本エントリーでは「青い鯨」という危険なゲームをご紹介しておりますが、「青い鯨」を遊びとして広める意図はございません。
以下の「青い鯨」に関しては、決して実行なさらないよう何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
皆様は「王様ゲーム」をなさったことはございますでしょうか。
くじ引きなどでランダムに決まった「王様」が出した命令を、他の参加者が遂行するレクリエーションです。
王様「2番の人が4番の人に…キスをする!」
などのほぼ罰ゲームな命令を、選ばれた番号を引いてしまった人は遂行しなければならないのです。
ただ王様側も命令に関してはきちんと節度をもって選ばないと、周囲の空気が凍り付いてしまうので、基本的にはワイワイ楽しいゲームではございます。
しかし、海外の王様ゲームはレベルが違います。
海外には王様ゲームの命令がより過激になった
「青い鯨(Blue Whale)」
というゲームがございます。どうやらネット上で行われるゲームのようですが、恐ろしいことにこのゲームでお亡くなりになられてしまった方までいらっしゃるのです。
今回はロシア発の危険なゲーム「青い鯨(Blue Whale)」についてご紹介したく存じます。
青い鯨
さっそく「青い鯨」についてご説明いたします。
SNS
ネットのゲームと言えば、2017年9月現在、スマートフォンのアプリゲームが主流なのではないかと存じます。
しかしこの「青い鯨」に関しては特定のアプリがあるわけではございません。
発祥はロシアのSNS「VK.com」のとあるコミュニティーであると言われております。その後、TwitterやFacebookなどの様々なSNSで行われるようになりました。
つまりメッセージを送ることさえできれば、どんなプラットフォームでも行うことができてしまうゲームなのですね。
知らないうちに参加者
「青い鯨」は王様ゲーム同様、命令するホスト側と参加者で行います。
しかし命令するホスト側は基本的に固定。ゲーム主催者側が担当することになります。いわゆる「俺様ゲーム」。
参加者が始めから自らの意思でゲームに参加するケースは決して多くはないようです。基本的にホストがターゲットを煽って、ゲームに参加させるのです。
例えば
- お前は社会の負け犬だ。
- 生きる価値が無い。
などなどターゲットの存在価値を否定し、自尊心を一時的に落ちるところまで落としてきた後に、
- 俺の命令に従えば救われる。
- 異世界に上位者として転生できる。
などと勧誘をしてくるのです。この手に乗ってしまったら、その人はもうゲームの参加者です。
死がゲームクリア
参加者はホストから50日間毎日命令されます。
ある回の命令一覧がTwitter上で明らかになっております。
Challengenya bermacam2, yang ujung2nya adalah harus bunuh diri. List dari task challengenya bisa dibaca disini. #BlueWhaleChallenge pic.twitter.com/eGD0IQdcT2
— Christian Sugiono (@csugiono) May 1, 2017
画像内のテキストを翻訳いたしますと…
1. 手にかみそりで「f57」と彫り刻み、写真を撮ってホストに送れ。
2. 午前04:20に起床し、ホストから送信されたサイコで怖い動画を見よ。
3. かみそりで浅いリストカットを3回行い、写真を撮ってホストに送れ。
4. 1枚の紙にクジラの絵を描き、写真を撮ってホストに送れ。
5. 「クジラになる」準備ができたなら、脚に「Yes」と彫り刻め。もし準備ができていないのならば、何度も自分を斬りつけよ(これは罰である)。
6. 暗号を解け。
7. 手に「f40」と彫り刻み、写真を撮ってホストに送れ。
8. お前のSNSのタイムラインにハッシュタグ「#i_am_whale」を打ち込め。
9. 己の恐怖に打ち勝たねばならぬ。
10. 午前04:20に起床し、屋根に登れ(高ければ高いほど良い)。
11. お前の手にかみそりでクジラを刻み、写真を撮ってホストに送れ。
12. サイコで怖い動画を一日中閲覧せよ。
13. ホスト達から送られた音楽を聞け。
14. 唇を切り取れ。
15. 針でお前の手を何度も刺せ。
16. おまえ自身にとって苦痛だと思うことをして、病め。
