本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。
皆様の通っていた小学校には「学校の七不思議」がございましたか?
多くの小学校で七不思議が噂され、多くの小学生が恐怖のどん底に落とされました。私もその1人。
さて、そんな「学校の七不思議」で、定番中の定番
トイレの花子さん
についてご紹介させていただきたく存じます。
目次
トイレの花子さん
まず一般的なトイレの花子さんの概要をご紹介いたします。
トイレの花子さんの概要
トイレの花子さんは学校の個室トイレに出現すると噂されている幽霊です。特定の条件下でトイレの花子さんを呼び出すと、花子さんからの返事が返ってくるそうです。
返事のした個室トイレの扉を開けると、その中にはトイレの花子さんがおり、ほとんどの場合、トイレの花子さんを見た者はトイレの底に引きずりこまれてしまうという危険で怖い幽霊です。
トイレの花子さんの見た目
上記の都市伝説を受けて、1980年代に多くの小学生がトイレの花子さんを呼び出しては、犠牲になったといわれております。
しかし、トイレの花子さんを目撃したものの、運よく助かった者もいるそうです。彼らの証言によると、トイレの花子さんの見た目は
- 白いワイシャツ
- 赤い吊りスカート
- おかっぱ頭
の女の子であるとのこと。このトイレの花子さん像が皆様の頭にも何となく浮かぶのではないでしょうか。
トイレの花子さんを呼び出す
1980年代から現在まで、多くの小学生が実施した儀式。地域・環境によって多少の違いがあるものの、ほとんどその儀式は同じ。
特に1980年代が最もトイレの花子さんブームの時代だと考えられておりますが、当時はインターネットも普及していない時代。不思議ですね。
トイレの花子さんの呼び出し方
①:休日や放課後など、ほとんど人のいなくなった校舎の3階のトイレに向かう。
②:個室トイレの扉を3回ノックし、「花子さんいらっしゃいますか?」と尋ねる。
③:②を手前の個室から奥の個室まで、3回ずつ行う。
④:手前から3番目の個室トイレから「はい」と返事が返ってくる。
⑤:その個室トイレの扉を開ける。
他のバリエーション
上記が一般的なトイレの花子さんの呼び出し方として広まっている方法ですが、地域差などがあるようです。
山形県
山形県においては、上記の儀式の他に、トイレの部屋を出る際に「花子さん」と呼びかけるとトイレの花子さんから返事をもらえるそうです。
通常は女の子の声で返事をしてくるのですが、トイレの花子さんの機嫌が悪いときは邪悪な声で返事してくるとのこと。
トイレの花子さんの邪悪な声を聞いてしまった者は、仮にトイレの花子さんの姿を見ていない場合でも、何らかの凶事に襲われるそうです。
岩手県
岩手県においても、通常の儀式の他に、最初から3番目の個室に入ると大変なことになるという説がございます。
具体的には、
3番目の個室に入ると、どこからともなく「3番目の花子さん」と声がして、トイレの底から巨大な白い手が掴みかかってくる
そうです。
神奈川県
女子トイレに出現するかと思われがちなトイレの花子さん。しかし、神奈川県においては男子トイレ用の儀式が存在します。
具体的には
男子トイレで便器の周りを3回回り「花子さん!」と呼ぶと、便器の中から血みどろの巨大な手が現われる
とのこと。
などなど、不思議な現象であり、尾びれ背びれをいくらでもつけることができることから、様々な説が当時、小学生を中心に挙げられました。
トイレの花子さんを撃退する方法
トイレの花子さんは一部地域に広まっている説を除き、基本的に呼び出さなければ、無害です。
そんなトイレの花子さんをあえて呼び出し、撃退するのはどうかと思いますが、当時の小学生達はトイレの花子さんの撃退方法をいくつか編み出しました。
100点のテストを見せ付ける
3番目のトイレの個室のドアを開けた瞬間、トイレの花子さんに向かって
100点のテストを見せ付ける
とトイレの花子さんは怯えて消えるそうです。
テストは確かに子供にとっては恐ろしいもの。しかし100点の答案では、かえってトイレの花子さんから恨みや嫉みを買ってしまうのではないかと思います。
正直、煽りです。
