以前は大人気のSNSであった「mixi」。
私もたまにログインするレベルですが、現在でも利用者はちらほらいらっしゃるようです。とはいえ、SNSとしてのシェアはTwitterやfacebookに比べると劣ります。
そんな少し勢いが衰えてしまったmixiではございますが、昔はかなり盛況でした。mixiの全盛期には都市伝説がございました。
毒入りケーキ事件
この事件を話題にするとアカウント停止処分(BAN)になってしまうというのです。
果たして毒入りケーキ事件とは何なのか…今回はmixiの都市伝説についてご紹介したく存じます。
目次
mixi
現在、mixiはSNSサービスを提供してくださっているものの、その利用者は減少傾向にございます。
この記事をお読みになってくださっている方の中には、mixiに登録をしたことのない方もいらっしゃるかもしれません(mixiが劣ったサービスであるということを申し上げたいわけではございません)。
そこでまずはmixiについてご紹介いたします(特徴的な部分のみの説明とさせていただきます)。
サービス開始当時は完全招待制
Twitterやfacebookなど現在の主要なSNSは基本的に気軽に登録できるという印象があるのではないでしょうか。確かに登録の際に手続は必要ですが、昔のmixiを考えるとこれらのSNSへの登録はかなり簡単な手続で済むと思います。
mixiは2004年2月にサービスを開始したSNSなのですが、誰でも登録できるようなサービスではございませんでした。
というのも、既にmixiに登録しているユーザーからの紹介がなければ登録できないという完全招待制をとっていたのです。これによりネットワーク内の秩序維持を図っていたのです。
その他にもかなり会員を限定するような規約が多くございましたが、サービス開始から時間が過ぎるとともに、徐々に緩くなっていき、他のSNSと同じように誰でも登録できるようになりました。
基本的に日本人・ニックネーム
上記のように閉鎖的なSNSから開始したmixiではほとんどのユーザーが日本人となっております。
さらにfacebookだと実名で登録するのが一般的かと思うのですが、mixiはニックネームで登録するのが基本で、本名を明かさずにコミュニケーションをとることができます。
とはいえ、実際の知り合い同士のつながりが多かったので、あだ名を登録しておくものの、相手はリア友で本名もお互いに知っているという場合が多かった記憶がございます(当初はですが)。
mixiでのアカウント停止規約
「毒入りケーキ事件」でアカウント停止…。アカウント停止となったからには、根拠となる規約違反がある可能性がございます。
そこでどのような規約に抵触する可能性があるのか確認してみました。
日記などの記事内容に関してアカウント停止になる得るものは、
- わいせつな画像・動画・文章等
- 暴力的、グロテスクな画像・動画・文章等
- 人や集団を差別する内容
- ・・・
- その他の迷惑な行為
とおかしなものは見つかりませんでした。「毒入りケーキ事件」が関わっているとするとどれなのでしょうか。
毒入りケーキ事件
mixiの毒入りケーキ事件についてはネット上でかなり話題になっていた時期がございまして、ある事件が関係あるのではないかと言われておりました。
イラクのサッカーチーム
以下AFPからの引用です。2008年2月11日の記事になります。
イラクのバグダッド(Baghdad)を本拠地とするサッカーチーム、アル・クワ・アル・ジャウィヤ(Al Quwa Al Jawiya、イラク空軍)に届けられた、タリウム入りのケーキを食べた子ども2人が死亡、5人が重症になった。チーム関係者と警察当局が10日、明らかにした。
警察当局は、ケーキを届けた同チームのコーチを逮捕、また、ケーキが製造されたとみられるべーカリーを捜索している。
同チームのSamir Kadham会長によると、ケーキは今月2日に届けられた。同コーチは、あつれきが原因で一旦はチームを去ったが、最近復帰していたという。
ケーキの一部は、チームの管理責任者ら2人が自宅に持ち帰り、翌日までにケーキを食べた2家族7人が、病気になり入院した。
チーム管理責任者の14歳と1歳6か月の息子が死亡、幼児については、母乳から毒が感染したとみられている。
2家族は、ヨルダンのアンマン(Amman)の病院に移送され、タリウムによる薬物中毒と診断された。
…ともかくmixiとは何も関係なさそうですよね。
一見mixiの運営とは何も関係のないのに禁句と噂されているというところが、この都市伝説の不気味なところなのかもしれません。
実はイラクは関係ない
上記にイラクで起こった毒入りケーキ事件を挙げさせていただきましたが、実は上記の事件はmixiとは一切関係ございません。
実は別のニュース記事が関係していたのです。
著作権保護期間の延長に関する記事
2007年10月、以下のような記事がmixiニュースに投稿されました。
著作権保護期間の延長、経済学的には「損」「毒入りのケーキ」が再創造を阻む
これは2007年10月12日に行われた「著作権保護期間延長の経済効果――事実が語るもの」というシンポジウムを受けて執筆された記事です。
上記の記事の中にある編集者の言葉を引用して「著作権の延長=毒入りのケーキ」と喩えるような記述がございました。
論旨としては著作権の延長は一見ケーキのように美味しそうに見えるかもしれないが、そのケーキには結果的に本の業界を滅ぼす毒が入っているというもので、決してケーキがどうこうという話ではなかったのです。
参考①:著作権保護期間の延長、経済学的には「損」 「毒入りのケーキ」が再創造を阻む – ITmedia NEWS
参考②:irrational ─ 保護期間延長は毒入りケーキ
記事をテーマにした日記が炎上
上記の記事を受けて、とあるmixiユーザーが個人的な意見を記事を書いたところ、ケーキ作りに励んでいた他のmixiユーザーがその記事に対して激怒。
結果、その記事が炎上してしまいました。
日記を書いたmixiユーザーはその直後、BANをされてしまったわけです。
とはいえ、そのユーザーに関係する炎上は決して毒入りケーキ事件だけではなく、他にも様々な問題があった可能性がございます。
「毒入りケーキについて投稿するとBANされる」というのは確かにセンセーショナルで人の目を引く話題ではございますが、「毒入りケーキについて投稿したユーザーが1名BANされた」というのがこの噂の本当のところだと私は思います。
まとめ
お願いだからそんな怖い目で見ないで!
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。