「チートス」というお菓子をご存知でしょうか?
アメリカ発のチーズ味のコーンスナックで、日本でも長い間親しまれております。
そんな、スナック菓子のチートスですが、海外のオークションサイトにて、2016年5月に「ゴリラの形をしたチートス」が99,900ドル(約1,135万円)で落札されました。
これだけでも衝撃的な話ですが、チートスはアメリカでは愛されすぎるがゆえ、過去に1億円以上の値がついたものまで存在するというのです。
チートス・スタンダード(チートス本位制)
今回はこのお菓子の都市伝説をご紹介したく存じます。
目次
チートスについて
まず、歴史こそ長いものの、輸入菓子であるためにそこまで知名度が高くないと思われる「チートス」。まずはチートスについてご紹介します。
はじまり
チートスは1948年、アメリカのフリトレー社のチャールズ・エルマー・ドゥーリン氏によって生み出されました。
ちなみに現在フリトレー社はカルビー社の完全子会社となっております。
1998年までは「Chee-tos(チー・トス)」でしたが、それ以降は「Cheetos(チートス)」という名称に変更されました。
キャラクター
1986年から、チートスのキャラクターとして愛され続けているのが、「チェスター・チーター」。サングラスをかけたチーター。彼の野望は世界中にチートスを広めることだそうです。
悪そう!
巨大チートス
「巨大チートス」が発見されたのは2003年、アメリカのアイオワ州。
厳しい家庭で育った少年
そのチートスを購入したのはアメリカ海兵隊員のエバンス氏。彼には息子がおり、通常お菓子を一切買い与えないという厳格な教育方針の方でした。
しかしある日、エバンス氏が彼の息子さんに誕生日に何が欲しいかを尋ねたところ、「チートス」と答えたそうです。そこで彼はこのときだけは教育方針を無視し、息子さんの誕生日にチートスを買い与えたのです。
一向にチートスを開封しない息子
生まれて初めてスナック菓子を買い与えられた息子さん。
彼はそれがあまりにうれしかったのか、何ヶ月もチートスを開封せず、枕元に隠しおいておりました。
てっきり、それを発見したエバンス氏は息子さんに激怒。エバンス氏は息子さんがチートスに味をしめて、密かに新しいチートスを購入してしまったのだと誤解したのです。
開けてみると巨大チートスが!
袋を持って、息子さんに怒号を浴びせたエバンス氏。
・・・しかし、ふと異変に気づきました。音がおかしかったのです。通常のチートスならば細かいスナックが袋の中で動き、軽い音がするはず。
しかし、今回は何やら袋の中で大きな塊が動いているような音がしたのです。
不審に思ってチートスの袋を開けてみると、なんとそこには拳大のチートスが!
オークションに出品
ネットオークションが趣味だったエバンス氏は、ジョークとしてそのチートスを出品してみることにしました。最初はそんなに高値はつかないだろう、ネタになれば最高だと思っていたそうです。
しかしみるみる内に、入札額が跳ね上がっていきました。
一時、数億円にも及ぶ値がついてしまったので、怖くなったエバンス氏は出品を取り消しました。
エバンス氏は金員を受領することはできませんでしたが、一躍地元の有名人に。
アルゴナ市に寄付
ここでエバンス氏にお呼びをかけたのが、アルゴナ市に拠点を構えるフリトレー社。
なんでも、市民のために巨大チートスを1,180ドルで譲ってくれないかと申し出たそうです。通常ならエバンス氏は承諾しなかったかもしれませんが、ここでエバンス氏の胸を打ったのが、
「もし君がチートスが好きなら、それは君の物とすべきだ。だが、そんなのとんでもなく、もったいなくはないかね?」
エバンス氏は確かに巨大チートスをどうするか考えあぐねていました。高額でも売れるが、なにか息子に悪い気がする。ならば、チートスを愛する人々に寄付しよう。
彼は1,180ドルを断り、無償で巨大チートスをアルゴナ市に寄付したのです。
巨大チートスの作り方
当時は巨大チートスの作り方について、解明されることはございませんでした。しかし、エバンス氏の息子さんの行動からどの作り方が明らかになりました。
なんでも、息子さんはチートスを大切に思いすぎていたため、暇さえあればこっそりチートスの袋を振って、中の音を確認して満足していたそうです。
それは何ヶ月も毎日のように振り続けられ、結果的に袋内の多くのチートスが一つの塊になり巨大なチートスができたそうです。
今日、日本でも「じゃがりこ」や「パイの実」、「トッポ」などがこの手法で巨大化しております。
パイの実を30分間振ってみたらこうなった pic.twitter.com/Y5AqrlFE
— ソトムラカイト (@kakakakakaito63) November 23, 2012
30分でもこうなるのね。
まとめ
現在チートスの大きさではなく、形が価値に大きな影響を与えるようです。皆さん、様々な形のチートスを見つけて、一攫千金を狙いましょう!
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。