トイレの花子さんの撃退方法としては、かなりリスキーな方法です。
するならば、
全く終わっていない「さんすうドリル」に「花子」と名前を書いて、投げつける
ぐらいすれば、トイレの花子さんもビビって逃げ出すのではないでしょうか。
素直に謝る
トイレの花子さんはシチュエーションから考えて、用を足していたに違いありません。
それを何だか知らない人にドンドン扉を叩かれた挙句、名前を呼ばれるのですから、トイレの花子さんから考えても怖いですよ。
トイレの花子さんが仮にこの世の者ではないにせよ、もし儀式の果てに会うことが出来たのならば、素直に謝りましょう。
実際にこの方法でトイレの花子さんから生き延びた方々からの証言が多いようです。
トイレの花子さんの亜種
トイレの花子さんについては、時には性別が異なるなど様々な亜種が存在するようです。いくつかご紹介したく存じます。
- トイレの花子さんの正体は体長3メートルの大トカゲである。
- 男子トイレには「トイレのヨースケくん」がいる。
- 女子トイレの手前から1番目のトイレには「トイレの花子さんの父」、2番目には「母」、4番目には「妹」、5番目には「弟」がいる。ちなみに男子トイレの2番目には「祖父」がいる。
- トイレの花子さんにはボーイフレンドの「太郎」がいる。
- 学校のグラウンドには「花子菌」なる菌が存在し、傷口に感染するとキノコが生えてくる。
- 儀式をやめるように諭すトイレの花子さんもいる。
- トイレのゆみこさんもいる。
- トイレのみーちゃんもいる。
などなど、やはり学校から離れることができないトイレの花子さん。亜種も良いところまで行ってグラウンドです。
トイレの花子さんのルーツ
ここまで有名なトイレの花子さんですが、有名なわりにそのルーツについてご存知の方は少ないのではないかと存じます。
確かに「これは絶対にそうだ」という説はないので、当方もご紹介しづらいのですが、2説ほどご紹介したく存じます。
猟奇的事件の被害者説
昭和12年、岩手県遠野市。
警察官家族
地元の小学校「遠野小学校」の真裏には、ある家族の住む家がございました。その家族は父親、母親、息子1人、娘2人の5人家族。
父親は警察官として働き、家計を支えておりました。ちなみに時代柄、母親は当然専業主婦でした。
女好きの父親にキレた母親
警察官であった父親でございますが、実は私生活においては女癖が相当悪かったようです。
ある日、父親は遊女と仲良くなってしまい、2人で温泉に行ってしまいました。
そのことに母親が気づかないわけもなく、嫉妬に狂ってしまいました。もう堪忍ならん、いままで耐えてきた母親の心もついに限界を迎えてしまったのです。
その母親の脳裏に浮かんだのが、
一家心中
逃げる長女
気の触れてしまっている母親は、手始めに長男の首を絞め、続いて次女の首も絞めてしまいました。母親は自らの子供達をその手で葬ったのです。
長女は必死に逃げました。
逃げ先は自宅の裏にある学校、遠野小学校。あそこなら広くて隠れ場所も多いはずです。
長女は遠野小学校まで逃げ切り、隠れ場所を模索しました。
追う母親
母親が長女を追って小学校までやってきました。
するとちょうど、用務員さんが何やら作業をしているではありませんか。母親は恐ろしい形相で
「あの子はどこ?」
と聞いたそうです。すると、用務員さんは
「へっ?あ、女の子なら体育館の裏にあるトイレに入っていきましたよ」
咄嗟に答えてしまったのです。
そう、長女は用務員さんに運悪く目撃されていたのです。
件のトイレ、その3番目の個室が閉まっている。長女が中にいることは明らかでした。母親は長女を連れ出し、自宅まで連れ帰り、他の子供達と同様に葬り去ったといいます。
そして時は流れ、その長女の魂がトイレの花子さんとして現われるようになったのです。
長谷川花子説
霊となる前の生前の人物像について、本名は長谷川花子で1879年(明治12年)生まれの女の子であったとのことです。
さらに、牛乳が嫌いで白系の色も嫌い、赤系と青系の色が好き。
学校では卓球部に所属。
花粉症。
などなど様々な長谷川花子氏に関する情報は出てくるものの、なぜトイレの花子さんになったのかは不明でした。
まとめ
トイレの花子さん(便所飯)
最後までお読みくださいましてありがとうございました。