんは消えてしまったということで、このおじいさんは普通の人間ではないのではないかと思ってます。
片足がないという点からこのおじいさんは道祖神だったのではないかと存じます。
そして道祖神の役割は「旅の安全祈願」と「あの世とこの世の境の結界」。
はすみ氏はこの世とあの世の境を彷徨っていたのではないでしょうか。そしてあの世に行きそうになっていたはすみ氏を止めようとしたと。
伊佐貫トンネルは?
「伊佐貫トンネル」。明らかにどこかにありそうなトンネルでしたので、Googleマップで検索してみましたが、
表示されたのは静岡県富士市の比奈駅でした。恐らくこれはイタズラでここに飛ぶように設定されたのだと思います。
これではどこにあるのかわかりません。
では伊佐貫トンネルは何なのか?
ある方が沖縄の方言で古事記に登場する「イザナギ」は「イサヌキ」と発音する旨を指摘なさっていました。
古事記でイザナギは死んだ妻のイザナミを黄泉の国から連れ出そうとしたという旨を踏まえると、やはりはすみ氏はあの世に近づいていたのではないかと考えられます。
さらに黄泉の国へ通じる道を塞いだ大岩「道返之大神(ちがえしのおおかみ)」は道祖神なのです。そこで先の「片足のないおじいさん=道祖神説」とも整合性がとれるのではないでしょうか。
7年後、はすみ氏がきさらぎ駅から帰還?
きさらぎ駅事件から7年間、きさらぎ駅に迷い込んだはすみ氏を名乗る人物がインターネットに登場することはございませんでした。
しかし、7年後の2011年、はすみ氏を名乗る人物が突然姿を現しました。
某ブログのコメント欄
その人物が登場したのは2chではなく、幣サイトのように都市伝説を紹介なさっているブログのコメント欄でした。
Title : 無題
あの、信じてくれないと思いますが。
7年立った、今、普通の世界に戻れました。帰ったあと色々あり。
返事することができなかったのですが;なんか気にしてくれている人もいたので
あのあと、運転手が車を止めました。
暗い森のなかで、向こうに光が見えました。その運転手の独り言はよくわからなかったのですが、
右の方から、男の人が歩いてきて、
凄く怖かったです・・・。
その瞬間、あたりが光、車に衝撃がありました。運転手は消えていました。
その男性は、私に「なんでここにいる!ここにいてはダメだ!
今の運転手は、消した、今のうちに逃げるんだ!」
すごく慌てた雰囲気でした。その男性は、車から私をおろし、光の方へ歩けと、言われました。
もう正直、なにがなんだかわからなくて、泣きながら走りました。まぶしくなったとたん、目をあけると、最寄り駅の前で
両親が車から私を呼んでいました。そのときそこは2011年の4月でした。
間の7年間は消えていました。両親もなにごともなかったかのように
私を連れて帰りました。みんなありがとう・・・。
おかげで戻れました;;皆さんもお気をつけて^^
釣りという説が濃厚
そもそも最初のきさらぎ駅が釣りなのではないか、という議論は置いておいて…
上記のコメントのはすみ氏は、きさらぎ駅を投稿したはすみ氏とは別人物であるという説が濃厚です。
まとめ
きさらぎ駅よりも、痴漢冤罪が怖いという事実。
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最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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