17. 目に入る建物で最も高いものの屋根に上れ。そしてしばらく縁に立て。
18. 橋に行き、縁に立て。
19. クレーンに登れ。あるいは本気で登る努力をしろ。
20. ホストがお前を信頼できるかどうか確認する。
21. 「クジラ」とSkypeで通話せよ(クジラ=他の参加者、もしくはホスト)。
22. 屋根に上り、縁に足を外側にブラブラさせた状態で座れ。
23. 別の暗号を解け。
24. 極秘。
25. 「クジラ」と会え。
26. ホストがお前の命日を伝える。お前は受け入れなければならない。
27. 午前04:20に起床し、線路に行け(どこの鉄道のものでもよい)。
28. 一日中、誰とも会話するな。
29. 「私はクジラである」という誓いを立てよ。
30-49. 毎日午前04:20に起床し、怖い動画を見て、「彼ら」が送ってきた音楽を聴き、1日1箇所自分を斬りつけ、「クジラと」会話せよ。
50. 高い建物から飛び降りろ。命を捧げよ。
と「社会のゴミ」と罵倒され自尊心をすっかり失ってしまった若者に、「クジラになる」ために、様々な難題を出し、最終的に「命を捧げる」ことを強要する…
非人道的で、決して許されるべきではないゲームなのです。そもそもゲームというべきではないというのが私の考えですが。
実際の活動
実際に上記の「青い鯨」につきましては、「Blue Whale Challenge(ブルー・ホエール・チャレンジ)」と呼ばれ発祥であるロシアだけではなく、東ヨーロッパ、南米、インド、中国などで確認されております。
じわりじわりと世界に広まっている危険な儀式なのです。
※幸い日本においては未だ確認されておりません。
「青い鯨」の犠牲となった方々はロシアだけでも2016年4月の段階で130名を超えており、決してバカにできない行為なのです。
ちなみに現在でも行われており、例えばTwitterだとハッシュタグ「#F57」「#F58」などの暗号のようなもの、シンプルに「#BlueWhaleChallenge」というものが付されております。
これらのハッシュタグを検索すれば青い鯨の一端を閲覧することはできますが、あまりにもショッキングな映像や画像が多いため、本エントリーにて詳しくご紹介することは控えさせていただきます。
元凶
どのような儀式にも起源というものはございます。先ほど「青い鯨の起源はロシア」と記載いたしましたが、発案者であり初のホストと言われている人物まで判明しております。
その人物はフィリップ・ブデイキン氏。
彼は「青い鯨」事件によりロシア当局に逮捕されております。
巧妙な話術
フィリップ氏の武器は巧妙な話術。
「青い鯨」の被害者で生き残っている方々には女性も含まれておりました。彼は彼女たちを巧妙な話術で口説き落としていたようです。
その証拠にフィリップ氏の逮捕後、拘置所には多くのファンレター・ラブレターが郵送されてきたと言うのです。
このことから、フィリップ氏は人の心を意識的に理解し、誘導することに長けていたのではないかと存じます。青い鯨の被害者が多いのもおそらくこの能力によるところが大きいでしょう。
かなり危険な思想
フィリップ氏は「青い鯨」を始めた理由につきまして以下のように述べております。
世の中には人間と生物としてのゴミがいる。生物としてのゴミってのは社会のどんな恩恵を受けられず、害悪としかなり得ないやつらだ。
俺はそういうやつらを社会から排除したまでだ。
5年もの間このアイデアを構想していた。
こういうゴミどもと一般人は区別する必要がある。
シンプルに怖いです。この考えをお持ちなのも怖いですが、これを人に話せるのも怖いです。
中国版青い鯨
先ほど中国にも「青い鯨」が広まっていると記載いたしましたが、中国のケースに関しては他と若干異なるそうです。
基本的に他国の「青い鯨」においては罵倒や激励によって各命令の遂行を促します。
しかし中国の場合、特に女性については、ターゲットの猥褻な写真を予め確保しておき、それを用いて脅すという何だか別物になっていることが多いというのです。
他国の「青い鯨」も到底許されるべきものではございませんが、中国の「青い鯨」より知能派であることは伺えます。
どっちもだめなんですよ!
まとめ
私の心もかなり弱いので怖い。
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最後までお読みくださいましてありがとうございました。