本エントリーは怖い話を扱っております。ご注意ください。
皆様には忘れてしまいたいのに、忘れることのできないことはございますでしょうか?
例えば、幼少時代の怖い思い出や嫌な思い出。
忘れたいと思えば思うほど、忘れることができなくなるというのが人間なのでしょう。
今回ご紹介するのは20歳未満にとって怖い呪いの言葉。ですので、20歳未満の方は本エントリーをお読みになる際はくれぐれもご注意ください。
その言葉とは
「ムラサキカガミ」
今回は定番都市伝説「ムラサキカガミ(紫鏡)」をご紹介したく存じます。
目次
「ムラサキカガミ(紫鏡)」とは?
ムラサキカガミ…紫の鏡、と一般的な言葉の組み合わせです。この言葉に一体どのような曰くがあるというのでしょうか?
20歳になる前の人はお忘れください
実は20歳未満の人が「ムラサキカガミ」という言葉を知り、成人になるまで覚えていると
大変な不幸に遭う
と言われているのです。20歳になった段階でムラサキカガミという言葉を覚えていたら、命に関わるケースもあるとか。
ムラサキカガミの不幸
さてそんな怖い呪いの言葉「ムラサキカガミ」でございますが、かならずしも命に関わるというわけではないようです。
知られているムラサキカガミの都市伝説の内では、
- 漠然と、何か不幸が起こる
- 精神が触れてしまう
- 結婚することができなくなる
- 魂を失い、抜け殻になる
- 命を失う
などなど、大小様々な悪影響が噂されております。
この「ムラサキカガミ」の都市伝説は1980年代、前エントリーでご紹介した「トイレの花子さん」等と同時期に全国の小学生を中心に広まりました。
ムラサキカガミを知った子供達の多くは、その言葉に恐怖し、忘れようと努力したに違いありません。
ムラサキカガミの背景
多くの小学生を恐怖のどん底に陥れた凶悪な言葉「ムラサキカガミ」。
しかし、言葉自体は先述の通り、「紫」の「鏡」。ムラサキカガミ自体は特別変わった文字の組み合わせではないのです。
縁が紫の鏡も当然販売されておりますし、そのような鏡を「ムラサキカガミ」と呼ぶと言っても、不思議ではございません。
amazonで売られているムラサキカガミ
では何故、そんな「ムラサキカガミ」が怖い呪いの言葉として広まったのでしょうか。実は「ムラサキカガミ」はその背景となる話とセットになって広まったといいます。
入院していた女の子の話
「ムラサキカガミ」の都市伝説が生まれるよりも前の話です。
ある病院に1人の少女が入院しておりました。彼女は生まれつきの免疫障害で、体が弱く、10代のほとんどを病室で過ごしておりました。
少女の何歳かの誕生日に、少女の両親がとても可愛らしい手鏡をプレゼントしました。
今でこそプレゼントに手鏡?とお思いになられるかもしれませんが、高度経済成長期よりも前の時代。少女はその手鏡を大変気に入ったそうです。
少女の奇行
少女は両親からプレゼントされた手鏡を毎日のように眺め、大切に扱っておりました。
あの日までは。
ある日少女は、何を思ったのかその手鏡の鏡面を紫の絵の具で塗りたくってしまったのです。少女曰く、紫が好きだからとのこと。
それにしたってこの行為は明らかに不自然でした。ふと、我に返った少女もその紫に染まった鏡を見て、衝撃を受けました。
必死に紫の絵の具を剥がし落とそうとしましたが、絵の具はしっかりと張り付いており、結局取る事ができませんでした。
紫鏡にショックを受けた少女
大事なプレゼントの鏡が紫に染まり、鏡として使えなくなってしまいました。
やはり病は気からとでも申しましょうか、少女はそれにショックを受け、病状はみるみる内に悪化していったといいます。
少女の元気を取り戻そうと、少女の両親は似たような新しい手鏡をプレゼントするものの、少女は全く気に入ってはくれませんでした。
少女は紫の鏡を手にしたまま息を引き取ったそうです。
「ムラサキのカガミ…ムラサキ…カガミ…」とうなされながら…
享年19歳、あと少しで20歳を迎えるはずでした。
・・・その少女の怨念が「ムラサキカガミ」という言葉に宿り、その言葉を覚えた子供達に不幸をもたらすようになったというのです。
ムラサキカガミの対処法
このムラサキカガミが広まり、半ばパニック状態に陥った小学生たち。そこでムラサキカガミという怖すぎる呪いには、必ず弱点があると踏んだ彼らは解決策を考え出しました。
それが、
マホカンタ
白水晶(シロスイショウ)
古くから神聖な鉱石として知られている水晶なら「ムラサキカガミ」の呪いを打ち消してくれるのであろうと考えたのでしょう。
実際にこの言葉を覚えて20歳を迎えた当時の少年少女はムラサキカガミの呪いを破ったと言われております。・・・そうおっしゃる方がいるのですから、仕方ないね。
ちなみに「ムラサキカガミ」という言葉に対して、「ピンクの鏡」という言葉を覚えていると、不幸を避けることを通り越して、幸せになるという伝説も流布しました。
ピンクの鏡ってなんだかイケない感じですね。
ムラサキカガミの亜種
「トイレの花子さん」よろしく、1980年代付近に広まった都市伝説には様々な亜種がございます。
この「ムラサキカガミ」も例外ではございません。
- イルカ島
- 紫の亀
- 血まみれのコックさん
- 赤い沼
などなど「ムラサキカガミ」の他にも20歳まで覚えていると不幸になる言葉シリーズは沢山ございます。
今回はその中から「イルカ島」についてご紹介します。
イルカ島
イルカ島という謎の地名らしき言葉を20歳になるまで覚えていると不幸になるそうです。
その不幸の内容は「足を失う」。ムラサキカガミに比べて、具体的なものになっております。
ちなみに「イルカ島」を20歳になるまで覚えていると、電話がかかってくるそうです。電話先の人物は音声からは男か女かも判別することのできない微妙な声。
その電話先の人物は「あし、いるか?」と問うてくるとのこと。
そして、「いらない」と答えてしまうと、足がもぎ取られてしまうそうです。
「いる」と答えれば、事なきをえるとか…
「イルカの足、いるか?」おじさんに似てますね。
まとめ
ムラサキカガミ…。どうしてこんなどうでもいい言葉は頭に入ってくるのに、数学の公式は頭に入らないのでしょう。
そっちが知りたい?私もです。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。